「ユーリ!!! on ICE(TVアニメ動画)」

総合得点
76.1
感想・評価
739
棚に入れた
2974
ランキング
722
★★★★☆ 3.9 (739)
物語
3.8
作画
4.1
声優
3.9
音楽
4.0
キャラ
3.9

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ネタバレ

栞織 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

数年前に途中まで見て、今回劇場版があるので最後まで

数年前にdアニに一端加入していた時に4話ぐらいまで見て、そのあと一度解約してそれっきりになっていた本作、今回劇場版が作られると聞いて最後まで視聴してみようかと思い立ちました。毎週一話か二話ぐらいずつ?見ていって各話感想書いていこうかなと。お付き合いくださる方いらっしゃいますかね?

このヴィクトールが見た目最右翼アニメの「ガサラキ」のF氏と似て見えるというので、昔から気になっていました。ただこの作品はBLで「バナナフィッシュ」みたいな感じの作品ですから、今まで及び腰でいました。「ガサラキ」でもNL推しでしたから・・・。まあしかしフィギュア嫌いでないですし、昔伊藤みどりさんのリレハンメルオリンピックのやつビデオ録画した事もありましたから、ちょっと最後まで見てみるかと思いました。何よりキャラデが「残響のテロル」の平松作画監督でしょ。フィギュア詳しくなくても、見れるかも・・・。

従いまして、私の場合F氏と似て見える/見えないというような個人的観点で点数をつけてしまうかもしれません。ヴィクトールはそんな右翼アニメとは無縁と言われるだろうと思いますが。ま、そんなわけでこれからぼちぼち見ていきますかね。

第一話 {netabare}
この第一話は今までに三回ぐらい見たと思います。すごくギャグものとしてはテンポよくうまく作られていると思います。作画も、フィギュアシーンがうまいと思いました。ヴィクトールと勇利の滑りの違いがはっきり出ている作画です。ライブ作画かもしれませんが、こういう部分の丁寧さがあるとうれしいですね。「バナナフィッシュ」的と書きましたが、この第一話は吉田先生の最近作のノリと似ていまして、そのあたりつながりがあるのかもと思います。昔見た後々の話では「YAWARA!」に似ていると思いましたね。ロシア語が果たしてわかるのかとかそういう部分はナシで、国際スポーツものとして楽しんでいきたいです。{/netabare}

第二話 {netabare}
ユーリ・プリセツキが登場で、ライバルものになってきました。しかしヴィクトルは温泉地に順応しすぎ・・・・勇利を探しに行くのに、温泉の歓楽街に行くとか。ロシア人なのに英語で話すとか、まあアバウトで見ていくもんだと思いました。このあたりまでは以前に見たのかな、見覚えがあった。ギャグのノリがほとんどエヴァのギャグパートとそっくりで、スタッフかぶっているのかというぐらいのデジャブ感がありました。滑る曲を逆指名というのは、こういうのバレエ漫画のどれかであったように思いますが。「アラベスク」だったかな。そういうんで、見ていて懐かしかったです。BLものだけど、少女漫画のスポ根ものよく知っている人が作っている感じ。今のところほとんどそのノリですねこれ。{/netabare}

第三話{netabare}
この回もテンポよく、前回の対決の決着まですんなりと描かれていて見ていて楽しかったです。ユリオがユリネチカだったっけ、おじいさんに女性の名前で呼ばれているのは、何か理由があるのでしょうか。そこが唯一気になりました。作画も荒れたカットもありますが、滑りの場面とかよく動いていて、フィギュアらしくていいですね。今のところあまり深刻に考えずに見ていられる作品で、人気が高いのもわかる気がします。BLらしいセリフとかもたくさんあり、それを応援している人にははまる事間違いなしです。ただ私は見ていて、勇利の幼馴染のガールフレンドの子が気になりますね。最後までこれと言った進展はないのだと思いますけど、勇利が周囲の目を気にしているその中心にいるのが、おそらく彼女だと思いますから。 {/netabare}

第四話 {netabare}
テンポほんとにいいですね~。停滞したと思う場面がまったくない。ユリオはロシアで新しいバレエのコーチにつきますが、このあたり本当に山岸涼子先生のバレエ漫画みたい。勇利とヴイクトルは本当に仲良しこよしで、ヘタリアとかそういうの好きな人たちには受けまくるだろうと思った。しかし二人ともその一緒にいられる時間が短いというのを悟っている感じなのが切ない。そのあたりのお互いを縛っていない感じが、いかにも今風の空気を表現していると思います。三年ぐらい前の作品だけど、スマホを駆使した人間関係は、本当に現代風。ラストにかかった勇利の滑る新しいテーマ曲が「ユーリ・オン・アイス」なのはお見事。 {/netabare}

第五話{netabare}
勇利の着ているコスチューム、オリンピックで誰かが着ていたもののアレンジですね。やっぱり羽生選手のものなのかな。なんか見ていて、あれそうじゃないかなと気になっていました。

今回の話では南くんという、勇利に憧れている選手が登場して、勇利もどん底じゃないという感じになりました。それなので、ちょっと緊張感が抜けてきたかなと思います。しかし話としては幅が出てきました。BLぽいノリは本当に多くて、それが好きな人たちには受けまくったなあと思いました。まああざといと思う人もいるかとは思いましたがね。ギャグ場面が調子よく出てくるので、見ていて飽きない構成ですね。スケーティングの場面は、よくアニメートされていると思います。ではまた。 {/netabare}

