「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊-ゴーストインザシェル(アニメ映画)」

総合得点
86.4
感想・評価
1092
棚に入れた
6484
ランキング
196
★★★★★ 4.2 (1092)
物語
4.2
作画
4.2
声優
4.1
音楽
4.1
キャラ
4.1

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ネタバレ

che さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

GHOST IN THE SHELL

押井守の名前と「AKIRA」以来ジャパニメーションの名前を世界に轟かせた劇場用作品。

「ネットが世界を覆い尽くすほど、高度に情報化社会、
しかし国家と言う隔たりがなくなる程情報化されては、いない近未来」
(劇中かオープニングにあった説明です、確かこんな感じだったはずw)
そんな近未来を舞台とした、特殊な公安機構のエージェントが主役の物語です。

上記の説明から始まる、OPの出来は僕的には素晴らしいの一言です!
某国要人を暗殺し、光学迷彩で景色と同化しながら落下していくシーンはとても衝撃的で「攻殻機動隊」を象徴するシーンでしょう、現にSACのOPでもオマージュしていますしね。
あと、あの唄ですねw凄まじく低音が効いていてメチャクチャカッコいいです!

物語は単純ではないので内容の説明を書くと非常に長くなる、というか成ったので消しました、、orz
ので内容は説明致しかねますw

世界観が独特で初めて見ると難解な物語なのですが、脚本が非常に良くできており、とても面白いです。
はっきり言って子供向けの作品では無いので、大人の人にオススメの作品です。
子供が見てもおそらく理解できないし、汲み取れるメッセージが極端に少ないと思われます。
僕自身、何度も見ていますが、何度見ても飽きず良くできた作品だなと感心します。
少佐、バトー、トグサ、課長等の凄まじくマッチした声優陣もこの映画からの始まったキャスティングでその辺りも魅力的です。
光学迷彩や電脳化というアイデアや視覚表現もユニークながら、人間の脳には情報だけではなくゴースト(人格や魂と言ったニュアンス)と呼ばれる物が存在し、電脳化した人物の情報(記憶)をすべてコピーしてもそこには人格(ゴースト)は宿らない、
という概念がとても面白く、この作品をとても面白くした要因だと思います。
それ故に、意識(ゴースト)を持った一個人であったと思われていた人形使いが、自分は単なるプログラムの一つにすぎなかった事、情報の海(ネット)をさまよう事で生まれた1人格でである事を知った少佐の全身擬体化されたサイボーグであるが故の疑問と苦悩、
(少佐のハイスペック擬体や電脳、一部の記憶は政府の所有物であり少佐個人の持ち物は彼女のゴーストぐらいしかない訳で、そのゴーストが単なる情報の集積であるプログラムから生まれるものであるならば、肉体の無い彼女はいったい何を持って自身を人間と定義づけるのか、もしかして自分も単なる一プログラムにすぎないのでは無いのかと疑問を抱き苦悩する)
そのあたりの流れもとても良くできていたと思います。

この作品ができた当時「光学迷彩や電脳化と言ったとてもセンセーショナルなアイデアで世界が驚かされました、SWのGルーカスも絶賛した作品で、
マトリックスの元となった作品と言われています。(真偽は不明)
が、ウォシャウスキー兄弟はこれを否定し、押井守にパクリじゃないよ!と実際会に行って言ったそうですw
押井守はウォシャウスキー兄弟もマトリックスも知らず君たちは誰?何?的な事を言ったそうですw(これは本当)

あと「攻殻機動隊」と言うのが原作者の原題なのですが、この作品のタイトルを「GHOST IN THE SHELL」(おそらくこのHELLは少佐のチタン製の頭蓋骨を指してるんでしょう)とした事が、この作品を象徴しているように思え、とても気に入っています。

いつものこれ書くのわすれてたw

こんな人にオススメ

SFの人
サイバーパンクの人
大人の人
理屈っぽい人
映画の人
2マンセルの相棒がマテバ(リボルバー)でもいい人

投稿 : 2012/05/07
閲覧 : 261
サンキュー:

8

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