「弱キャラ友崎くん(TVアニメ動画)」

総合得点
71.3
感想・評価
394
棚に入れた
1286
ランキング
1335
★★★★☆ 3.4 (394)
物語
3.2
作画
3.4
声優
3.5
音楽
3.3
キャラ
3.3

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ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

中途半端なので2期希望

フックとしてあえてベタなラノベ感を漂わせてるがディティールはリアル。困ってる人は観たほうがいいと思う。ただラノベファンタジーと自己啓発を交互にやってるから混乱するかも。

陰キャ
友崎文也/陰キャだが人気ゲーム全一プレイヤー
菊池風香/インテリ本好き系美少女

リア充女子
日南 葵/フルスペック超リア充にして廃ゲーマー
七海みなみ(みみみ)/日南の友人(空気を読むタイプ)
夏林花火(たま)/日南の友人(空気読めないタイプ)
泉優鈴/中村に好意を寄せる

リア充男子
中村/粗暴/ゲームで負けたことを根に持っている
水沢/温和/友崎を文也と呼ぶ
竹井/お調子者/BBQ作戦では戦力外

Lv.1なんだかんだ言って有名なゲームは大体おもしろい
{netabare} スクールカースト最底辺の友崎は人気格ゲーのチャンピオン。ある日ランク二位のプレイヤーからリアルで会おうと誘われる。現れたのは学校のマドンナ的存在の日南。美容勉強スポーツからゲームに至るまで血の滲む努力で目標を達成してきた日南にとって、自身の憧れのプレイヤーが卑屈な捻くれ陰キャであることは日南自身の価値を下げると同義であると憤慨。かくして勝ち組日南による友崎育成計画が幕を開ける。

友崎の「リア充は恵まれた初期パラメーターに胡坐をかいているだけ」との持論に日南がド正論でガン詰めするのがいいですね。大人が俺ガイルを見たときに八幡に対して誰しも思うような「そんな寝言を言う前に貴様はまず猫背を正して顔を作れ。話はそれからだ。」をそのまま言ってくれます。

最終目標「日南と同レベルのリア充」と途方もないミッションを掲げ、週次レビューの実施とスモールステップでの段階目標も設定し意気込み十分の日南。ファーストステップ「女子三人に話しかける」にすら無理難題に思う友崎だが、共に拳で会話ならぬゲームで切磋琢磨してきた同志の言葉に一念発起するのであった。

感情移入するとはこういうことだろうか。日南が友崎へ指導するたびにいちいち「うんうんそのとおり」と思ってしまう気持ちよさがある。ただED映像を見る限りハーレム臭もするので出オチで終わって欲しくないですね。最終的にはモテモテになって日南へアタックという流れにするしかない構造に見えますがそれでも独自性を継続していってほしいですね。 49{/netabare}

Lv.2一回の戦闘でレベルが連続で上がるとめっちゃ気持ちいい
{netabare}最初の課題「女子3人に話しかける(二人は日南指定)」に取り組む友崎。最初の標的みみみに先手を取られ慌てて口から出た発言がツボに入ったらしく爆笑され無事会話が成立。ホッとしたのもつかの間、「盛り上がってんなあ」と中村達が絡んで空気が一変するも日南のフォローにより事なきを得る。放課後ダメ出しの嵐ではあるのだが、ゲームに例える日南の理屈には納得せざるを得ない友崎だった。

日南が友崎のケツを掴むとこ、異性として全く眼中に無いってのを簡潔に表現するとこ良い。日南が中村を軽くいなす場面でヒエラルキーも明確。リアルではよくあることとはいえあの場面だけでパワーバランス相関図が一発で完成する場面。でも日南視点でリアルタイムに分析する演出だったらもっと面白かったかなとは思うが流石に嫌らしい感じになるから難しいか。友崎も話しかけてみたら不意に範囲を広げられて焦ってしまうの超わかる。対面時の空気感がもの凄いリアルでびっくり。

自己啓発実践編としては勿論アニメのファンタジーなので尺に収める為サクサク順調にならざるを得ないので、実際最初の隣の席の子の段階で無視されるような人が見ればご都合にしか映らないでしょう。この手の作品はリアリティラインの線引きがそのままヒエラルキーの線引きになってしまう恐ろしさがありますね。

