「くまクマ熊ベアー(TVアニメ動画)」

総合得点
70.2
感想・評価
358
棚に入れた
1239
ランキング
1570
★★★★☆ 3.3 (358)
物語
3.1
作画
3.4
声優
3.4
音楽
3.3
キャラ
3.4

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ネタバレ

タック二階堂 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

痛いのは嫌なのでクマの着ぐるみに極振りしたいと思います。

詳細は略。

悠々自適な引きこもりライフを満喫する美少女ユナは、VRMMORPG『ワールド・ファンタジー・オンライン』の廃ゲーマー。

ある日いつものようにログインしてみると、なにか普段と様子が違う。もしかして……ここってゲームの中? それとも異世界?

そして、その地に降り立ったユナの装備は『クマの服』『クマの手袋』『クマの靴』で固められていて――んん? くま……? クマ……? 熊……? ベアー……?
{netabare}
と公式のイントロダクションにありますが、そんなシーンはまるでなく、少年がギルドにやってきて「村がブラックバイパーに襲われているから助けて」とやってきます。ところが、上級の冒険者が出払っていてクエストの依頼は受けられない。

そこに、冷めた口調のクマの着ぐるみに身を包んだ少女・ユナ登場。偵察の名目で村に行き、あっさり倒しますよと。

でも、実際のユナはVRMMORPGをやってるという。はい。「防振り」とおんなじ。

制作はEMTスクエアード。懸念材料だったのは、実績が「雨色ココア」「くまみこ」「百錬の覇王と聖約の戦乙女」「ぼくのとなりに暗黒破壊神がいます。」と、あまり良作とは言えない作品ばかりな点……。まあ「くまみこ」はキャラデザは良かったけど、あとはお察しの通りで。この作品も初回から作画(特に背景とかモブ)が怪しいです。

ユナのCV、河瀬茉希さんは低音ボイスなイメージ(「ゾンサガ」の時もね)なので、こういう冷めた感じのキャラに合いますね。

ま、ストーリーは「なろう」ですから、まあ乱暴なご都合とか、俺TUEEE!は様式美。とりあえず3話まで様子見しますが、初回がこの低空飛行スタートでは……。さんざん前期にCM打ちまくってたのは何だったのかという感じです。
{/netabare}
=====第2話視聴後、追記です。
{netabare}
あのさあ……。

馬鹿じゃないの?
なぜ、これを初回にやらないの?

1話切りした人もけっこういると思うよ。これを普通に初回にやってれば、グッと惹きつけられるのに。それぐらい面白い“初回”でした。作画もいいしさ。

なんか事情があって初回が初回に間に合わず、急遽あとの方の話を初回に持ってきたとしか思えない無意味な構成。何考えてんだか……。
{/netabare}
=====第5話視聴後、追記です。
{netabare}{netabare}
街の孤児院が領主からの援助を打ち切られ、貧困を極めて孤児たちが街で乞食のようなことをして口に糊していますね。

そんな姿を見たユナは、領主・クリフを許せないと怒髪天です。そこで、孤児院を自立させるべく、クマの力で「どこでもドア」を出し、最初の村まで行って、この世界では貴重なタマゴを生む鶏を調達。それを子供たちに飼育させ、タマゴを売って生活資金を稼がせるという支援をしますよ。

で、孤児院のタマゴは街でも飛ぶように売れ、人気を博すのですが、ユナはクリフ家にだけは売らないという。それを知ったクリフはユナを訪ね、ワケを問いただすと、孤児院の援助を打ち切ったからだとユナは言います。クリフの言い訳にも耳を貸さず、タマゴはクリフにだけ売らないと。さて、領主のクリフは、いったいどうするんでしょうかね。
{/netabare}
というお話。

どんどん面白くなくなってきていますね。1話と2話の構成ミスもあるし、なんでこんな感じなんだろうなと、よくよくスタッフを見てみて、はたと膝を打ちました。監督は、かつて「はいふり」という出オチアニメの監督を務め、なんと今期は「まえせつ!」と監督を兼務という。点と線が繋がりました。

