たわし(爆豪) さんの感想・評価
4.2
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 3.0
音楽 : 5.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
ただ、普通に生きることが何よりの幸せ
ピクサーが子供向けではなく、完全に大人向けの映画として作ったこの「soul(日本題:ソウルフルワールド)」は非常に繊細で、中年の危機(ミドルエイジクライシス)をある程度迎えている人にとっては励みになる映画だろう。
人は何かを成し遂げないと一人前になれないのか。。。なにか成功しないと。。スポーツ選手や芸術活動、会社や仕事で成功し、金持ちになれば「幸せ」なのかという問いに対して、本作は真っ向から否定している。
幸せの価値はほんの些細なところにこそある。
家族とや友人と会話すること、美味しい食べ物を食べたとき、日の照った紅葉を眺めていたとき。。。その一瞬一瞬がかけがえのないものであり、存在理由なのだと語ってくれています。
まさかピクサーがお子様抜きでこのような作品を作るとは思ってもいませんでした。
人生に疲れた人、何かに躓いた人こそこの作品を見て、人生のあり方について考えてみてはどうでしょうか?