第七話 {netabare}
中国大会、面白かったです。いろんな曲聞けたのもよかったし、選手たちもイケメンだけじゃなくてギャグ要員?のキャラもいて楽しかった!トリの勇利のスケート場面はさすがの曲と作画、堪能しました。途中「僕にかまってよ!」のエヴァシンジくんみたいな泣いてる勇利の場面は、かわいかったなあ。ヴィクトルもそこでまさかの勇利と皆の前でキス?と思ったら違ったからよかったです。それでポポヴィッチさんですが、韓国語でキスはポポと言うんですよ・・・・笑。次回、ロシア大会、ユリオからの巻き返しが気になる。優勝したピチットくんのコーチは「コードギアス」のキャラに似てるなあー。 {/netabare}

第八話 {netabare}
ロシア大会、スポットはユリオになりました。車中でピロシキを食べる場面は、ウクライナTVのドラマ番組とか見ていたら国道とかそんな感じだったから、あーロシアっぽいなと思いました。ユリオはしかしおじいちゃん子なんですね。両親はなぜいないのでしょうか?何かこれから過去話があるのかと期待です。大会については、前回ほどはっちゃけた場面はなくて、わりと淡々と終わりました。勇利のスケート場面はあいかわらずうまく作画されていましたね。見ていて思うのですが、どうも実際のオリンピックで使われた衣装とか曲をアレンジしたものを使っている感じですね。前回のポポヴィッチさんも、モデルになった選手がいたようなかすかな記憶があります。実際の選手の方にとってはこのアニメどうなのかなあと思ったりしますが、素直に私はアニメとして楽しんでいきたいです。今回も楽しい回でした。ラスト、ヴィクトルの犬はどうなるんでしょうね? {/netabare}

第九話{netabare}
ロシア大会後半、これもするすると見られました。視聴が楽。ほんと見やすく作られているな。各選手の人間模様も面白かったです。JJはしかしほんと強いな。この人より上に行く事って難しいんじゃないのかな。勇利は金メダルって言っているけどなあ。しかしユリオのかつ丼ピロシキってどんな味なんだろう?昔モスバーガーであったライスバーガーみたいなのかな。ヴィクトルの愛犬は無事でよかったです。無駄に悲劇にならないでよかった・・・・。あと韓国のイスギル選手は黒バスの花宮と顔が似ているなあ。性格はまったく違うようだけど。 {/netabare}

第十話{netabare}
なんか一話飛んでいるんですかねー、話数が違っているような・・・もう10話まで来ているのか。6話あたり飛んでしまっているのかなあ?わからん・・。

今回の話ではあの「婚約指輪」が。あとはオフの話で和気あいあい?でした。分割でカード支払いだから、わりと高い純金なんでしょうかあれ。801好きな人たちにはこのエピソードはたまらないだろう。予告で織田信成さんが出ていましたけど、やっぱ現フィギュア界のバックで作られた作品なのか。かなりはっちゃけた内容なので、他ジャンルのスポーツものとは違っているような・・・・。なんといってもBLが主体だから。 {/netabare}

第十一・十二話(最終話) {netabare}
バルセロナでの世界選手権の話、勇利は銀メダルでした。ヴィクトルがコーチをやめて選手に復帰とか、勇利が今大会で引退するとかいろいろあったけど、エンディングの映像では、現状維持で行くことになったのかな?そのあたりあいまいでもやもやした。しかしまあ、一応のエンド話、すっきりはしました。ラストでユリオが逆転金メダルに輝いたのは憎い演出。{/netabare}

総括です。このシリーズですが、全体で何か表現したいものがあったという感じがなくて、ただ単なる青春もの、それもBLっぽいというので、今一つ人気が出なかったのもうなずけた。「YAWARA!」と似ていると書いたけど、本当にそんな感じだ。 確かに個々のエピソードで、「心に少しじんとくるようないい話」はたくさんある。しかし全体として見た場合、「どうしてもこれが言いたかった」というものがない。 おそらくキャラに入り込んで作っている度合いが少ないのだろう。いわゆる感動作の場合、演出がドラマの登場人物の中に入り込んで作っている。この「ユーリ!」は一見そうした感じがあるのだが、そのような演出がずっとつながって描かれないのが特徴的で、何シーンかしたら、その「思い入れ」の演出の視点が途切れてしまう。前半はそうでもなかったが、後半そのような息切れが目立った。特に競技会場面に入ってからは、各選手に視点が移動して、それぞれに盛り上げていたので、そのような演出の視点のぶつ切れが感じられた。他の選手に視点が移動しても、その底流に主人公への視点を持ち続けて演出してほしかった。難しい注文かもしれないが、もしシリーズが作られ続けるのだとしたら、そうした点を改善してほしいと思いました。

しかしスポーツもので、このように軽みのあるタッチで日常が描かれているところには多いに好感を持ちました。そこは今度の劇場版でも、うまく描かれているといいなと思います。劇場版、もしネット配信がありましたらレンタルでも見たいと思っております。スケーテイングのアニメートは最後まで一貫して見事でした。ほとんどこれは手書きだと思います。

あと、最後に一言。「F様、スケートうまい!」、まさに滑る氷上の王子様、堪能しました。

投稿 : 2020/12/29
閲覧 : 361
サンキュー:

7

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