「たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語(TVアニメ動画)」

総合得点
65.6
感想・評価
316
棚に入れた
1216
ランキング
3170
★★★☆☆ 3.0 (316)
物語
2.8
作画
3.0
声優
3.2
音楽
3.1
キャラ
3.0

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ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

コロコロ以上ジャンプ未満

ながら観で気軽に観るタイプ。プロは観なくていいやつ。

都市伝説級に語られる伝説の村出身のロイド。村では最弱な為、強さを求めて軍人を目指し都会へ。無自覚主人公のドタバタ勘違い劇場かな。ロイドがありえないくらいイイヤツなのでそこを気にいるか、ありえないと思うかどうか。

第1話たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語
{netabare} 深夜系みたく変な捻りはナシで夕方アニメみたいな雰囲気。説明セリフバリバリの新設設計で流し見でも安心。一般層がターゲットかも。だからか逆になろうラノベみたいなイキリはなく不快なキャラはいない。なんというか昭和のアニメみたいで奇抜な設定は無いけど基本設計がしっかりしてる印象。キャラの配置も抜かりなくて隙が無い。不自然さや違和感を感じさせない丁寧な仕事。太郎シリーズは勿論、なろうラノベの切り貼りアニメよりかは完成度は高い気がする。

掴みのフェイクもクリフハンガーも無い初回なのでアニメを頑張って観る方には普通過ぎてつまらないでしょう。展開が読めると駄作判定するビックリアニメ好きの方にも駄作でしょうね。117{/netabare}
第2話たとえば百獣の王が動物園のふれあいコーナーに寝転がるような場違い感
{netabare}試験に落ち失意に暮れるロイドは来年に再挑戦する意思を固めバイトを始める。士官学校の教官メルトファンはいつ戦争に突入するかわからないという不安定な情勢のさなか、国家の軍事力をも左右しかねないロイドの捜索を急ぐ。王の変貌により国内情勢の不安定さを危惧するロイドの保護者役、通称イーストエンドの魔女マリーはコンロン村の村長アルカに事態の収拾を依頼するも「コンロン村の人間が干渉するのは災害・厄災レベルのみ。戦争などの人災ごときでは動かん」と一蹴されてしまう。ロイドの力を推しはかれない周囲のゴタゴタに巻き込まれ、危うく士官学校生アランを殺害しかけてしまいそうなところ、マリーが強制介入しロイドを連れ去るのだった。

物凄い安定感。少年マンガのドタバタのさなかに不穏な国内情勢を匂わせるのもいいですね。説明セリフを多用する親切設計だが馴染ませ方も上手く唐突感は薄い。構造としてはラノベハーレム同等だが子供にも安心して勧められる品質だと思う。面白い。151{/netabare}
第3話たとえば「なんでもします!」と言われりゃ悪い気はしないけどそこはダメって言わなきゃいけないようなジレンマ 
{netabare}王女を探すセレンとリホに自らの正体を明かすマリーは自身の計画を打ち明け2人に協力を仰ぐ。ロイドをこの件に関わらせるわけにはいかないため嘘をついてまで楔を打つマリー。黒幕だと思われたメルトファンは魔王を操っているつもりが逆に踊らされていただけで足止め役としてモンスターにまでされてしまう。自身の父、王の体を操る魔王と対峙したマリーは圧倒的な力の差に倒れるもこのままロイドに嘘をついたままではいられないと奮起する。

素直に面白いですね。なんかもう魔王に辿りついて多分すぐやっつけそうな勢いですが本筋ではないのかな。ドタバタコメディなので説明の粗が気になってしょうがない人はモヤモヤするかもですが{/netabare}
第4話たとえば小説の主人公が物語を大団円に導いたような朝
{netabare} 王を操っていたのは魔王アバドン、待望の村長案件にマリーは即時撤退。セレンらのピンチにロイド到着。モンスター化したメルトファンやアバドンを難なく片付ける。助けたアランの計らいにより晴れてロイドは学生となる。

