「四月は君の嘘(TVアニメ動画)」

総合得点
91.6
感想・評価
5046
棚に入れた
20053
ランキング
29
★★★★★ 4.3 (5046)
物語
4.3
作画
4.3
声優
4.2
音楽
4.4
キャラ
4.2

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

ネタバレ

みかづき さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

『嘘』に内包したもの

私のどーでもいい感想日誌を読んでくれてありがとう。

当作タイトルは、いつかどこかで聞いた、世間の名作 という記憶で。

私は、お得意の先入観。好き嫌いから入る「右脳」タイプで
『四月は君の嘘』というタイトルを「なんか、どーしても。。」敬遠してました。

6文字の、一片ひとかけらの誤算も許さぬ完璧なタイトル。御涙もの。作画がキレイ過ぎる。登場人物が美しくまぶしく輝き過ぎて、ちょっと・・と生理的に苦手感。。

「これで感動させられたくない」

私自身の毛嫌いは、時に自分には無い・出来ないからこそ心底羨しい ときあり。
そういうものへの嫌悪感と憧れも含まれてるかも。

○観終えて。
ぬぬー!!序盤に涙腺爆破されて、すばらしい音楽に惹き込まれて。。

でも「納得感と満足感」は、みるひとによって分かれそうだね。。
感想は時系列で。積み重なってゆくものだから。

1話
公園で子供たちと、子供の楽器で奏で会ってる、私には羨ましい異世界の素敵なシーンだ。
でも【中学生ごとき】が異性を"つきあう"目的で紹介できる、紹介する・・という文化に、反吐がでた。

藤和コンクール
かをりと主人公が『堅牢な、評価されるための、歴然と積まれてきた周囲と慣習』に束縛されずに演奏する。大感動した。あまりにドラマティック!!
・・アニメも脚本もすでに数多。。『これがヒーローとヒロインの最期の演奏ではなかろうか。。』と感じてしまった。

作品を通した、主人公母のスパルタ教育シーンと主人公の悲痛な心情と叫び
楽譜と聴こえる音楽が消えてしまうことは肝で、大事大事!なんだけど、その『幾重にも繰り返される』回想と関わるシーンと台詞は、毎話繰り返すなら、もっとわり切って尺を短くするか、同じ目的でよいから別のエピソードで巾広くしてもよかったとおもう。大変なコトなのはわかるけど、伝えるのが下手だと感じちゃった。

椿
私には、幼少からずっと一緒の異性 というのがいない。その感じ方自体がどうにもわからなくて入ってこなかった。
小さな頃からずっと、クラスや学校が同じ・または近くにいるけど、恋愛面では遠いとか、憧れとか、夢中になる異性ってならもう少し想像できるんだけど。
椿ちゃん、私には見ためが かをり に比べて明らかにかわいそう。先輩に告られるくらいだから、異性からみて刺さる魅力はあるんだよ。筋肉ゴリラ・・なら、作画かな、なんか中途半端だな。
かをりに比べては地味な黒髪の美少女か、思いきって、見ため可愛くはない位の娘だったら、椿の片思いに目覚めて傷つく心情と現実に、くそ刺さった気がする。

ライバル2人
研鑽しあう音楽♪バトルアニメになってゆくのかと、ドキドキ期待した。残念ながら主人公をときに屈服させる、脅かすほどの存在は1人も登場しない。でも余韻は、そういう展開を選択したのも間違いではないと感じさせた。


年下の子をみる・・では、もっと心が傷ついた子か。
努力と天才の主人公と同じ質量の努力をしても、全く結果がでない能力の無い子(当然いる)と接して、ショックを受けるとかそこに学んで・・が好みかな。
あと、まどマギのマミさんの幼少期にどうしても「私にはみえてしまう〜☆」のが如何ともしがたかった!

この物語は、私には 『嘘』 がメインテーマだった。

かをりが、主人公についた嘘は、傍若無人で彩りに溢れていた。
両翼がもげ精神が欠損し、草も生えない彼に、勇気の空気と希望の森を与える。

かをりは、自身が消えゆく、終わりがみえる悲しい短い人生だから、
走り出す と決め 主人公に近づくための『嘘』をつく。

おもいっきり! 言葉と行動・・こころを ぶつけてゆく。。
だからあの(見ため 目にあまるともとれた)「はしゃぎよう、昂たかぶり」は、私には、彼女にも「主人公と同質」にあるどうしようもない《こころの壊れ》が日々進行し、自覚のない恐怖で。

また、

何度も やめる という  その嘘は 最も美しい嘘だ

と視聴者を励ました。

彼女の『嘘』は、言葉は嘘だが、"内包してるものは嘘ではない"『真実』の連続だった。
という・・、期待する、予想できるからくり。それを"音楽と描写の熱"で迫ってくるのが本作だった。

私は、最終盤の主人公と、主人公の中の かをり との演奏はそんなに感動しなかった。
かをりの死後の、締めくくりの仲良しの仲間たちのシーンも・・まぁふつうだよね。

でも、主人公が【最後の手紙】を読んで、彼女を思い、描く。
その かをり の『姿』、他愛もない『嘘』のかわいさに、涙腺は砕かれた。

好きです。  そして  ごめんなさい。

手紙は さいご 正直に そう締めくくった
ここが着地点(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)


▼微妙な点
作品をとおして
時折、渡くんなどが「驚くほどの大人の言葉」を投げかけ、返してくる。
・・それは女の子が教えてくれるものだ とか。

学生時代、付き合ってる相手や友人が自殺してしまい、
何年もトラウマになってるというひとを知っている。
私はあくまで"知っているていど"だけど。
そのひとは賢いひとだった。けど、言葉はきれいとか、そういう言葉じゃなかったよ。
ただただ、ふつうの、途切れ途切れの言葉だった。

私には、そんなもんだとおもう。

だから当作で、中学生で(高校生でも)
あそこまで言葉が的確に抽出されて雄弁なことには異和感を感じる。
そこまで「整った言葉」がでる理由、説明とかの描写がほしかった。
当然、年端のゆかない登場人物も
「大人がつくった脚本で、大人が子供の姿に命を与えたもの」
私は無粋にもおもってしまうのだ。

言葉って、そんなに大人びて
整ってなくともよいんではないか?  ?だけど。。

▽そのほか
最初のOPが1番すき。曲も作画もまぶしかった♪ テンポと移りゆく作画♪❤(ӦvӦ。)
灰色の学生時代の私には、表面だけみれば超妬ましい美しい姿だけど!
て、、複雑だな。。

キャラと背景のキレイさ
ずば抜けて透明。ʕ•̀ω•́ʔ✧
主人公と かをり の超絵顔「最高の笑顔」だけは、もうちょっとふつうの方がよかった!(;^ω^)

投稿 : 2020/09/25
閲覧 : 315
サンキュー:

19

四月は君の嘘のレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
四月は君の嘘のレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

みかづきが他の作品に書いているレビューも読んでみよう

ページの先頭へ