「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||(アニメ映画)」

総合得点
84.1
感想・評価
429
棚に入れた
1958
ランキング
293
★★★★★ 4.2 (429)
物語
4.0
作画
4.4
声優
4.3
音楽
4.2
キャラ
4.1

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ネタバレ

プラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

それは、神話を創った一人の少年の物語。

初回が放映されてから25年、ついに物語は本当に完結した。映画を観終わった瞬間、拍手をしたくなった。映画の中のキャラクター達、演じた役者達、製作スタッフの皆、そして庵野監督、全員に賛辞を贈りたい。

内容についてはここでは語るまい、というより、語る必要がない。確かなのは完結したこと。

25年前のアニメは主題歌の「残酷な天使のテーゼ」から始まる。そう、今思えば、あの時点で結末は語られていたのだった。そう、シンジが神話になったのだ。

――さよなら、すべてのヱヴァンゲリヲン。――

それが、神の子となったシンジの最初で最後の選択であった。地球の行く末を綴った「死海文書」の中にある神の子として選ばれたシンジは、使徒を含めた全生命個体が統合されて「一つの命」となる地球の結末を書き換えて、新しい神話を創りあげた。


映画の内容もさることながら、先日放送された「プロフェッショナル仕事の流儀」は、ヱヴァ外伝と言っても差し支えない内容であった。庵野監督自身の苦悩や作品に懸けた思いというものを、シンジというキャラクターに乗せて描いたと捉えられる。この番組を見てから映画を再度見ると、また面白いかもしれない。


自分の「ヱヴァ歴」はまだ浅いが、ヱヴァが完結したことの歴史的意義を全身で感じ取れた。このような作品がこれから産まれ出ることはないだろうと思わせる、筆舌に尽くしがたい作品であった。

投稿 : 2021/09/19
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サンキュー:

5

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