「第501統合戦闘航空団 ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN(TVアニメ動画)」

総合得点
72.3
感想・評価
180
棚に入れた
660
ランキング
1160
★★★★☆ 3.7 (180)
物語
3.6
作画
3.8
声優
3.8
音楽
3.6
キャラ
3.8

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ゲリオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

10年経っても色褪せず

ストパンと言えばかつて一世を風靡した人気シリーズ。
1期は12年前…当時ハマっていた層で、今もアニメを見ている人って何割くらい残っているのか?
自分はたまたま1期も2期も見てたので、10年ぶりの新作も視聴確定たが、シリーズを知らない若いアニメファンの方々からしたら「懐古乙」って感じで見向きもされなかっただろう…
そういうことを考えると、かつては人気作だったとはいえ、今更になって続編を作るのは結構勇気がいることだと感じる。
同クールは"ひぐらし"の新作もあって、00年代作再興の流れが来てるのかな?

ストライクウィッチーズ本編は2期と3期が10年開いたが、途中で"ブレイブウィッチーズ"というスピンオフ作品を挟んでいた。(2016年)
うろ覚えだがブレイブの方は作画面に問題があり、一新された新キャラたちに愛着がないこともあって、正直駄作だった印象しかない。
なので本編3期と言ってもブレイブと同様に低予算しか組めず、「とりあえずファンサービスで新作やりました」的な出来映えで終わるかと思ってたが、いやはや予想外のハイクオリティで驚いた!
雰囲気は良い意味でかつてのまま、作画水準は現代アニメの品質にアップし、文句の付けようがない出来だった。
まさに10年経っても色褪せず!って感じ。

印象に残ったエピソードは2つあって、2話と6話がとても面白かった。
2話は普通の人間の艦長さんが滅茶苦茶軍人してて格好良かったし、彼らを救援すべく主人公の宮藤が奮闘、最後は懐かしの501部隊が全員揃うという展開に胸熱。
6話は昔好きだったキャラのバルクホルン姉さんが劇場版クオリティの作画で活躍する神回。ハルトマンとの絆も良きかな。
戦闘がメインのエピソード2つが神回だったことは何気に称賛に値することだと思う。
同クールだと"アサルトリリィ"や"シグルドリーヴァ"など設定が似ているアニメがあったけど、それらと比較しても戦闘シーンは圧倒的に本作が上位と言える面白さだった。
今のアニメって10年20年前のアニメと比べて戦闘描写が一番盛り上がらないと感じることが多く、久々に懐古作品ならではの熱い戦闘が見れて満足した。
つまるところ戦闘描写はピンチから大逆転の流れを単純明快に描くことが一番重要なのかもしれない。

501部隊を担当した声優さんはさすがに一回り上の世代で活躍した方々。
今も第一線で活躍してる人もいれば、半休業状態でブランクのある人もおり、心配されましたが特段問題なかったかな。
そこに関しては、去年放送されたスピンオフの15分アニメ"501部隊発進しますっ!"が役割を果たしたんじゃないかと思われる。
斎藤千和さんはまだルッキーニの声を出せるあたり流石だなと思いました。

最後に不満というか要望を言うと、まあなんというか…そろそろシリーズを締めてもいいのではないかと。
10年ぶりの3期は予想を超えた素晴らしい出来だった。
それを認めた上で同時に物語に終止符を打ってほしかった思いがある。
理由は冒頭に述べた通りシリーズファンの高齢化。より多くのファンが結末まで付き添えられるシリーズこそが名作だと思うので。
ただ、501部隊の戦いは3期がラストになりそうな予感も。ミーナ隊長とバルクホルンが引退っぽいし。
そして2021年制作の次作は"ルミナスウィッチーズ"というスピンオフとのこと。
航空戦団の話ではなく戦地を勇気付ける音楽隊のお話とのことで本編とはあまり関係なさそうな感じ。まぁ、たぶんアイドルアニメの系統になりそう。
正直そんなのやるなら501部隊最後の戦い(シリーズ最終章)を作ってほしい。
1クールアニメでも劇場版でも構わないので。

投稿 : 2021/03/29
閲覧 : 196
サンキュー:

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