「かくしごと(TVアニメ動画)」

総合得点
85.7
感想・評価
771
棚に入れた
2945
ランキング
220
★★★★☆ 3.9 (771)
物語
3.9
作画
3.8
声優
3.9
音楽
3.9
キャラ
3.9

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ネタバレ

たんたんたぬき さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

コロナ期の外れ年ではない

この作品が1位であるのは私の選んだものじゃなくて、あにこれの結果なので不満もある。だがそれなら年度代表なしで良いとは思う。以前この先変わるかもと鬼滅を1位じゃないが年度代表に選んだ。慧眼と言うか今年の映画のヒットにつながってそれ見たことかと得意になってる気持ちもある。でもそうするだけの作品も他にない。その鬼滅映画は?ああ私見てないから…。

それに続編は基本評価しない。ちゃんと1期鬼滅を評価してるし映画鬼滅は1期のアニメ化による原作バカ売れが演出したものなので、1期の評価が重要だと思う。それに今後の原作アニメ化次第では2020年度の代表アニメになる可能性が有る。まだまだ鬼滅ブームはこんなものじゃないでーって思いもちょっとはある。

79年度に初アニメ化されたガンダムが80年代の代表作になったのと似ていると思う。ジブリの事を言われると思うが、当時は圧倒的に冨野監督が宮崎監督をリードしていた。鬼滅アニメは完結まで様子を見るべきだと思ってる。その時再度シリーズ全体を完結編とともに評価すればいい。

だから対抗としてデカダンスぐらい。これかなり良い作品。私はアニオリが嫌い。私はアニメーションの高い評価をほとんどしない。典型的な中身重視である。だから鬼滅も個人的評価はそれほど高くない。その中身が良い。中身と言ってもストーリーじゃない。ストーリーよりもっとキャラ世界観すべてが一体となったような部分。

でも内容的なもの問題がある。典型的なポストアポカリプス。ナウシカや未来少年コナンがその典型だと思う。現代文明衰退後の世界を描いたもの。これらの作品は名作が多い。それらとどうしても比べてしまう点で、それらと比べても斬新な世界観だったと思うが、問題は結末にある。新しさもあったが、どことなく中途半端な気がした。

SF文学しきれてない。ポストアポカリプスにはそういう部分が付きまとう、未来少年コナンはそういうものじゃないけど。

本題に入ると、私は1クールの傑作にこだわりがある。アニメ関係者の中身を作る部分で腹が立つのは1クールが短いと感がてる人が多すぎるんだ。デカダンスもその1例だと思う。かくしごとは1クールの傑作の1つだと思う。これは原作通りじゃないと思う。原作の巻数を見ればこれは真面目に詰め込んだら不可能だと分かる。

ストーリーとして1クールに収まる部分にギャグマンガとしての面白さをうまく肉付けして再構成してるのが分かる。そこの見事さが高い評価の大半になる。

かといって笑いの部分がつまらないなら意味がない。キャラクターの可愛さと笑いのバランスがとても良い。久米田さんのキャラデザの点で少しその部分弱くなるのはある。絵がシンプルすぎて昨今の描きこみによる可愛さの傾向と違う。分かりやすいのは、時代が違うってので、らき☆すたや秋期のトニカクカワイイなどが時代が当時は可愛かったけどってのと傾向が似てると思う。

そういった部分を鈴木英人的イラスト風で上手くまとめ上げている。全体の絵として同時代のわたせせいぞうに近くなってる。元々絶望先生を作ったシャフトの絵創りがそういうった絵作りと似た部分があった。根本のところで動画の手を抜くため1枚絵の見事さに拘ったようななんとも言えない部分も持つがシャフトとして個性ある絵を作り上げた最初のヒット作が絶望先生ではないかとみている。

会社が変わったことに気が付かなかったが、それでもシャフトを真似してる感じは全くしない。その原因はEDにあるかもしれない。鈴木英人のイラストを多用した大滝詠一氏の歌を起用したので、シャフト臭いより鈴木英人わたせせいぞうっぽいと印象になったのが大きい。シャフトが作り上げた久米田氏アニメの味が上手く隠し味になってる。


そもそもコロナで延期中止が相次いだ年なのでそれにしては頑張ったって意味の評価の方が重要だと思う。

投稿 : 2020/12/29
閲覧 : 222
サンキュー:

7

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