最初から上手く笑わせることなんてできないんですよね。
笑われてでも続けていって感覚を覚えていくしかないんです。83{/netabare}

Lv.3一人目の仲間が女の子だとしばらくデート気分で冒険できる
{netabare}日南の引率で服と髪型をアップデートし着々と課題をこなす友崎。昼食に寄った店でバイト中の風香に合う。日南は風花を観察した結果確信をもって攻略対象に選定。次の課題は隣の席の泉に1日2回話しかけること。ひたすらスベッてしまうもなんとか継続。好きな作家が自分と一緒だと勘違いした風香に自作小説を内緒で読んで欲しいと頼まれる友崎。風香は脈アリだと自信満々に勝ち誇る日南に友崎は誠実でないと渋るも小説の件は言わないのだった。放課後見かけた泉に自ら話しかけると何故か涙ながらにオタファミを教えて欲しいと懇願される。

いきなり強烈なラノベ感が出てきたな。キャラデザがメインヒロインっぽくないと思ったが日南って師匠ポジか。俺ガイルの八幡が葉山グループに溶け込んでいくのを楽しむ感じなのか。徐々にヒエラルキーが上がっていく感じ?風香を序盤の攻略対象としながら泉やみみみ、たまとも交流するうちに日南直伝の人心掌握術でみんなに好かれるようになっていく立志伝みたいな感じかな。こっちのほうが観てて楽しい作品になりそう。ディティールのリアリティがあるから嫌味なく素直に楽しめる。ゲームっぽくすることで課題をクリアした説明もされて「は?」ってことがない。先に友崎に話しかけた場面はちょっと強引だったかな。席を逆にしたほうが良かったのでは。いちいちクドいくらい説明してくれるのでミスリード万歳作品よりも全然好感が持てる。もちろん全てのテクニックを網羅できるはずもないのでこれ観るだけでオールOKでもないだろうし、逆にこれをそのままマネして全然ダメじゃん、みたいな俺ガイル同様悲劇乱造アニメになる可能性もある。友崎みたく「イケメンはズルい、ちゃんと中身を見て欲しい」とかガチで思っちゃってる人がこれを完全なご都合ファンタジーって思っちゃうのも仕方ない。下手な勘違いして事故起こすよりかはいいかもしれないですが。でも体の姿勢を変えれば必ず生きる「姿勢」も自ずと変わってくるので何も期待せずに姿勢をコントロールすることだけでも試しにやってみたらいいと思う。正しく背筋を伸ばすをモノにするだけで何もかも変わるから。もちろん直ちにってわけじゃないけど。すこぶる雑に言うと姿勢を正す→内臓を圧迫しない→消化機能改善→血流が良くなる→思考が冴える→視界が広がる→余裕が出来る→複式呼吸→声が良く出る→顔面の筋肉を使う→表情筋が鍛えられ笑顔が容易に出来る→表情が明るくなる→雰囲気が柔らかくなる→他人との接触、交流が増える、みたいな。誰だって最初のきっかけは見た目。観測されなきゃ存在しない。おしゃれは自己満足、身だしなみは他人への印象操作。結局見た目がすべてにたどり着く。一本筋が通ってる人ってのは体幹もいいんだよね。ただ友崎の言う素材の優位性ってのを覆えすのは難しい事には違いないんだけど、そこが自分がやらない理由にはならないってのは本当に日南のいう通り。この作品こそ完全に萌え萌えなキャラデザにして欲しかったかなあ。観て考えて欲しい層には届きにくいかも。108{/netabare}

Lv.4ダンジョン攻略後に村に帰ると強いボスがいたりする
{netabare}は?え?え?なにこれ?なにこれ?え?ちょっとまって?(深呼吸)
「ザ・ラノベ・オブ・ラノベ」じゃん。あーこれが俗に言う出オチ作品ってやつですかー。あービックリしたー。ひどいわー。とりあえずあと一回だけ観てみる。242{/netabare}

Lv.5難関イベント攻略後に仲間になるキャラはだいたい能力値高い
{netabare} ふう。作風戻った。よかった。前回のは水沢の好感度爆上げイベントでもあったのか。水沢に関しては心情や行動に違和感無いので前回は尺の都合で強引さが際立ったと思うことにする。男性キャラが加われば一気に話の幅が広がるから今後の展開の為には必要だからな。友崎が単語帳やレコーダーなどの宿題を粛々とこなしていくさまは努力している姿を描くには差し込み程度で説得力不足かもしれないが、あそこをじっくりやられるとそれはそれで退屈なのでちょうどいい。ああいうのを地道にコツコツできるって凄い才能。八幡ほどの派手さはないが友崎もまた物語の主人公にふさわしい人物ですね。日南は友崎にとって一番信頼に足る人物っていうのをゲームの関係性で示されてるし、「うまくいったら儲けもの、そこまで言うなら試してみよう」で理解も納得もしていない状態でも効果があるのかないのか判別できるまでは手を抜かずに続けられるってもうこれ経営者レベル(笑)。さすが全一プレーヤー。昔なら失笑を買いそうな設定もeスポーツが周知された現在ではそこまでトンデモ設定にはみられないのかな。日南が偶然同じ学校の同じクラスってのは完全なファンタジーではあるけれど。課題の自分の提案を2回通せってのはいきなり難易度高すぎだとは思うけど作品のテンポってのもあるから仕方ないか。そもそもクラスメイトとプライベートで遊びに行くのも初なのに、友崎のレベルだと提案を発言するだけでも大変。日南の課題がなかったら会話に参加してない自分に気づくこともないでしょう。課題の強度や順番には違和感はあるが作劇上の都合で納得できるレベルかな。

