「バック・アロウ(TVアニメ動画)」

総合得点
69.5
感想・評価
212
棚に入れた
495
ランキング
1742
★★★★☆ 3.5 (212)
物語
3.4
作画
3.5
声優
3.6
音楽
3.6
キャラ
3.4

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ネタバレ

みゃあ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:今観てる

舞台は整った

2021年冬アニメ
PVを観て密かに期待していたアニメ。
そこに谷口悟朗、中島かずきの名前もあったので、ひょっとしたら面白くなるかも。

世界観は昔のTVアニメぽいぞ。
壁というもので閉じられ、リュート共和国とレッカ凱帝国という二大国家に分かれて、どうやら争っているらしい。非常におなじみの構図だ。

レッカ凱帝国の方はどうにも中国を思わせる服装、髪型、建物で、世界観とか映像で序盤は中国製のアニメかと思った位。
リュート卿和国は今回は小競り合い戦闘はあったが国の方は出てきませんでした。

第一話 あらすじ
{netabare} 月に1回「壁の外」からラクホウ(落宝か?)というのが落ちてくるんだけどその中には人を信念で力(ロボ?)を得る腕輪が入っている。強力な戦闘力となるため二大国はそれを手に入れようと争っているよう。

ところが、今回はラクホウが落ちた後にまた別のラクホウが落ちてきた。それもイキの国というアメリカっぽい弱小国の貧乏な僻地のエッジャ村に。それには裸の人間が入っていて、自分は記憶がないけど壁の外から来たことだけは覚えていると。村人は壁の外と聞いて大笑い。そんなもんはないと。

お宝の腕輪は二大国のみならずトレジャーハンターぽい奴も狙ってくる。村に押し寄せたそいつはすでにブライハイトに乗っていて村を滅茶苦茶にする。父保安官の後を継いだ村娘は腕輪を付けて闘う。腕輪を付けるとブライハイトというロボのようなものに変身して、その姿は己の信念により形態も能力も変わる。そしてブライハイト同士の戦いでは負けた方は死ぬ。

それを聞いた裸の男は自分が入っていたラクホウから腕輪を見つけ自らが着け変身して戦う。
攻撃を受けても体が溶けるように受け流す戦い方で相手をやっつけ腕輪を破壊する。
死ぬはずの相手は死なず二度と来るなと追い返す。
{/netabare}

序盤こそ中国アニメかと思ったがメカデザインとか話の進み具合で日本のアニメと思えた。が、相当中国市場は意識しているのだと感じてしまいました。

公式サイトでキャストを見てリュート共和国はデザインが王制みたいで変だなと思ったら、共和国ではなくて卿和国なんだと。聞いただけじゃ分からなかった、紛らわしいです。
リュート卿和国はヨーロッパの近世の王国、レッカ凱帝国は中国、イキ国はアメリカの記号で描かれているように思います。
顔は特にアクも強くなく、性格が分かるし陰影のつけ方も良く好ましい絵柄と感じました。


ブライハイト対ブライハイトの闘いで通常通りの結果にならなかったこと、それをレッカ凱帝国のシュウ・ビに見られていたことで今後二大国に挟まれたこの弱小貧乏のエッジャ村が舞台のドラマが進みそうです。

まだ1話で特段引き込まれる所まではないですが、色々必要な情報は詰め込まれていたので悪いとも思わないです。特に今評価することはないけど、村人たちの反応とかの描き方が分かり易く古典的で、個人的に面白かったのでもう少し観てみたい。

ベテランの声優さんたちがメインに配置されているのでそっちでの違和感も感じなかった。梶さんは声が独特なので・・・。
キャラクターデザインに関しては国ごとにハッキリわかるようにされているので見ていてわからなくなることもないように思う。

全体としては悪くない作品。後は展開次第ですね。

第三話までの感想 2021/01/24
{netabare} 第一話がこういう世界ですよ、こんな人たちがいますよって展開だったところに、第一話で様子が分からなかったリュート卿和国絡みの展開となり、そして凱帝国のシュウの野心が見える様子も描かれてきました。
皇帝に仕える見でありながら、帝国の辺境の出身のシュウが長官として同じ出身のカイが将軍と共にその中枢におり、共に将来に誓いを立てた身であることが述べられます。しかしながら皇帝の力は二人をも畏怖させるくらいらしい。
皇帝は先の2つ目のバインドワッパーに執着があるらしく、その奪取を命じ、シュウがその役に名乗り出ます。

第一話で感じたエッジャ村がその舞台となりそうな件は、間違ってなかったのですが、リュート卿和国の息がかかった大統領の陰謀によって村及び村人そのものが無かったことにされようとしたとき、村人たちはエルシャが操るブライハイト+巨大な船でイキ合愁国から出ていくことになります。合愁国を捨てる(遺棄か)。

帝国の駒と思っていたカイとシュウが実は・・・とか、それでありながら皇帝は強大な存在であるとかを、短い会話や描写で振り幅を大きくしていきます。それにより登場人物の印象が変わる。2話目から引き込まれる。
視聴者側からしたら、「そんなこと」と思うことをしっかりやって見せながら、小さなカタルシスを与えその鼻面を引きずり回す語り口の上手さは中島かずきの手腕なのかなと感じます。
貧しくボロボロにされた土地に代わり豊かな土地を与えるとの約束で心動く村人たち、人は全てが強いわけじゃない、保安官のアタリーにしても行動に移すまで逡巡する。そしてそれらの一線を越えた時。ベタではありますが、見せ方が上手けりゃやっぱり面白く感じます。

流浪のエッジャ村、そこにいるバック・アロウとバインドワッパー、バック・アロウのブライハイトは闘った相手を殺さない。それを追いかける凱帝国のシュウとカイ、そしてリュート卿和国。
舞台は整った感じです。

{/netabare}

投稿 : 2021/01/24
閲覧 : 374
サンキュー:

6

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