「ひげを剃る。そして女子高生を拾う。(TVアニメ動画)」

総合得点
72.8
感想・評価
489
棚に入れた
1471
ランキング
1091
★★★★☆ 3.4 (489)
物語
3.2
作画
3.5
声優
3.5
音楽
3.4
キャラ
3.3

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ネタバレ

タック二階堂 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 1.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 2.5 キャラ : 1.5 状態:観終わった

そりゃ、おっさんの気持ち悪い妄想と言われても仕方ない。

詳細は公式でも。

小説投稿サイト「カクヨム」に投稿され、角川スニーカー文庫から書籍化(全5巻)された作品だそうです。
=====初回視聴後、所感です。
{netabare}
職場の女上司にフラれた主人公が、やけ酒で泥酔して帰宅中に、道端に座り込んでいた黒パンツ丸見せの家出JKを家に泊めるというところから始まるストーリー。

そのJKは、旭川から同じように行きずりの男の家に転々と、自らの身体を代償に泊まり歩いて上京してきたそうです。今回も、そのつもりでしたが、EDの主人公は「ガキの身体に興味ねえ」と、JKのFカップ見せての誘惑を拒否。翌朝には説教しつつも、住まわせてやることにします。

というお話。

何らかの事情で家出して旭川から来たJKというところまではいいと思いますが、上京までの道々で男の家に身体を提供して泊まり歩いてきたって、そんな設定要ります? ただの「神待ちJK」じゃん。きっぱり拒否するEDの主人公アゲをやりたいんでしょうけど。

そして、Fカップで料理上手って、もうそれならJKである必要なくないですか? これも、オンナとして性的な魅力に溢れているけど、JKだから手を出さないという倫理観あるEDの主人公アゲなんでしょうけどね。でも、家に連れ込んだら事案ですよ。

カクヨムも、なろうと似たようなサイトなので、作者と読者の妄想大爆発な作品が多いわけで、そりゃこんな設定を出されたら、気持ち悪いって言われても仕方ないです。

作画、キャラデザは悪くはないですね。ヒロインのJKは、CV市ノ瀬加那さん。かなり可愛いですね。

こんなセクシャルで家庭的なJKの蠱惑をかわすという無理筋を、どう強引な展開で見せるのか気になるので継続視聴します。
{/netabare}
=====第2話視聴後、追記です。
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沙優が携帯を持ってないのは不便だということで、吉田はスマホを買ってやることにします。

職場の後輩・柚葉がミスをして、フォローのために一緒に終電まで残業に付き合います。上司の後藤に振られた話をすると、同情なんてしてない。むしろラッキーとか言われてしまいます。

そんな上司の後藤に呼び出され、焼き肉を食べに行く吉田。なんでも質問していいという後藤に、なぜ誘ったのか聞くと「振った男が、すぐに若い子に取られるのはなんか悔しい」のだそう。そして、カップ数を聞くと「Iカップだよ」と答えてくれました。

そんな意味のわからないモヤモヤなサシ飲みを終えて帰宅すると、沙優は「なんか嫌なことでもあった?」と、まるで嫁のような口ぶりでFカップを「当ててんのよ」とばかりにハグ。「どう? 女子高生のハグは。元気出た?」で終了です。
{/netabare}
というお話。

ラノベなんてファンタージーなので、JKを住まわせているのは犯罪だから気持ち悪いというのは野暮だと思います。んなこと言ったら、ビシバシ人を手に掛けるファンタジーなんていくらでもあるし。

でも、なんていうか、言葉にするのは難しいのですが、この作品から漂う感じがどうにも気持ち悪いというか、居心地が悪いというか……。

カクヨムも、なろうと同じで運営が違うだけの小説投稿サイト媒体なので、読者の嗜好は同じ傾向と思っています。なろうは、とにかく主人公を自分に置き換えて、ノンストレスで周囲から持ち上げられてチヤホヤされ、ハーレムのようなものを形成するといった読者の欲望があり、それはカクヨムも同じだと思います。