通常の作品だとメインキャラの友崎・泉・菊池を同じ画面に映すため、都合よく席が近かったりするのだが、本作だと近くの席にいたから話しかけて仲良くなっていったと都合は一緒でも順番が逆なのは面白い。270{/netabare}

Lv.6ゲーム内ゲームをやり出すとマジで止まらない
{netabare} 生徒会選挙戦で日南&水沢vsみみみ&友崎。今回も如何にもラノベ。日南に勝ちたいみみみを友崎の権謀術数にて怒涛の追い上げを見せる展開。陽キャの苦手で曖昧なところを陰キャの鋭い視点で痛烈に切り込んでいくゼ!ククク…ってやつ。やってることは俺ガイルと何一つ変わらない。どっちも陰キャ中二妄想でしかないんだけど、こっちは一応努力してるところを見せてるってのが違うだけなんだが冒頭の描写で俺ガイル信者はアレルギー起こしちゃってるからもったいない作品だなあと思う。価値観の押し付けに見えちゃうらしい。友崎も今最高に幸せ!とは言ってないし親よりも信頼してる日南の言葉で新しいゲームを試してみたら意外と良ゲーかもってなってもう自分の意志で続けてると思うんだけど。だから今回みたいにまず何かに巻き込まれて自分の能力が生かせて周りが喜ばせた経験を踏んでからもっと人と関わってみたいって思わせる動機から描いた方がアレルギーは解消できたのかも。やる気ってのはやり始めないと出ないってのは正しいんだけどさ。第一話での動機付けが出来てる作品殆ど無いからラノベにそこは期待してないんだけど。違うか。陰キャは陽キャになりたくないのか。じゃあ論外だな、とは思うけど一度こういう経験をしたら絶対変わるんだけど、そもそも巻き込まれることすら無いのだからこれを完全なファンタジーだと思ってしまうんだろうなあ。このスピード感はファンタジーだけどね。321{/netabare}

Lv.7師匠キャラがボスになると詰むくらい強かったりする
{netabare}迎えた生徒会長選挙演説。根回しも潰され奇策も打つが結果惨敗。友崎は日南の課題に取り組む日々に戻る。演説以降、部活面でも張り合い続けるみみみ。そんな様子を見ていたたまに、3人が打ち解けたエピソードを聞かされる友崎。

底辺友崎のあまりに身の程知らずな日南への挑戦というファンタジーを「nanashi」VS「NO NAME」として演出するのはとても良い。良いんだけどどうなんだろう。個人的には前半は俺ガイル以上にサムかった。日南はまだ褒めなくていいよ。調子に乗るよ。というか調子に乗ってやらかしてしまう話も必要だとは思うが尺がないか。菊池さんは当然ファンタジー。最後のたまとみみみと日南のエピソードは良かった。なんかファンタジーとリアリティの落差が凄いんだけどなんなのでしょうね。俺ガイルとは真逆でリア充の位置から陰キャへ降りてきた視点なのかな。だとしたら俺ガイルを変に真に受けた信者が毛嫌いするのもわからんでもない。というかもう7話でほぼ何も起こってないに等しいのでそろそろ事件起こさないと飽きられそう。日南、みみみ、たまのメイングループはアニメ的にキャラ立ちさせつつもリアリティを感じる人間関係をじっくり描いて、ヒロイン菊池さんは完全に記号にして外部に配置するって構造は凄く面白い。リア充は計画して動けるからこそポジションを取れるのであって、思い付きで反応することしかできない者はなるべくして陰キャに落ちぶれるしかない。言ってることは凄く良くてこれだけだと不十分だとしても全く間違いはないんだけど、アレルギー出ないようにもう少しうまくやれんかったのかなあと思う。日南がグレンラガンのカミナの兄貴だったら良かったのだろうか。男の本能として強い女性を避け、言うことは素直に聞きたくないもの。それをフラットに飲み込んで貪欲に吸収しようとする友崎はやはり頂点を極めし男の振る舞いなのであって、凡庸な一般陰キャとは明らかに違う。じゃあ結局能力のないものはダメってこと?になるのでここをもう一歩踏み込んだ作品ってのが出てくることは期待している。能力無くても誰かを救う助ける理由なんてどうとでもなるんだけど、何かしら明確な分かりやすい誰でも納得できる説明がないと叩かれちゃう世の中だからなのかあ。360{/netabare}

