「ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld 2nd(TVアニメ動画)」

総合得点
76.0
感想・評価
499
棚に入れた
2300
ランキング
732
★★★★☆ 3.6 (499)
物語
3.3
作画
3.9
声優
3.8
音楽
3.7
キャラ
3.6

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ネタバレ

Mamo さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

○○の力のおかげでなんでもアリになっちゃったなぁ……

原作未読。

アリシゼーション編の終幕を飾る今クール。全体的に観れば楽しませていただきましたが、相変わらずあまりにも不明瞭で意味不明な点が多すぎる。 

まず最初は、この作品のお馴染みである欠点を挙げていこう。



①アスナという正妻がいるにも関わらず、何故か他のヒロインは皆んなキリトに惚れていて取り合いっこしている。にも関わらず何故かギスギスする事は一切なく、仲良しこよしで百合百合している。

②敵キャラに魅力がなさすぎる。且つどいつもこいつも変態。すぐにヒロインを縛り上げてレイプしようとする。

③特にゲームスキルが卓越しているわけでもないのに何故かどの世界でも無双して頂点へと上り詰め、そして生き生きと煽り散らかした臭いセリフをのうのうと吐き出すキリト。


以上の三つは、今作も健在である。

しかし、今作はその駄目要素を更に倍増させてしまうような悪魔のような設定が盛り込まれた。


その名は『心意』。


こいつのお陰で、SAOはなんでもありの物語になってしまった。
今までは、先ほど上げた欠点がいくら目立ったとしても、世界観や設定の発想の凄さや、シンプルな面白さ、そして一貫したテーマ性で、心掴まれる物語となっていた。そう今までは。

しかし、心意とやらのお陰様で、そのSAOの良いポイントは全て壊されてしまった。


では、心意という設定がぶち壊して行った要素を順に上げていこう。



❶死んだキャラクターを理由こじつけて登場しまくるのやめてくれません?

マザーズ・ロザリオ編で命を落としたユウキ。そして、今回のアリシゼーション前編終盤で命を落としたユージオ。その2人の死を何だと思っているのだ? いや、わかる。彼等が登場する、否、登場できる理由はちゃんと理解しているつもりだ。だからといって、出し過ぎでは? まさか、死んだキャラをポンポン出す度に、視聴者が感涙を咽び涙を流すとでも? 

SAO最初の物語、アインクラッド編は一体何だったんだ? 
代えの効かない命。ゲーム内で死ねば現実でも死ぬ。ダメージ一撃一撃に死の危険を感じて身震いする––––––あの『命』の重さをデスゲーム的発想で突きつけてきたあのSAOが嘘のようだ。これから死んだキャラクターが出てきたとしても、もう私は驚かない。「あー、どうせまたこのキャラの心意の力が働いて一時的に出てきたんだなー」と思うだけだろう。




❷何でもありのバトルになりすぎ!

心意の力によって、キリトが鬼強化されてます。何で? 今になって復活して何でこんな心意の恩恵受けまくってるわけ? 
何か、黒の剣士時代の衣装に着替えたり、キリトが空飛んでたり、剣の素材の記憶呼び覚まして敵を木に閉じ込めたり。

もう、そんなん何でもありやん。

折角、苦戦した敵の中で唯一まともな理由を持った敵(ヴァサゴ)があんなあっさりやられて、終いに木にされちゃうとか……

セントラル・カセドラルの80階(で合ってますよね?)から転落して、どう建物内に戻るかで苦労していたあの頃のキリトはどこへ行った? 今ではもう、心意の力でALOの羽を付けて空を飛べちゃう。しかもオーラのような風の膜を張りながら光速で飛んでる様は何? ドラゴンボール?

ガブリエルにやられそうになったときに起死回生の一撃を喰らわしたのは、亡くなった親友の一太刀とか意味わからなすぎるやろ。心意で現れたユージオは、一体どれだけ現世に干渉する力持ってんねん。


他にも、よくわからない点は沢山。
しかし原作者、川原礫さんのツイッターを見る限りでは、おそらく原作ではちゃんとした説明をされているのであろう。

いやアニメは? 説明省きすぎでは?

小難しい話をしたら一部のキッズ視聴者が飽きてしまうから物語に大きく関わる説明しかしなかったのだろうか……いやそれにしても説明不足だ。
アニメは一つの作品として完成してなくてはならない。補完説明は原作で〜ではダメなのだ。原作を読んでいない視聴者がちゃんと解るように説明してくれよ。

最終回の後半を見る限り、次の話もアンダーワールドでの物語になると思われるのですが……また心意の力でゴリ押しバトルやっちゃうのですか……? もう勘弁してください。




と、このように粗を探せばいくらでも嫌だったポイントがポロポロ出てきます。

しかしそれでも、やっぱり今まで見続けてきたシリーズと言うこともあり、今までのシリーズの未回収だった伏線を綺麗に回収してきたり、劇場版のキャラクター、ユナとエイジが途中参戦したりなどのファンサービスなど、いままで見てきて良かったなと思える要素もいくつかあり、何だかんだで楽しませていただいたのと、アニメスタッフさん達の頑張りに敬意を評して★3.5しました。


最後に、これだけ言わせてください。

結局ユージオ死んでからあんだけ出演するんだったら、
最初からユージオ殺すなよ!!!!!!!

長文失礼しました。

投稿 : 2020/09/22
閲覧 : 170
サンキュー:

9

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