そこを考えれば、たいして特別やさしくもない主人公が沙優から「こんなふうに優しい男の人に会ったことがない」と無条件に好意を向けられるとか、可愛い後輩ちゃんの柚葉からアプローチされるとか、エロいIカップ上司の後藤から、振られたのにエロいモーションを掛けられるとか、すべて報われない読者の人生をファンタジーとして昇華させている内容なのです。

これが、実に気持ち悪い。

異世界転生していないぶん、余計にたちが悪い。変にリアリティのある世界観だから、なろう・カクヨム読者層の男は現実に起こりうるのではないかと錯覚してしまいます。なんか、そういう書き手サイドの思惑とか、ありがたがって喜ぶ読者層とか、そういった何かが、そこはかとなく気持ち悪さを醸し出しているのだと感じているんです。

Project No.9は、実にいい仕事をしていると思います。キャラデザも悪くないですし、こういったラブコメにちょうどいい作画といった感じ。作品から漂う気持ち悪さに耐えきれなくなるまでは観てみます。
{/netabare}
=====第3話視聴後、追記です。
{netabare}{netabare}
冒頭、神待ちでのセックスの夢を見る沙優。起きて、なぜ吉田は自分を抱かないのかと謎に思います。

会社で出張を言い渡されたのに、沙優がいるから断ったという吉田。作者は会社勤めをしたことないのでしょうか。誰が行ってもいいような出張なんてあるの?

で、同僚が代わりに行くことになって、彼女だろって言われます。で、その後に、まーたまたミスった柚葉に付き合って仕事して、その帰りに映画に行くことに。色ボケばかりの会社だな。

で、帰りがけに運命の出会いがうんぬんって話になり、柚葉も運命の出会いがあったと言います。それに対して吉田は「そっか。頑張れよ」。もういいよ、頭がおかしいレベルの鈍感系主人公はよー。

で、抱きついた柚葉。そんなシーンを見てしまった沙優は、家に帰らずに公園のベンチで考え事。そんなところに柚葉が登場。話していくうちに、自分を全部さらけ出せばいいとアドバイス。そんなところに探しにきた吉田が。

で、家に帰ると黒い下着を身につけた沙優が、自分は高校生にしては胸がでかいでしょ。今までの人は、全員セックスしたがった。泊めてくれるリスクの代償として、自分は体を提供してきた。なぜ吉田さんは私に欲情しないのか。と、股間を触りながら言います。

するけど、俺はお前に恋していないから抱かないと言うED吉田。いや、好きじゃないなら欲情もしないだろ、というツッコミが全国のお茶の間から聞こえてきました。で、俺はお前が来たから楽しい。家で待ってるから早く帰るように変わった。好きなだけいていいんだぞというところで終わりです。

いや、ならシェアハウスにでも住んだほうが安全だと思いますけどね。ていうか、沙優がさらけ出せずに悩んでいたことって、えっ??? その話、1話で聞いたんですけど?
{/netabare}
というお話。

いや、冒頭の円光シーンを夢見たところですが、これ、どういう展開になるのか2通り予想しまして、ひとつは過去の円光セックスに対するトラウマ説。もうひとつは、家出してから半年ずっとヤリまくってきたわけで、してない期間が長くなってきて夢に出てきたセックス依存症説。

僕としては後者であったほうが、話が深くなるし自然だと思ったんですけど、どちらかというと前者だったようで。なら、逆にPTSDぐらいのほうがインパクトあると思うんですけどね。

まあカクヨム作家が、そこまで医学的なストーリーを書けるとも思わないので、単に主人公アゲの舞台装置として設定しているだけのようですね。それにしては、ちょっと現代社会の闇を爪楊枝で突いている感じで、どうなんだろうなあと思わなくもないです。

で、とにかく主人公のムーブがまったく掴めない。自分は片想いの女上司が、気がないくせに誘いに乗ってデートしたりしたことに憤っていたくせに、後輩ちゃんに気がないのに映画デートするわけ?

好きでもないJKが家にいてくれるだけで、かなり楽しいものになった? なら、気の合う友人とシェアハウスするなり、マッチングアプリで相手見つけるなりすればいいのでは?