Lv.8低レベルのキャラだけじゃ解決できない問題もある
{netabare}部活の陸上で自分を追い込み必死に日南に食らいつくみみみ。だがとうとう心が折れてしまい、みみみは退部を決心する。後輩に固執する理由を聞いた友崎は帰り際、強引に話の場を設ける。羨望や嫉妬に困惑する自分に嫌気が差したと号泣するみみみに、たまは自分の想いを素直にぶつける。部に復帰したみみみは日南、友崎、たまに騒がせたお詫びとして異色同型のマスコットをプレゼントする。

いきなり青春回。エンジョイ勢のバスケ部で孤軍奮闘、日南率いるチームに敗れた過去のみみみ。日南のチームは2位の快挙。決勝敗退で人目もはばからず涙する、そんな日南の生き方に憧れたみみみ。スペックはもとより性格すらも良いという完全上位互換に思える日南に、何か一つでも追いつきたいと願うみみみの気持ちはわからんでもない。一緒にいる資格がないとか思っちゃうんだろうね。日南もみみみも他メンバーを非難する事も無いって相当な人格者。日南さんはあまりにパーフェクト超人で高校生らしからぬストイックさは異常。多分この人絶対起業するだろ。Wikipediaに名を残しそうなレベル。ここまでやられると何かしら頑張る理由があるとは思う。どこかで説明回はあるとは思うが。菊池さんの出番はほぼ無いのでラノベ臭は薄く青春モノ風味な回だった。友崎が思い切って話しかける時も唐突感が出てていいですね。まわりがドン引きする中でみみみのとっさのアドリブを見るとやっぱり頭良いんだと思う。友崎のマスコットの意味がわかってない感じもまたいいですね。皆で同じ物を持つってこと。しかしもう8話だぞ。どうする気だこれ。419{/netabare}

Lv.9仲間を揃えて最初の街に戻ると新しいイベントが起きたりする
{netabare}「夏休み中に菊池さんとつきあうこと」。夏休みで更に課題の難易度は上がる。菊池さんとの映画デートを成功させる為、日南は自ら発案したプランに沿ったリハーサルを友崎と共に敢行。友崎にさらなる経験値を積ませる為、リア充定番イベントBBQの枠にも友崎をねじ込んだ日南。菊池さんとは花火の約束まで取り付けるも、BBQにはいまだ及び腰の友崎だった。

菊池さんはまさにオタクの理想像じゃないですかね。顔面はともかくとしてぼっちの文芸陰キャ女子ってんならそこまで無理筋な話でも無いかな。少し食いつきが良すぎる気もするが、菊池さんだって寂しかったし嬉しかったんでしょう。リア充ズルい一辺倒だった友崎の思考の変化もいいですね。日南の強引にしか見えなかった振る舞いの数々が、何かしらの意図があってなされていたと気付く描写を見ると微笑ましい気持ちになります。部下の成長を見守る感じ?わかってくれるとこっちも嬉しいもんですよね。日南のゲーマー設定も死んでなくて良い。友崎の使い潰したコントローラーの山に釘付けになる日南。日頃ボロカスにこき下ろしてはいるが、ゲーマーとしての友崎には敬意を隠さないところに日南の誠実さを感じます。もちろん友崎への指導は100%自分の為。逆に人助けであるなら、ここまで全力で自分の時間と労力を使うわけがないのです。

リア充がこんなに陰キャに優しいわけがないって感想も出てきそうですが、単純にナメてるだけでしょう。そして日南の影響力がどれほどに甚大であるかということ。日南が「優しく接してあげている」友崎へ、もし雑な扱いをしたらどうなるか…それがわかるからこそリア充なのですよ。今回水沢は友崎を測ってうまくやれそうだと判断した。仲良くはできそうだし、仲良くした方がメリットがある。だからこそ文也呼びで周囲にもアピールした。少なくともアニメばかり見てる陰キャには書けない話だと思うから、キモオタはアレルギー起こすだろうなあ。でも一般向けかというとラノベ臭がキツイというね。変なとこで媚びすぎ。429{/netabare}