自分の知らないところで小役人が横領していたというクリフの話を聞かねえユナというのも、展開としてはおかしなもんだなと思うんですが、いかんせんクマ娘が「神達に拾われた男」並みに雑に魔法を便利に使う。ていうか、役人が中間搾取していたという展開も「神達に拾われた男」とカブったねw 

そして、どこでもドアには唖然としましたが、やれ鶏舎を作るのも手を振っただけで出来ちゃうとか(家とかもそうだったけどね)、もうホントいろいろ雑。もう少しうまく見せる方法はあると思うんだけど……。

ちょっと、2話からぐんぐん下降線をたどっている印象です。なんも苦労しないで話を進めるという意味ではイセスマと変わらんですよ。
{/netabare}
=====第6話視聴後、追記です。
{netabare}{netabare}
フィナとシュリの母親であるティルミナは、ユナによって健康を取り戻し、しかもコケッコーの飼育をする孤児院の子供たちの面倒と、タマゴの販売に関する業務を担当する仕事にも就きましたということで、かつて冒険者としてパーティーを組んでいた面倒見のいいゲンツからプロポーズされましたよと。

フィナもシュリも大喜び。だけど、一緒に暮らし始めると食の好みや家事の参加に消極的なことなどを知り、ティルミナとゲンツは喧嘩をしてしまいます。そんな2人を見て、別れてしまうのではと不安になったフィナたちは、ユナに頼んで一緒に彼らの思い出の品である雪の結晶みたいな花を探しに山に行くことに。

しかし、探せども探せども雪の華は見つからず。もう諦めて帰ろうとかというとき、シュリはツタのツルに絡まって動けなくなっている鳥を発見します。はたして、鳥さんの運命やいかに!
{/netabare}
というお話。

とまあ、僕の粗筋ではこれだけ長く書きましたけども、要約すると離婚しそうだから山に花を探しに行くという、それだけの話です。

中盤の山を作るべき6話ですよね?
なんというか、クマ娘は冒険者とかではないの?
正直、モブじゃねえの?と思ってたゲンツとかティルミナの話を、ここまで細かくやる必要があるのでしょうか。

あの家族との交流がメインの話なのかしら。じゃあ、何のためのチートなクマ装備? 便利なものを出すドラえもん的な何か?

ちょっとね、うんざりした何の意味も進展もない回でしたね。次週、なんか王都的などこかに行くらしいので、それ次第で継続するかどうか判断します。
{/netabare}
=====第9話視聴後、追記です。
{netabare}
やってることが「神達に拾われた男」と一緒なんだよなあ。

こっちのほうが店ができるまでの展開が雑。

まさかのここまで来てネタかぶりとはね。
{/netabare}
=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
これも前回が、ほぼ最終話のようなまとめ方をしたので、最終話はエクストラというか、エピローグ的な何かでしたね。

まあ、簡単に言えば人気者になったユナが、いろいろな人に頼られて、いろいろな人と関わりを持っているため、最初に出会ったフィナがユリ的な嫉妬をするけど、ずっと一緒だよって抱き合って終了という。

なんていうか、1クール観て感じたのは、作り方によってはもっと面白くできたんじゃないかな、もっとバズらせることができたんじゃないかなということでした。

なんか、う~ん……。もったいないというか。ひとことで言えば薄味。主人公のユナを筆頭に、すべてのキャラが表層だけサラッと出てきただけで、たいした深堀りもしないから印象に残っていない。そのくせ、他の「なろう」みたいにユナの異常なまでの和食(やリアル世界の料理)に対するこだわり……。やれマヨネーズ作ったり、醤油工場作ったりする「なろう駄作」たちと同じですね。

総括すると、駄作一歩手前の凡作といった作品。ただ、料理の仕方によっては化けた可能性もあったというところです。
{/netabare}
※スレッドが重複しているので、どちらにも感想を記しておきます。

投稿 : 2020/12/31
閲覧 : 217
サンキュー:

9

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