26歳で、正社員で働いているイケメンに「みっともないおっさん」とか言われてもね。全国のみっともないアラフォー、アラフィフのおっさんに謝れ。
{/netabare}
=====第4話視聴後、追記です。
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アヴァンでやぶから棒に「バイトさせてください」と言う沙優。それに対して吉田は「いいぞ。家にこもっているよりバイトでもしてくれたほうが気が楽だ」と許可します。

で、OP後にはもうバイトしています。普通、未成年がバイトする場合は親の承諾などのある履歴書とか必要ですよね。面接とかどうしたの?

バイト先には同い年の黒ギャル・あさみがいて、すっかり仲良し。まあ、グイグイ来るタイプなのでしょう。にしても、初対面でその日に家に行きたい? さすがに図々しすぎでは?

で、家でも沙優は吉田との関係を「お兄さんのような人」と説明します。で、あさみが帰るときに吉田に送らせ、そのときに嘘を看破したことを告げ、本当のことを言えと迫ります。

この間5秒。

いや、尺稼ぎ? で、言ったことは「あいつが隠していることを俺が話すのは違う」から、沙優が兄的な存在だと言うなら、そう見てほしいってことだと。それを聞いて「やっぱ吉田っちは凄くいい人だわ。関わる人は選べても、出会う人は選べないから」と意味のわからないことを言います。

で、場面が変わって仕事が終わった後、またしても爆乳上司の後藤から焼肉のお誘い。誘ったのは吉田が気になるから。実は吉田のことが好きだった。5年彼氏がいたというのは嘘と告白。はたして吉田はどうする?
{/netabare}
というお話。

_| ̄|○、;'.・オロロロロロロロロロロロロロロ

いや、ホント吉田が気持ち悪い。

後藤との焼肉のシーン。まあ、5年彼氏がいるってのが嘘というのも、どうかしてると思いますし、その顔と体で処女ってことねえだろってのもあるわけですが、それで好きって言われて「じゃあ、俺とヤれますか」はないでしょ。

で、「もう俺からは告白しません。そっちから言ってください」って、それもないだろー。

なんていうかなあ。もうね、セロリの歌詞じゃないけど、この作者とは「育ってきた環境が違うから、好き嫌いは否めない」というくらい、価値観とか行動原理が理解できなさすぎて意味不明どころか気持ちが悪いです。

_| ̄|○、;'.・オロロロロロロロロロロロロロロ

なんというか、この気持ち悪いという感覚を捨てたらダメなんだろうなって思っています。これを許容したら、自分の中で何か大きなモノを失う気がする。そう感じています。たとえば……倫理観? あるいは正常さ?
{/netabare}
=====第5話視聴後、追記です。
{netabare}{netabare}
後藤との焼肉デートからの、沙優を囲っていることを白状させられ、家に来ると言われた吉田。という前回からの続きです。

後藤が沙優とサシで話して応援すると言われます。

一方、二人で話したいということで部屋を追い出された吉田は、会社から尾行していた三島に会い、後藤への気持ち、沙優への気持ちなどを問い詰められます。
{/netabare}
というお話。

出てくるキャラ、出てくるキャラ、みんな異常で頭が変になりそうです。

沙優の待つ吉田の家に向かう吉田と後藤。後藤は「言っとくけど、犯罪と紙一重よ」って言うんですが、いや紙一重じゃねえよ。れっきとした犯罪ですから。

吉田は「恋愛関係には“絶対”なりません」って言うんですが、なんで絶対って言い切れる? 絶対とか、完璧にとか、そういうことを軽く口にする人間は信用できませんよ。そして、後藤もそんなの簡単に信じるなよ……。

深刻な顔をした沙優。「なんでもありませんって顔じゃないわ」と言う後藤も何か考えている顔に。そんな深刻な顔をした二人の、乳の大きさを交互にチェックする目線の吉田。そしてトイレに行く。うーーーん……。

後藤が「吉田くんの友達として」とか沙優に言うんだけど、いやいや、あなた上司でしょ。彼は部下じゃん。

後藤の諭すような説得に涙を流して感謝する沙優。なんか美談のような描き方してるけど、めちゃくちゃ大した話してませんよ?

