「蜘蛛ですが、なにか?(TVアニメ動画)」

総合得点
72.5
感想・評価
428
棚に入れた
1474
ランキング
1108
★★★★☆ 3.2 (428)
物語
3.1
作画
3.1
声優
3.6
音楽
3.2
キャラ
3.2

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ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 1.0 作画 : 2.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

悠木さんじゃなかったら、ぜったい見てません

何とか完走できたので、更新いたします。
いやそれにしてもなんと申し上げたらよいのやら、

          きつかったわ、マジで。

まず、前半12話視聴終了時点での感想が、こんな感じでした。

  ↓    ↓    ↓    ↓    ↓

ちょっと、というか、かなり前ですが、
クソゲ-を出すメ-カ-にいたことがあります。

その時に心から『申し訳ないなあ』と感じたのですが、
出してるこっちが「いくらなんでもコレはないよなあ」と思ってる作品でも、
返ってくるアンケート葉書の評点が案外悪くないんですよね。

まあ「好きだから買ってくれている」わけだし、
そういう人たちからのアンケートだからバイアスかかってますが、
それにしても……他にもっと買うべきもんあるだろうが、と。

大丈夫ですか? 無理してませんか? ほんとごめんなさいね。
そんなことを思いながらちくちく集計していました。
そういう時に飲むコ-ヒ-の苦いことと言ったら……。


この作品を見ていて、
そのときのコ-ヒ-の味を思い出してしまいました。
だってこれ、何の意味もない『レベル上げゲー』なんだもの。
{netabare}
ひたすらレベルを上げる→新しいスキルを習得する→
もっとレベルを上げる→もっとすごいスキルを習得する→
さらにさらにレベルを上げる→さらにすごいスキルを習得する。

それやってたら何かいいことあるんですか、と問うと、
  「より強い敵が倒せます」だけ。
なんかもう、すごい『人生の無駄遣い』です。

人間パ-トを除くと、やってることはほんとそれだけ。

では、人間パ-トはもっと面白いんですね、と問うと、
テンプレ中世転生物の劣化版。
あくまでも僕の感覚では、という話ですが、
誰が生きようが死のうが知ったこっちゃないレベルで、
感情移入をする糸口すらつかめません。
{/netabare}

それでも12話まで見続けていたのは、
すごく頑張っている作画さんと、
やっぱり悠木碧さんの手柄ではないのかなあ、と。

   振りきってますもん、悠木さん。

この後も視聴は続けますけれど、
ストーリー展開には正直言ってなにも期待していません。
これまでのお話を見る限り、
これからちゃんとしたドラマになると期待する『根拠』がありませんから。

もちろん、そんな僕の予想を大きく裏切って、
名作と呼べる域まで『進化』してくれるのがベストです。
ただ、僕の拙いゲーム業界経験から言いますと、
中盤までクソゲ-だったのが最後に名作になるっていうの、まずありえないんです。

   だって同じスタッフが作っているわけですから。

いやいや、アニメは違う、になるのか
あ~やっぱアニメもこうなんだ、になるのか、
はらはらしながら見守っていきたいと思います。
         (上から目線だな、おい)


*************************************************************

で、ここからが完走後のレビューになります。

      …………やっぱり、ダメでしたね。

というか、よりダメさが増殖しちゃったような。


前半は、人間パ-トが『つまらない』だけだったんですが、
後半はさらに劣化して『痛い』と呼べるレベルに。
もはやストーリーを追う気もしないと言うか、

   中二病の重篤患者が激情に任せて書きなぐったお話、みたいな。
{netabare}
テンプレの性格を張り付けただけのキャラを量産して、
なんの掘り下げもないまま、対立・バトル進行。
煮詰まってきたら『もっと強いなにか』の投入で回避。

そしてチート的に強いヤツが余裕ぶっこきながら、
自称ク-ルなセリフ、つまりは痛くてこっぱずかしいセリフを連発。
23話から24話にかけてのバトルシーンなんか、

   これ、かっこいいとか言われても困る、的な。

僕はレビューを書くまえに再視聴するよう心掛けているのですが、
さすがにこの作品はムリでした。
とりわけクモ子さんの出ていない回とか、

   苦行というよりも、もはや荒行に近いです。僕にとっては。


クモ子さんとの時間軸のズレとか、いろんな対立構造だとか、
設定そのものは決して悪くないと思うんです。
ただ、出てくるやつ出てくるやつ、人のカタチをしていない。

人間の形状をしていないクモ子さんだけが人間ぽくって、
勇者なんか、性格すら『ない』のも一緒だし。
ていうか、誰がなに考えて承認出したんだ、勇者のキャラデ。

バトルシーンも、
クモ子さんのそれと比べて、あまりにもしょっぱ過ぎます。
   やる気ないだろ、制作。
{/netabare}


おすすめ度としては、甘めにつけてもDランク、という感じです。

中二病の症例に耐性のない方や、
なぜこんな言動をとるのかという繊細な心理が気になる方は、
混乱するだけなので見ない方が無難かと。

君子危うきに近寄らず。昔のひとはいいこと言います。
虎穴に入らざれば虎子を得ず、ともいいますが
この作品、どんなに必死で見たとしても

   虎子どころか猫の子いっぴきいませんから。
   クモの子だけです、まともなのは。

投稿 : 2021/07/08
閲覧 : 650
サンキュー:

29

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