「MARS RED(TVアニメ動画)」

総合得点
68.7
感想・評価
115
棚に入れた
372
ランキング
1949
★★★★☆ 3.5 (115)
物語
3.4
作画
3.4
声優
3.6
音楽
3.6
キャラ
3.5

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ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

孤高の犬笛

格調高い太正浪漫映画みたいな雰囲気。
一見地味だがキャラは立ってると思います。

バトルモノが好きだけどジャンプ系はちょっと…な方にはいいかも。
3話までで判断できると思います。普通に面白かったです。佳作っていうのかな。
雰囲気で決めていいかと。話自体は奇抜な話でもなく無難です。


#01陽のあたる場所
{netabare} 1話だけだと何がしたいのか方向性がわかりづらい作り。雰囲気とインパクトで惹きつける見せ方は上手い。戯曲モチーフなのはゲキドルと一緒だが、アニメファンに寄り添った(媚びた)キャラデザではあるが、サブタイでの引用意外一切の用語を用いなかった潔さであくまでお話の内容で勝負したゲキドルに対して、こちらはサロメ等まんまの役名を不意に出してきてやたらと格調高い雰囲気を醸し出す。悪く言えば高尚ぶってるのが鼻につく。やたらタバコ吸うし。

世界観説明に終始して雰囲気出したかっただけにしか見えないので判断しかねる。だが継続しようとは思わせてくれる作り。EDがHYDEなのでそこまで難解な作りにはしないとは思うけど。ポルノじゃないヴァンパイアハンターをやりたいのかな。淫美さを押し出してないのでそこらへんが好みの別れるところかな79{/netabare}
#02死が二人を分かつまで
{netabare}オサレミステリ風な1話から一転ストレートな討伐バトルに。流れはオードソックスなのに演出は気取った感じにしたせいなのかチグハグ感。過剰に説明しないのはすごく好みなのですが、どうもやりたいシーンの切り貼りに見えてしまう。特に森山は殺されるためだけに用意されたキャラにしか見えない。今はまだ『これがしたかったんだな』と好意的に観れるがこれが続くと厳しい。というか今回だけでもそういうの数カ所あるので心配。キャラデザ含めた雰囲気はすごくいいのでちょっと残念。キャラの塗りが平坦だとウケが悪いんだろうけど、この雰囲気出すためにはテカテカには出来ないしどうしたもんかねえ。92{/netabare}
#03夢枕
{netabare}1話と2話で別作品みたいになったと思ったら、さらに今回はバトル皆無の人情噺とかなんか構成すごいですね。萌えキャラいないわりにマッドサイエンティストやフードマスクマンとかキャラデザすらもカオス。元が朗読劇ということで親しみやすい形にしようとしたチューニングなのかな。主題歌も若者向けだしな。そのわりには引用が渋すぎるような。それは原作あるから仕方ないか。しかし和楽器バンドってまだいたのね。ベタなバンド名の割には和楽器がフレーバー程度のオマケっていうのが逆にいいんかな。和楽やってもしゃあねえしな。HYDEもなあ。これヴァンパイアじゃなくてただのモンスターじゃんねえ。112{/netabare}
#04歌知らずの歌
{netabare}正直切ろうか迷いましたがみてみたら今回はめちゃくちゃ面白かった。何よりこの作品ならではのヴァンパイア設定をきちんと見せてくれた。そしてやっぱりキャラがいい。山寺さんはやはり日本の宝。ミエミエのお涙展開、というか『切ない…』みたいな3点リーダーが止まらないやーつーは正直要らなかったけど、早めに彼も非情なだけじゃないんだよって見せたかったのでしょう。わざわざ場面を作ったわりには短い気もするし、彼の一面を見せたいだけなら無駄に長い。しかもそこまでメインストーリーに絡むような部分でもない気がするのでやっぱり丁寧すぎるかなあ。でも今のアニメはキャラの売り込みが命なのでしょうがないか。 138{/netabare}
10話
{netabare} 1話の映画っぽい雰囲気で高尚な作品を期待した層にはガッカリでしょうが、中身は真っ当な少年マンガっぽくそれでいて雰囲気はある。萌えキャラも健全なジャンプ系も苦手、って方にはよいかも。ヴァンパイアの設定が巧くて面白い。

しかし色味が薄いとキャラまで薄く見えるもんなのかね。やはり京アニみたくテッカテカにするのが正義なんだろう。でもこれでやったらそれこそ雰囲気台無しだから厳しいなあ。190 {/netabare}
最終話
まえださああああああああん

なんだかんだでまあ良かったです。
「ククク…読めるッ!読めるぞッ!この先のッ!展開がッ!」
って駄作判定するビックリ大好き既視感ガーにはおすすめしません。
様式美を楽しむ作品。キタキターこうでなくっちゃ!みたいな。

人間って音が大きいと「イイ音」って感じやすくなるそうです。なのでティーン向けの楽曲は音を潰して密度を上げる音圧重視が流行り。それはアニメキャラクターでもそうなのかもしれません。ドギツイ配色でテッカテカにテカらせて色味を強くする。視覚的な刺激を強くすることでキャラの個性が強いと感じさせる。ここまで少年漫画っぽいコテコテなキャラ造形にも関わらず「キャラが薄い」って感想があるってことはそういうことなのでしょう。つまり刺激が弱い、と。キャラ立ちってのは画面映えが最優先ってことかと勉強になりました。

OPEDからしてティーン向けなのでしょうが、大人向けっぽい作品を観たい背伸びしたい層に向けてのあえてのこのキャラデザでしょう。ただヴァンパイアモノって刺激を求める層が好むと思うのでちょっとチグハグかなあ。高尚さを出したかったのでしょうが。単純に色味が強い方が耽美さをわかりやすく表現できるような気もしますけど。

金髪美少年の高尚なポエムで雰囲気は出てたと思います。

声優の演技なんかはニワカなんでようわかりませんが、山寺さんはやっぱり良き。
しかし弱い奴はずっと弱いままってこれはこれで救いのない設定。

投稿 : 2021/06/29
閲覧 : 323

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