「銀河鉄道の夜[グループ・タック](アニメ映画)」

総合得点
72.4
感想・評価
102
棚に入れた
479
ランキング
851
★★★★☆ 3.9 (102)
物語
4.0
作画
3.9
声優
3.8
音楽
3.9
キャラ
3.8

まさとん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

夜空を仰ぎ見ながら

原作は宮沢賢治の未完の童話。小学生の頃、たいていの人は
読むか聞くかしていて大体のストーリーは知っているのでは
ないでしょうか。
古い戦前の童話ですので、「宇宙」から勝手に解釈して
スペースオペラものやバトルものを想像する方もまれにいる
ようですが、そういう要素は全くありません。

この映画は一部を除いて、ますむらひろし先生のキャラデザで
ネコを擬人化して制作されています。映画がヒットしたおかげ
でまだ読んでいない人には「原作もネコなんだ?」と勘違い
されてしまった・・・という笑えないお話しもあったようです。
それくらいインパクトは強いです。
なんでネコにしたか、というと、おそらく終盤になって挟まれる
人間の姉弟(現実世界の現実の出来事の犠牲者)との対比、が
念頭に置かれたからなのだろうと思います。

アニメ自体は1985年制作のもののため、当然セル原画で彩色も
アナログですので、今のデジタルの色合いに慣れている目から
見ると全体にくすみ、淡く、ぼやけたところがあります。
意図的でなくても、21世紀のアニメと比べるといろいろ古めかし
さを感じる部分もあります。
舞台が「夜」で、しかも戦前の世界観ですので今のような煌々たる
蛍光灯やLEDのような照明は出てきません。全体に薄暗いです。
しかし銀河鉄道の夜という童話の世界、異世界的な雰囲気、を
考えると、下手にデジタル彩色やCGでリメイクするよりも、これ
はこれでベストな選択だったと思います。

ラストを除き、ほぼ原作通りに進みます(前述のとおり原作は
未完です)。セリフなどもわりと原作をほぼなぞっています。

この作品はとにかく、映像美と細野晴臣による幻想的な音楽を
楽しむためのものかと思います。夏の夜に、ひとりでドリンク
片手に独特の空気を読みながらじっくりと見て、余韻に浸る、
そういう映画なのでしょう。
この作品に関してはBDの方が、より映像美を楽しめます。
これから視聴したい方は是非BDの方をお勧めします。

投稿 : 2020/09/20
閲覧 : 30
サンキュー:

4

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