をれ、 さんの感想・評価
3.6
物語 : 2.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
[全12話視ました]全体を通じて何を言いたいのか私ではわからなかった。
視聴前に何の情報も集めていません。
公式サイト;
https://majotabi.jp/
この下記の文章は、公式サイトやPVを参考にして、視聴後の印象の記憶思い出しながら書いています。誤解釈や誤理解があるのはいつも通りです。どうぞ御容赦下さい。
「[全12話視ました]全体を通じて何を言いたいのか私ではわからかった」
まず誰の視点に立ってお話を視ればいいのか。主人公ヒロインのイレイナからだろうか、それとも各話のキーパーソンからだろうか、はたまた草葉の陰からあるい俯瞰的に天空からだろうか。それは各話ごとに異なっても構わないが、イレイナに感情移入するにはイレイナの内部情報不足、つまりイレイナ人物像を思い描くには足りてない気がしました。 例えば、おそらく容姿に恵まれた場合に、多くの少女が持つであろう、自尊と自己陶酔に関する感情と思い込みを、笑いの起点にしたいのか、そうじゃないのか。そもそも、精神的な旅の終着点や目的は何か。旅を楽しむため、旅行記を書くため、憧れた旅行記に感化されて、いわゆる聖地巡礼をしたいから、もちろんそれもヒロイン視点からは何であっても構わないし、変化していっても構わないのですが。
でも、これは私の勝手な思い込みですが、多くの短編からなる長編作品には、一貫した作品テーマが存在すると思うのです。それは各話ごとのテーマに関連性が無ければ、まとまりがなくなり、作品全体の価値が減るような気がします。
ある他の作品では、原作者が書き慣れてないためだと思われますが、初期はあまり明確ではなく意図が良く分かりませんでしたが、やがて孤立とその解消あるいは緩和ということがテーマになっていきました。それは原作者が作品を描いているうちに探し当てたのかもしれません。以上他作品のことです。
つまり、本作の作品テーマが「イレイナかわいい」以外には、私には感じられないです。なおワタシは個人的にイレイナのような性格の人は苦手で、何となく関わりたくは無い気がしますw。
原作者がこのお話を何処に持っていこうとしているのかを、ワタシのような理解力に乏しいし視聴者でも、感じられるようにして欲しいと思います。原作者は、他の作品で多く見られる定番化したお話のパターンにイレイナを当て嵌めているだけに思えます。本作は少なくとも、キャラ絵やその際立つ存在感には恵まれていると思います。なので、ヒロインを使ってそれを語らせたりやらせたりすればいいのに、勿体ないと思います。
もし、ヒロインの成長だとしたら、これまでできなかったことが何なのか、そこはあいまいにせずハッキリさせて欲しいと思います。おそらくそうではないでしょう。私にはイレイナが成長したようには見えません。もちろん旅慣れて旅上手になったりはしたでしょうが。
それで一視聴者の私は何を期待すればいいのかと言えば、本作と言えば、○○についてずっと書いていると感じられるまで、原作者さんがお話を書き慣れるのを待つ、に尽きると思います。勿論原作者さんの関心が私的にウケしないジャンルだった場合待つ甲斐は無くなりますが。例えば、ヒロインを猟奇的な事件の目撃者にしたい、とかだったりです。
人に推すかと尋ねられたら、本作の魅力はヒロインを愛でることに終始するのかもしれません。なので、本作ヒロインが気に入ったのなら、たぶんオススメできるでしょう。
[1話め視ました]イレイナは修業が終わり旅立ちます、これからどんなお話が始まるのか楽しみです。
メインヒロインのイレイナcv本渡楓は、幼い頃に「ニケの冒険譚」という本を読み、旅に憧れを抱き、旅に出るために魔女になる決心をします。そして猛勉強の甲斐あって史上最年少で魔術試験に合格しますが、魔女たちのやっかみのせいで、悉く魔女たちから弟子入りを拒否されます。しかし、外国の高名な魔女らしい、フランcv花澤香菜から弟子入りを許されます。しかししかし、意図的に挫折を味あわされますが、結局一人前の魔女、魔女名「灰の魔女」になることができました。
「そう、わたしです」、と言うイレイナは自分の能力の高さに自信を持ち自尊心が高いように感じられますが、どんな性格なのかどんな考えを持っているかは今後の物語で語られていくと思います。
[その後何話か見てみましたが..]
あまりワタシ期待通りのお話しになっていません。一つは、後味のいいお話がほとんどないことです。(これを視た後に癒し系の何かを視て中和してから眠りますw)タイトルに旅旅とあるように、本作は、いくつかのやや短めのお話の集合体ですが、その各話が、袋小路的な希望の無いお話が多く、しかも、お話がシンプル過ぎるキライがあります。比較的お話のテンポがゆっくりしているので、尺の都合のせいだけだとは考え難いです。
もう一つは、ヒロイン魔女の少女が、お話に深く関与ぜず、傍観者でいることです。当事者になることが難しいお話の流れの場合もありますが、本質的に積極的に関与しようという気持ちはなく、自分が視てきたことの語りべでいたいようです。結果として、お話の他人事感、結果への無力感が強くなり、結果、お話への関心が薄れていく気がします。
今後どうなっていくかは分かりませんが、この調子なら少し残念です。