「MARS RED(TVアニメ動画)」

総合得点
68.7
感想・評価
115
棚に入れた
371
ランキング
1947
★★★★☆ 3.5 (115)
物語
3.4
作画
3.4
声優
3.6
音楽
3.6
キャラ
3.5

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ネタバレ

Pocali さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:今観てる

素晴らしき吸血鬼アニメの爆誕!

PV第4弾がヤバい。最後の、何?やめてくれよ…
MARS REDのPV第4弾がヤバ過ぎてせつない泣くぅ https://youtu.be/qoYlz6ViNVM

音楽朗読劇原作を唐々煙先生がコミカライズしたものを、さらにアニメ化したもの…
だと思っていたのですが、唐々煙先生の漫画の内容は、一部の台詞や衣装のみ反映されており、ストーリーはリメイクといった感じのようです。
そして、漫画版は栗栖秀太郎が主人公だと思っていたのですが、1話目に前田義信大佐のお話を持ってくるあたり、こちらは前田大佐が主人公なのでしょうか。
ホームページでのキャラクター紹介は栗栖秀太郎がトップですが…

唐々煙先生のキャラクター原案が、大正時代の背景に馴染むキャラクターデザインと化していて、絢爛豪華であります。
台詞も流石、舞台脚本家が携わっているだけあって、日本語が美しい。
漫画版の台詞で、初めて『彼誰時』という言葉を知りました。良い言葉。

EDも吸血鬼大好きHYDE様で、素晴らしいタッグ!
声優陣も有名な方ばかりのようですね…

吸血鬼ラバーとしてはこんなに素晴らしいアニメを毎週拝めると思うと、この春、本当に幸せです。


#01 陽のあたる場所
岬が立っていた舞台へ足を運ぶ前田大佐(この時はまだ少佐か)。そこで出会ったデフロットに「彼女、いい人に自分のサロメを見せたいって張り切ってたんだ」と言われた時の前田大佐の気持ちを考えただけで、せつない。
森山へは「奴らは敵となり得る存在だ、迷えば俺達もあちら側だ」と話していた前田大佐も、岬が脱走した事を聞きつけ、彼女の元へ向かう際には自身に対し「前田義信、貴殿には二つの道がある…」と唱える。
前田大佐は、吸血鬼である彼女が自身の婚約者の岬という事に、気付いたのは、この後の話の中で彼女が書いた手紙に前田大佐を「おじ様」と呼んでいるシーンがあり、恐らく#01の冒頭での彼女からのその呼称に気付き顔を上げた時なのではないかと思う。
会った事のない婚約者だったが、彼女を零機関へ引き込めるかを調べるために会っているうちに惹かれていき、脱出した彼女に再会し、目の前で太陽の光を浴びて消えてしまう…
結果的に前田大佐が処分をした訳では無いが、この出来事と引き換えに少佐から大佐へと昇格する。
…なんてせつない話!鳥肌が止まらない。鼻血出るかと思った。
さすがIGグループの製作、侮れんなと思いました。
でも劇場が事故で既に壊れているということは、漫画の関東大震災の模様は描かれない…?どういうことだ?
ひとまずクオリティは最高ということで問題なさそう、安心しました。
ちなみに漫画には岬も森山もまだ登場しません…それともアニメオリジナルの登場人物?

#02 死が二人を分かつまで
OPがめちゃくちゃ良い。個人的に、和と洋のコラボレーションは苦手なのですが、大正時代の話ですし、すごく合っていると思います。そして、冒頭のサビからAメロにかけての間奏(タイトルが出る辺り)のアニメーションが、最高に良いですね。前田大佐尊い。
ついに!栗栖秀太郎!山上!タケウチ!そして私の大好きなスワさんが!
栗栖が漫画とは少し違う、ちょっと惚けたキャラになっているが、声優の方めちゃくちゃ良いですね。
タケウチもスワも、もちろん山上も声がめちゃくちゃ合っている。
白瀬葵も漫画のキャラと少し違うが、このキャラだと声はかなり合っている…素晴らしい!
今回も漫画の話とは違って、リメイクという感じでしたが、もしかすると漫画よりも面白いかもしれない…という考えが過ぎってしまった。
なんとなく、漫画の内容が物語のヒントになっているので、キャラクターの思惑や性質などの攻略本のような位置付けになっている…
前田大佐と零機関の顔合わせシーンや、天満屋のシーンはほぼ漫画と同じですが、台詞が少し短縮されている感じ。
女性の吸血鬼が昔の日本のホラー映画に出てきそうなルックスをパロっている感じも最高でしたね。
前田大佐は何故、森山を吸血鬼として生かす選択をしなかったのでしょう。