一方、三島と話す吉田。
三島に「じゃあ、今夜私を泊めてって言ったらどうしますか」との問いに吉田は「なんで恋人でもない女を泊めなきゃいけないんだ」って返します。まあ三島も言ってますが「じゃあ、恋人でもない沙優ちゃんは?」ってのは当然として、その返しに吉田が「あいつは保護してやってるだけだ」と。

いや、何の権限があってお前が保護してんの?
ま、虚構に言うだけ野暮ですが、法定代理人とか未成年後見人という制度があってだな……。

ていうか、えっ? 二人が焼肉デートしている間、ずっと外で待ってたの? 三島、お前も異常者か……。

「あんまりいい人すぎると、欲しいものが手に……」って三島に言わせてますが、そうやって再三「吉田はいい人」ってサブリミナルのようにキャラに言わせてますが、どこがいい人なのこれ? ていうか、作者が自信ないからキャラに「いい人」って言わせないと伝わらないと思っているのでしょうか。そんなものは、キャラの行動で視聴者が「ああ、こいつはいいヤツだ」って思わせるものでしょう?

後藤を送る帰り道、吉田が「中途半端な気持ちで女子高生なんて家に置けないです」って、じゃあどんな気持ち? 泥酔して道端で拾ってきた程度のくせに?

とまあ、毎回毎回ツッコミどころ満載の作品。もう、これに心温まるハートフルラブストーリーを求めてはいけないのでしょうね(初回を観て、そんな気持ちは失せましたが)。「School Days」とは違ったベクトルでの異常性と狂気を感じるアニメだと思って観ています。
{/netabare}
=====第6話視聴後、追記です。
{netabare}
ほえええ。
このアニメを観てきて、初めてまともなキャラが出てきました。
沙優が前に神待ちで拾われた矢口です。いやまあ、クズはクズなんだけど。

たまたま勤めたバイト先に、前にヤッた男がいるなんていうご都合展開は些細なこと。逆に、そんな確率で出会ってしまうなら、どんだけ不特定多数の男とヤッてきたんだ沙優。性病に気をつけてねとしか。

でまあ、序盤こそ矢口が「抱いた女の顔は忘れない」とか当たり前のことを言う、まーた異常なキャラの登場かと思っていたのですが……。

沙優をバイト上がりに待ち伏せして、吉田の部屋に行き、前は何回もヤッたでしょと犯そうとしますが、そこにまあ伏線(とも言えないレベルだけど)としてメールしといた吉田が、泊まりになるくらい忙しくてブラックな職場から、夕方に帰ってくるという、そんなご都合も些細なことですw

で、ふっ飛ばされた矢口が言い放った言葉。これがまあ正論オブ正論なんですよね。視聴者の誰もが思っていることを言った感じ。

「女子高生を2ヶ月も住まわせて、手を出さないなんて理解できないなあ」

「あー、あんた、あの子を救った気持ちになって、気持ちよくなってるわけか」

「あんたみたいな正義感オナニー野郎」

ぐうの音も出ないド正論です。これを視聴者の吉田に対するカタルシスを感じさせたいがために、ここまでの気持ち悪い展開を積み重ねてきたのだとしたら、この作者は侮れないと思いました。いや、たぶんそんな気持ちはないんでしょうけどw

ただまあ、あっさりケリついちゃったし、矢口もいかにも噛ませ犬キャラだし、う~ん……。あさみとか吉田の、どーーでもいい沙優への感動のお言葉とか、そういうのいいからドロドロ展開になってほしかったんですけどね。
{/netabare}
=====第7話視聴後、追記です。
{netabare}
相変わらず、どんな仕事してんだかってくらい従業員が色ボケばっかりの会社。作者は会社勤めしたことあるのでしょうか。

三島もいろいろ異常ですよね。まあ、観てきた人ならわかると思いますけど。

吉田もさあ、気がねえなら「また映画誘っていいですか?」ってメッセージに「おう」なんて返すなよ。

今まで沙優のことを思っていろいろ選択してきたつもりだったが、もしかして俺のしたいようにしてきただけだったのかなって思う吉田。

はい、そうです。
それに気づかないから異常者なんです。

布団干して家事を「手伝う」って、そもそもお前の家だし。家政婦かなんかかと思ってます?