Lv.10多人数プレイには多人数プレイなりのよさがある
{netabare}BBQのメンツは日南、みみみ、中村、優鈴、水沢、竹井、友崎。1泊2日の期間中、中村と優鈴をくっつける作戦を企てる日南たち。友崎の課題は「中村を3回いじる」と更に難易度上昇。お互い好意を持っていることが判明し、無事中村達をペアで肝試しに送り出す。

友崎のアスペ感が最高にいい。もしリアルでやれば手を出されても文句は言えないレベルの身も蓋もなく無礼極まりない唐突なブッコミ。何か言わなくちゃって頭に浮かんだ事をそのまま口に出しちゃう感じ。もちろん水沢の庇護下にあることで事なきを得てるだけなのでここは絶対マネしないように。水沢が居なければ秒で殴られてる。こういうとこ抜群に巧いのよねコレ。

日南や水沢がなぜ友崎といられるのか。今回双方わざわざセリフで説明してくれたのですが、実際日南や水沢のようなリーダータイプは逆に陰キャを重宝しますもんね。駆け引きする必要無いのでラクですからね。意外とリア充仲間が知らない秘密も共有したり相談役やガス抜き相手にもなります。もちろん自分が圧倒的優位な立場であるからこその関係と感じる方もいらっしゃるでしょうが、突出した奴こそ上下で捉えてないんですよね。日南はハイスペではあるけれど聖人として描かれているわけではないし、一貫した強引さはリア充にも短所があるという表現だと思います。いや、これ本気で届けたい、伝えたいと思ってる作品なんだなあと思いますよ。だからこそあえてのラノベ要素強めの設計なのかな。452{/netabare}

Lv.11たった一つの選択肢がすべてを変えてしまうこともある
{netabare}BBQで深夜の反省会中、人の気配につい身を隠す友崎。現れたのは水沢。日南に告白、玉砕したところで友崎が申し訳ないと姿を現す。花火大会での課題「菊池さんに告白する」を独断で無視した友崎は、日南と袂を分かつこととなる。

もう反旗を翻す展開か、早いなと思えばもう11話だった。1クール内で何かしらオチをつけねばならんから逆に遅いくらいか。他人の言うこと聞いてりゃOKで終わりってなわけにはいかんし。

水沢があまりに友崎に寛容なのは影響されたからでいいとしても、日南と水沢を対立関係にしちゃうのかな。これで日南が間違ってて水沢が正しい!って言いたいわけではないとは思うんだが。それでは俺ガイルの焼き直しになってしまう。勝手に期待されて押し付けられても困るってのも違う。友崎は同意の上だし日南の見込み違いで勝手にガッカリされたようにも見られかねん。ちょっとどう見せたいかが解釈に迷う演出だった。どっちが正しいとかいえばどっちも正しいしどっちも間違いでそもそも未熟な高校生のお話なのでいくらリア充と言えど彼らが明確な回答を打ち出せるわけもなく。とりあえず次見ないとどうしたいのかわからん。510{/netabare}

Lv.12ヒロインにしか装備できないアイテムには特別な効果がある
日南を否定するような啖呵を切っておきながら、また自分も同じような事をしていると気づく友崎。菊池さんは友崎の独白に、自ら感じていた友崎の変化に納得し努力の成果を肯定する。再び日南と人生の攻略を続ける事を決意した友崎は、さっそく次の課題「アルバイト」に精を出すのであった。

凄く中途半端。この段階でとりあえずオチをつけるのならああするしかないか。どうせご都合と捉えられるなら日南ざまあ!素の自分で生きよう!で終わらせて2期で叩き落すほうが纏まりそうな気もするが2期出来るか不明な状況ならこれしかできない感じ。

強引も強引な力押しに過ぎるこの落としどころは友崎のゲーム日本一の実力ありきでなおかつ日南が格下相手の安い挑発に乗ってしまう残念なほどに短絡的な性格でないと成立しないミラクルでしかない。構成がすごく残念。まず友崎が努力の効果に気づくのも時間かかるハズだし日南に話聞いてもらえるまでも時間がかかるのが自然。元に戻ってからの内省と気づき、自らの力で伝える方法を血眼で考えるってめちゃくちゃ重要なターンをあっさりすっとばすってのはやっぱりラノベの読者層に合わせたウケ狙いのチューニングなのかなあ。菊池さんはフックとしてのパーフェクトラノベファンタジーで構わないけど日南と友崎のパワーバランスだけは丁寧にやって欲しかった。というかそこが肝だと思ってたんだけど。とはいえ楽しめました。

どちらにしろ両者とも「わかってない」ままなのでモヤモヤ。2期やってくれ。

投稿 : 2021/03/31
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