#03 夢枕
こちらは「夢枕作戦」と題して、漫画にもあるお話。
最初、棺桶から起き上がる栗栖が出てきますが、漫画では、棺桶での寝心地が悪いと言う山上に対してタケウチが「ヴァンパイアと言ったら棺桶でしょ?」と言い訳をし、ブラムストーカーの小説ドラキュラが登場します。そこからタケウチの開発している武器や道具を紹介していくのですが、その時のスワを含めた3人の会話が聞こえてきて、棺桶の中で栗栖が「うるさくて眠れない…」呟くシーンが結構好きでした、アニメ版も観たかったなあ…
デフロットとスワが擦れ違うも、デフロットの正体はまだ不明なまま、なんとなくデフロットはスワの正体が解っているような…
中島中将の「例え魂を悪魔に売ってもだ」の発言で、中島中将が何かを企んでいる事が窺えますが…よく考えれば一人だけポーカーフェイスキャラですね…
タケウチが奥様に会いに行くシーン、良かったですね。「鳶は鳶、雀は雀、鷺は鷺、烏は烏、何か奇き」。漫画では栗栖も幽霊のフリをして白瀬葵に会いに行くシーンがあります。こちらはうまくいかず、葵になんとなく生きている事を察される事になるのですが。

#04 歌知らずの歌
そして吉原での潜入では漫画では4人とも変装するのですが、アニメではスワさんだけでした…残念…
今回はやっと栗栖さんが活躍してくれました。
漫画とは描写が違って、栗栖さんも遊郭の吸血鬼たちも、見てくれはほぼ人間のままで化け物のような変身はしないようですね。眼が赤くなって、オーラのようなものが赤く光るだけ。
個人的にはこちらのシンプルな描写の方が好きです!
スワさんとあけさとの恋物語は、漫画ではスワさんが「遠い過去でお前さんに似た子がいた気がする」とあけさとへ伝えるのですが、何となくその伏線を作ってしまうと、お話の中で解決する時間がなくなってしまうから、単に一目惚れのような形として描いたのではないかと考えます。
雨の中、あけさとに簪を返すスワ、ドラマティックな描き方で良かったです。

#05 ペルソナ・ノン・グラータ
Wikipediaより
『ペルソナ・ノン・グラータ(ラテン語: Persona non grata)とは、接受国からの要求に基づき、その国に駐在する外交官として入国できない者や外交使節団から離任する義務を負った外交官を指す外交用語。原義は「厭わしい人物」「好ましからざる人物」を意味する。』
沖村も、イギリスから召喚されたSクラスのヴァンパイアたちも殺され、中島中将が指揮する金剛鉄兵が動き始める…
デフロットが岬に血を分けてあげたのは、彼女を助ける為?それとも、前田大佐が最初からデフロットの狙い?
結局、誰が敵なのかも、まだ判断が付かない。
これまでの何が起こっているのか分からない状況にさらに拍車が掛かってきているが、繰り返し観ていて、登場人物の台詞一つ一つにヒントが詰まっている事に気付いて、おもしろーい!と一人で興奮している。
流石朗読劇の脚本、言葉で伝える事に重きを置いているなあと思う。もちろん作画も素晴らしいし、BGMもオーケストラで雰囲気があって、引き込まれます。

#06 さいごの青空

#07 手紙


さて、続きはまた後ほど。
#06から急に切なさが増し増しになって来ていて、毎日観ているので、最終回を思うと寂しすぎる…

投稿 : 2021/05/20
閲覧 : 419
サンキュー:

9

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