で、自分の恋愛観を語り出す吉田。なんていうか、ここまで来て気づいたんですが、吉田といい、後藤といい、三島やあさみといい、唐突に「いいこと言ってる風」のセリフが入ってくるのって、単に作者が書きたいだけなのかも。

で、そういう書きたいことだけを羅列して、それに合わせてストーリーを編んでいくから、整合性が取れないわ、ムープがおかしなことになっているとか、トータルで異常な話になっている感じがします。

そして、沙優の兄が登場。ってか、矢口がいい奴に成り下がりました。

なんていうか、ストーリー自体は全然面白くないけど、突拍子もない設定と「炎上上等」なタイトルで目を引いている作品。で、ストーリーも基本はおバカアニメなんですが、それを無理やりまともに見せようとしているのが、すごく気持ちが悪いというか滑稽というか……。

そしてエンドカード「まったく年上は最高だぜ」というパロディは、やめたほうがいいのでは。いやまあ、あっちも異常なアニメだから、どっこいどっこいですが。
{/netabare}
=====第8話視聴後、追記です。
{netabare}
とても普通の回でした。

いや、ここまでおバカアニメっぷりを見せつけてきたのに、ここで普通の展開に持っていこうとしないで、おバカアニメとして振り切ったほうがいいと思うんですけどね……。

とはいえ、今回も細かいツッコミどころはないこともないですが。

沙優のお兄さんって、普通の食品会社の社長よね? なんで沙優を探させている部下が黒スーツにグラサンという、アニメでよく見る謎の組織の構成員みたいなキャラにしたの? 暴力団みたいじゃん。もしかして、そういうヤク●がらみの家だから飛び出したって展開?

お兄さんから逃げるのを手伝ってくれた三島とカラオケボックスへ。いきなり正論で沙優に説教をぶちかます三島。まあ、それはいいとして、いつものように都合のいいタイミングで駆けつける吉田。「帰るぞ」と沙優を促し、まるで夫婦のような会話をしている2人を見送り、ひとりになって泣き出す三島。なんで、こんな異常者をそこまで好きかねえ……。謎でしかない。

そんな場合じゃねえだろ的な感じで、2人は夏祭りに行きます。どーでもいいイチャイチャのあと、花火を見るというお決まりの流れ。あ、手つないじゃってますからね。そして、しんみりとしたシーンで吉田が「お前、ホントに帰るのか」……

始まりやがったよ。絶対に恋愛関係にはならないって後藤に宣言してたのにね。

で、ラストにお兄さんが吉田の部屋を訪ねてきたところで次週へ続くと。

どうなんでしょうね。安易なタイトルのキャッチーさを求めてヒロインを女子高生に設定しないで、たとえば18↑の若奥さんだったりしたほうが、もっとすんなり飲み込めたんじゃないかね。ま、どっちにしてもストーリーの面白くなさは変わらないとは思いますけど。

なんか結末も見えてきた感じがしますね。連れ戻されて、吉田が「いつまでも待ってる。高校卒業したら戻ってこい」みたいなこと言って、そして2年。吉田の部屋にピンポーン。ドアを開けたら少し大人になった沙優が満面の笑みに涙を浮かべて「ただいま」でフィナーレ。

いやあ、そうなったら陳腐極まりないですね。
{/netabare}
=====第9話視聴後、追記です。
{netabare}{netabare}
沙優の兄貴が吉田のアパートを訪れ、連れて帰ろうとする話です。

で、吉田と沙優が潔白で、吉田が本当に沙優のことを考えているということがわかり、1週間考える時間を与えるということで。

で、沙優は吉田とあさみに、家出をした理由を告白します。
{/netabare}
というお話。

んーと、特にツッコむところもなく、話も破綻していないです。友達が自分のせいでイジメに遭い、目の前で飛び降り自殺してしまう。そのせいで家にまでマスコミが押しかけ、母親がブチ切れて「あんたが殺したんじゃないの?」と言われ、逆上して家を飛び出すという。

