「きみと、波にのれたら(アニメ映画)」

総合得点
70.8
感想・評価
101
棚に入れた
380
ランキング
1435
★★★★☆ 3.6 (101)
物語
3.7
作画
3.9
声優
3.4
音楽
3.5
キャラ
3.6

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ネタバレ

栞織 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

サーフィンものだけど、死別ものです

湯浅監督の作品をはじめて最初から最後まで見ることができました。思えば「The八犬伝」の回ではじめて目にした時、あまりにもデフォルメされリアルに作画されたその人物の描き方に、好き嫌いが別れると思い、その時は好きでなかったのですが、本作ではそのような作画ではなく、自在に闊達に描かれています。変わられたのだなあと思いました。

お話としては、出だしの20分間はまさに「リア充爆発しろ」の展開なのですが、後半恋人に死別されてからは、洋画の「ゴースト/ニューヨークの恋人」を思わせるシナリオで、ヒューマンドラマが展開していきます。おさらくその「ゴースト」を参考にしていると思うのは、同じような死別ものでアニメ界で有名な「エースをねらえ2」ほど深刻な内容ではないからです。また水の中に死霊が見えるというのも「ゴースト」と同じような趣向です。(私は「ゴースト」は最後まで視聴した事はないのですが、たぶんそうだと思います。)しかしアニメートで水の中にいるその恋人の霊の様子が、とてもマンガチックにユーモラスに描かれており、それはまさにアニメーションならではの演出方法だったと思います。実写で同じような効果を出すのは、おそらく非常に難しいでしょう。この素材で、このドラマに仕立てたこと、ドラマ自体は目新しい題材ではなくとも、すぐれたものだと思いました。青春ものとしてもシナリオは心温まるお話で、このキャラ設定から少女漫画の若い読者層向けだと思いますが、そういった層の人にも十分に満足できる映画だったと思います。特にラストのビルの頂上からのサーフィンの場面は、作画的にも見事だったと思います。

アマプラで今回視聴しましたが、これならもし劇場で見たとしても、そんなに腹は立たなかったと思いました。いい青春映画だったと思います。背景の千葉県千葉市や房総半島の街並みの様子も、忠実に再現されていました。行ったことはもちろんないですが、見ていてリゾート気分が満喫できました。

投稿 : 2021/06/11
閲覧 : 212
サンキュー:

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