本筋は完全にコメディなのでロイドがボケ役で周囲がツッコミ役ってのは最後まで貫くんでしょうね。ロイドが気が付いてしまったら作品として成立しない。ラブコメで早々にくっつくようなもんでしょう。学園もののハーレムの様相だが軍人設定にて出自や立場がバラバラなキャラクターを用意することでツッコミにも様々な距離感が出るので同じパターンを繰り返すに留まらないところは素晴らしいとは思う。思うんだけどあまりにも演出が昔のコロコロコミックレベルじゃないですかね。流石に現代の子供を馬鹿にしすぎ。アバドンやメルトファンなど敵役の扱いが下手すぎる。いちいち間が悪くてこれも多分原作から劣化してる気がする。知らんけど。238 {/netabare}
第5話たとえば雑誌に載っていたモテる口説き文句を真に受けてしまったような大胆な誘いっぷり
{netabare} 誰にも抜けない伝説の聖剣、それに関わる企みの阻止を請け負ったマリーはロイドの手伝いにより難なく聖剣を回収。ロクジョウ魔法学園との交流試合を控え、魔法の習得に勤しむ生徒たち。ロクジョウの学園長ロールとの再会に表情を曇らせるリホ。表向き優しかったロールはリホに魔力を吸い取る義手を着けさせ、伝説の聖剣を我が物にせんと企んでいたのだった。ロールとの確執を聞いたロイドとセレンは打倒ロクジョウに燃える。迎えた交流試合。頑張る生徒たちへの副賞として用意されたのは、ロイドがあっけなく抜いた伝説の聖剣だった。

普通に面白くないですかこれ。シリアスをちらつかせておいてロイドの力業であっけなく解決するという抜群の安心感のベタベタな様式美。冒頭からやりたいことが全くブレない展開にそうでなくっちゃという気持ちよさがあります。嫌なキャラが出てこないしキモいエロネタもないし子供にも安心して見せられる品質。無理に捻らず奇を衒わず嘘もつかないやりたいことに真っすぐな素直な作品なので深夜アニメと期待して観ると駄作でしょうね。もうどう考えても最後までこの作風でしょう。魔王ですらあの扱いでスケールする気もないでしょうから人助けメインになるのかな。主人公が萌え少女じゃない作品はどうしても求められる基準が厳しいですね。 275{/netabare}
第6話たとえば絶対勝つだろうってやつが勝って、絶対負けるだろうってやつも勝つような交流試合の開始
{netabare}ラブコメがくっついたら終わるように、これもロイドが気が付いたら成立しないのでこのまんまでもいいんですよ。細かいことはいいんだよってのもありなんですけど、流石にここまで細かいことを積み重ねてしまうというのはどうにかならんかったのかと。雑魚が気付かないのはいいけど、ある一定以上の実力者は気が付くはずっていうのは順守すべき最後の砦だったと思うんだけど。同じことを続けたくないのなら何か一言言い訳の描写があるだけでも良かったのに。ギャグの質とかは完全に好みの問題なので評価軸にはならないしどうでもいいんですが、やっぱりコミックのセリフをそのまま喋らせたような長々とした説明セリフの間の悪さも頂けない。様々な雑さの積み重ねが一気に崩落したような回。でも嫌いじゃないのでもうちょっと見ます。355{/netabare}


出オチ作品とは行かないまでも失速感は否めない。ロイドが終始いいヤツだったので嫌悪感もなく完走はできたが、相関が出来上がってきてしまうとあとは流れに沿って進むだけになってしまう構造が残念。勘違いしてるのはロイド本人のみになると途端に別作品になる。ただモンスターには絶対太刀打ちできないと思い込んでいたロイドが勇気を振り絞って立ち向かうところは良かったと思う。メインのセレン達もキャラが立ってて良かった。ただ敵役の印象が弱かった気もするが、あまり敵のヘイトを強くするとロイドにも反射してヘイトが溜まってしまうのでバランス取るのが難しい気はする。

村長のロイドに対しての性的なアピールが無ければ優秀なキッズアニメだったと思う。
もうちょっと子供に安心して観せたいアニメも増えてきて欲しい。

投稿 : 2021/03/30
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