うん。まあ、想像の範囲内ではあります。

まあ、相変わらずガバガバガバガバしているのは確かなのですが、ごく普通の話で、これが面白いかと言われると、別に面白くはないです。

冒頭、沙優の兄貴が「ろくでもない奴に匿われて、どうするつもりなんだ」と言います。はい、まさにそのとおりで、ぐうの音も出ません。

沙優が家を飛び出すとき、事情を察した兄貴は30万円を渡して、これで母親と距離を取れと。いやいやいや、そんな金があるなら旭川市内のどこかにマンスリーマンションでも借りて、そこに住まわせて目の届くところに置いておけばいいじゃないの。金だけ渡して、どっか行ってろって、それが妹にすることですか?

で、まあ、30万なんてソッコーで使い切って、どうしようもなくなって声を掛けてきた男の家に止めてもらってヤってしまうと。で、一度受け入れたら、もう流されるままに毎晩同じことをして、流れ流れて吉田に出会ったと告白する沙優。あさみは涙を浮かべて「ここまで頑張ってきたんだから」と言います。

え? 頑張ってます? 兄貴からもらった30万を使い切って、楽だからと身体を代償に泊まり歩いてきただけじゃん。それは頑張っているとは言いませんよ。

でまあ、あさみが吉田に、「~べき、じゃなくて吉田っちはどうしたいんだ」と問い詰め、考え込むところで次回へ続くと。

いよいよ、結局は帰れと言い、何年か後に戻ってくるエンドが現実味を帯びてきたなぁ。陳腐だなぁ……。
{/netabare}
=====第10話視聴後、追記です。
{netabare}
まあ、ここまで来てガバさにツッコミを入れてもしょうがないとは思いますが……。

いくら親友とはいえ、酔っ払って拾ったJKを住まわせている同僚が、その子が北海道に帰るからって、仕事をほっぽり出して一緒に行けなんて言いますかね。

で、ちょっと沙優と連絡がつかなくなったからって一緒に会社を早退するって……w
で、なに? マイカー出勤なの? どんな身分なんだかね。

高速を急いで走っているのに、速度表示は79km/hから80km/hへ移り変わるシーンをしつこく見せます。いや、そこは道交法遵守なんだwww
条例違反しまくってんのにね、ここまで。少しは「スーパーカブ」見習ってみたらどうでしょうか。

沙優が見つかったのはいいけど、なんで後藤専務までいるの? もはや空気と化したモブになってしまったので、むりやり出番を作りましたかね。

それにしても、北海道に一緒に行く展開ですか。さすがに、それは読めなかったですね。予想した何年後かに戻ってくるエンドよりも、さらに下を行く展開にするとは思ってもみませんでした。なんだかなぁ……。
{/netabare}
=====第11話視聴後、追記です。
{netabare}{netabare}
有休を取った吉田は、沙優と兄とともに北海道に向かいます。

兄は札幌にある自社の営業所に顔を出すということで、沙優と吉田は札幌のおしゃれなカフェでお茶をします。

兄と一緒に札幌から旭川へ向かいます。その途中、沙優は高校に寄りたいと言います。

夜の学校に沙優は吉田と忍び込み、屋上でトラウマと対峙、克服します。

そして旭川の実家に到着、するやいなや、沙優は母親から平手打ちを喰らいます。
{/netabare}
以上。

うすはりグラスのように薄い23分でした。

会話劇なので、展開が少ないのは仕方のないことなのでしょうが、それにしたって……。

屋上での吉田の言葉も、まあ薄っぺらい。よくそれで、あれだけのトラウマを克服できたものだと感心してしまいます。

特に何があったわけでもない(ただ東京から北海道に移動しただけ)ので、ツッコミどころも特にないです。夜の高校に忍び込んだ際、さんざんこれまでのことを差し置いて「これって不法侵入だよな」「マジで不法侵入だな」と、不法侵入のことばかり気にする吉田。沙優もツッコんでましたが、それより他に不安に思うことだらけでしょうが。

