「花とアリス 殺人事件(アニメ映画)」

総合得点
63.0
感想・評価
142
棚に入れた
535
ランキング
4488
★★★★☆ 3.6 (142)
物語
3.7
作画
3.7
声優
3.5
音楽
3.6
キャラ
3.7

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ネタバレ

tinzei さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 3.5 作画 : 1.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

『悪の華』と並んで日本ロトスコープアニメの代表作

実写映画『花とアリス』の前日譚で花とアリスが出会うことになった事件を描く。

前日譚と言っても実写映画を観たことない人にも分かるように出来てたしストーリーも面白かった、この監督映像で有名な人らしいけど脚本家としての方が才能あると思う。


この作品一番の見どころはアニメーションの手法ロトスコープ。
めんどくさいからロトスコープについての説明はしないけど、分かる人に言えば『悪の華』で使われた技術。
『悪の華』で見慣れていたから違和感は無かったけど、これ『花とアリス』の演者がそのまま声優になってるからモーションアクターも同じ人がやったのかな?

一応ロトスコープ自体はかなり昔からある技術だけど流行った試しがない、そもそもセル画と3DCGが一般のアニメで、人間っぽい動きを追求したいがためにわざわざ人件費かけて使う人間はいない。まあキアヌ・リーヴスの『スキャナーダークリー』みたいに、その手法自体に物語的意味を持たせるのなら別だけど。


これをアニメーションと呼ぶかは別として声の違和感は残る、『悪の華』で感じたけど、どうしてもロトスコープと専門の声優の相性が悪い、『悪の華』の時、ヒロインの一人を日笠が演じてたけど、専門じゃない声優を使った他キャラとの違和感が拭えなかった。
そういう意味だと、全て声専門じゃない俳優女優を起用したこの作品は良かった、やっぱり人間っぽい動きを追求し過ぎると本職声優との相性が悪くなって脳が混乱する、海外実写の吹き替えみたいに、小さい頃から「そういうもの」って刷り込まれてるならいいんだけど、いかんせんロトスコープを使った作品が少なすぎてまだ違和感を払拭するには足りない。



【あらすじ】
徹子は母親と共に田舎に越してくるが通う中学に違和感を覚える。昔バレエ教室で一緒だった風子との再会で事情を聞き、一年前徹子が使う教室の生徒ユダがユダの妻に殺される事件が起きたと聞く、更に風子は徹子の家の隣がいつも誰かが覗く花屋敷と呼ばれていることも教える。
ある日学校が終わり帰ろうとすると同級生たちに捕まる、その代表者陸奥は徹子がユダの結界を破りユダがお怒りだと言う、陸奥はインチキトリックでお祓いをして徹子を解放する。
次の日、学校行く途中で千葉という生徒に絡まれる、徹子は逆に千葉を脅し、かつて陸奥がユダに憑依されたこと、陸奥がイジメられていたことを聞き出す。
しばらくして徹子は父親と会った帰りに担任に泣きつく花屋敷のおばさんと出会う、担任に事情を聞くと不登校の荒井花の母親だと言う。
体育祭の日、徹子は陸奥からぶっちゃけた話を聞くが陸奥もユダについては詳しく知らなかった、陸奥は不登校でダブってる荒井花なら何か知ってると言い、徹子は花屋敷へ侵入する。そこで荒井花と出会いユダは転校したが生死不明だと言い徹子にユダの父親を探ってユダの生死を確かめてこいと命令する。
朝、徹子は男の恰好をしてユダの父親の会社へ行く、だが作戦を間違え徹子は自分の名前で父親を呼んでしまう、そこに一人の老人が現れ徹子は無視をするが花の指令で尾行することになりその老人を追って病院へ辿り着く。だが老人に尾行がバレた上その老人がユダの父親ではないことが分かりどうしていいかわからなくなる、成り行きで老人と一緒に帰っているとその老人が良い人だと気が付く。
夕方になり駅で老人と別れ本物のユダの父親を尾行していた花と合流する、花はユダがいる団地までは突き止めたが部屋が分からなかった。夜になり帰ることにする二人だったが途中で寄ったラーメン店のせいで終電を逃してしまう。二人は車の下に入り込み一夜を過ごすことにする、そこで花はユダとの関係を話してくれる。
花とユダは幼馴染で花はユダのことが好きだった、バレンタインの日に花はユダに婚姻届を送るが、ユダは別の四人の女性に婚姻届けを書かせていた、だがそれが些細な事でクラス中にバレて花も知ることになる、花は復讐としてユダが転校する日に蜂をユダの背中に入れユダは刺されてしまう、花はアナフィラキシーショックのことを聞きユダを殺してしまったのではないかと悩み不登校になったのだった。
朝になりトラックの下で寝ていた徹子はトラックの発車音で目覚める、トラックを回避して安堵するが花の姿が無いことに気が付く、トラックに引っ付いてると思った徹子は一生懸命追いかけ、登校中の学生にも協力してもらいトラックを止めたが花はユダの家を探ってていなかっただけだった。徹子はバツが悪くなり静かに花とその場から離れるがその途中ユダと出会う。花だと分かったユダは驚くが、蜂を入れたのが花だと知っており「一生忘れないからな」と言い、花は嬉しくなりその場から走り去っていく。
次の登校日、徹子と花はお互い制服姿で出会うのだった

投稿 : 2020/11/17
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