「続・終物語(アニメ映画)」

総合得点
75.9
感想・評価
332
棚に入れた
1866
ランキング
745
★★★★☆ 3.8 (332)
物語
3.7
作画
4.0
声優
4.0
音楽
3.7
キャラ
3.9

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ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

新たな一歩、右から踏み出すか?左から踏み出すか?

一年間にも満たない期間に繰り広げられた、怪異を巡る物語。

それは、マトリョーシカの如く入れ子になって、内なるそれが外見を上回る四次元的展開を見せるなか、大団円を迎えた筈であった。

多くの魅力的なキャラたちへの愛は、主人公“阿良々木暦”の目を通じて、我々もまた共有、共感するものとなり、“続”終物語が単なるファンイベントではなく、本当の意味での完結編、あるいは、この“物語”が生まれた因果律を明らかにする最終答案であったと見るべきだろう。

もちろん、全てを説明し、見る者が想像する余地を与えない、などと言った無粋な内容ではないことは請け合う。

先にも触れた“愛”故の“心残り”、あるいは“次なる一歩”を踏み出すに際して、「これで良かったのかな」という違和感がなせる技である。

それでいて、やはりファンイベントであることは間違いなく、愛すべきキャラたちの“裏面”、ある意味“心残り”の救済が描かれており、嬉しい限りである。

我々は、次の一歩を踏み出す刹那、違和感と共に立ちすくむ。
そう、躊躇してしまうのだ。

“心残り”の在処に気付かされる時、共に一歩を踏み出してくれるパートナーがいる“阿良々木くん”は幸せ者だ。

新たな一歩、右から踏み出すか?左から踏み出すか?

“オズの魔法使い”のラストを彷彿とさせる、とてもチャーミングなラストショットであった。

(蛇足)
ネクストジェネレーションである“こよみん”たちの物語は終わった。
しかし、臥煙遠江の、臥煙グループの物語は、仄めかされただけであり、想像の中にある。
“ゼロ”とも言うべきだろうか、ファーストジェネレーションの物語も見てみたい気がする。

踵を揃えて、「おうちが一番」…。

投稿 : 2020/08/23
閲覧 : 259
サンキュー:

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