そのぐらいです。

ツッコミを楽しむアニメとしても赤点ですし、もちろんラブストーリーとしては点数なんて付けられませんので、ただの……アニメのような何かでしかないという感じでしょうか。ていうか、むしろ実写にしたほうが良かったのかも。浜辺美波ちゃんあたりを沙優にして。あ、胸……。
{/netabare}
=====第12話視聴後、追記です。
{netabare}
沙優の母親と、吉田&沙優が対峙する自宅でのシーンです。

それだけです。

いや、ホントに1話23分、ただただ旭川の沙優の自宅で、母親にこれまでのことと、家出した理由を話し、そしてキレた母親に吉田が土下座して沙優を卒業まで家に置いてやってくれと懇願する。

ただそれだけです。

あまりに薄いのでネタバレで隠す必要もないくらいです。

まあ、昭和時代のホームドラマの1シーンのようなシュラバラバンバを見せられます。沙優をビンタした母親は、本当に腹を痛めて産んだのかと思うくらい、愛情のかけらもない言葉を沙優に投げつけます。

「あんたなんか産まなきゃよかった」

いや、よくある家族ゲーム的な子供にキレる母親なんですけどね。これっぽっちも実の娘に対する愛情が感じられないんですよね。いや、そういうキャラに描こうとしているんでしょうけど、それでもどこかに愛情を感じさせる表情とか言動があるもんですよ、普通は。

それがまったくない。

よくもまあ、ここまで全部のキャラをおかしな人物に描けるものですね。そして、異常さを物語るのが吉田の土下座。

なんていうのかなぁ。土下座って、いわゆる“ポーズ”なんですよね。「ここまでやってやってるから、なんとか許してください」という、言葉を尽くすのが面倒くさくなった人間の取る最終手段。それを、こういう場面で使うのは少し異常としか言えません。

そもそも、吉田はモノローグ(心の声)で浮かべている言葉で説得すればいいものを、なぜか母親には「俺が沙優をもらってやりたいくらいです」とか素っ頓狂な言葉を投げつけるんです。何も響かない、何も届かない薄いセリフ……。

そして、つられて沙優の兄貴まで土下座しちゃいます。ここには、思わず爆笑しました。何やってんだ、この茶番劇は。

でもね、沙優の母親(を通して作者の心)の発言は芯を食っていました。

「要は女子高生を家に連れ込んだだけでしょう」
「ただの犯罪者じゃない」

はい、ぐうの音も出ません。
そこまで自覚して書いているのに、なぜこんな異常なストーリーになるのか、謎でしかありません。

まあ、ツッコんでもいらついても来週が最終回。いやあ、「彼女お借りします」と同じくらい嫌悪感を抱きながらの完走アニメとなりそうです。あ、「イエスタデイをうたって」もだった。
{/netabare}
=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
論ずるに値しない酷い最終回でした。

退屈なお別れ演出を延々と続けて、涙涙でおっぱいを背中に押し付け、「1回ぐらい、したかったな」と女子高生に言わせ、帰京する吉田。

「俺との思い出は箱にでもしまって、新たな人生を送れよ」と、今生の別れ演出。

で、まあ、クソどうでもいいオフィスでキャラのラスト挨拶を経て、クソどうでもいい金髪JKあさみが黒髪にした挨拶を経て…
{netabare}
エンディングのスタッフロールのバックで、沙優が卒業したことをサラッと描き、そしてCパート。
吉田が帰宅すると電柱の下には、膝を抱えた沙優がいました。「おじさん、泊めてよ」と。

完璧に予想どおりだけど、いざそうなると茶番にしか見えません。やっと逢えたね感もタメが全然ないから、感動すらしません。

そしてエンドカードでは、満面の笑みの沙優の下に「今度はあなたの家に泊めてよ❤️」の文字が。
{/netabare}
これが酷い最終回じゃなくて、何が酷い最終回だって話ですよ。

終始、気持ちの悪いストーリーでした。なんで完走したのか謎。決して良い子にはお勧めできません。
どれだけお勧めできないかは、上の各話レビューでも見てください。もう疲れました…
{/netabare}

投稿 : 2021/06/29
閲覧 : 836
サンキュー:

21

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