「ほしのこえThe voice of a distant star(OVA)」

総合得点
67.5
感想・評価
573
棚に入れた
2888
ランキング
1901
★★★★☆ 3.4 (573)
物語
3.6
作画
3.5
声優
3.2
音楽
3.5
キャラ
3.3

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ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

2つの可能性が考えられますが、ラストシーンからは…

 SF短編の最高傑作ですよね。映像も素人が、ということを抜きにして、非常に感情を揺さぶられる素晴らしいできでした。

 不思議ですよね。実はミカコの時間経過と、ノボルの時間経過って同じなんですよね。ミカコが戦っている時間は、ノボルが高校1年生の新学期くらいになります。(追記;中学校の冬に出かけて半年後なので夏かもしれません)
 8光年という距離で、メールが届くのに8年以上かかってしまいノボルが24歳のときにメールが届きますが、メールが届いたときには、ミカコも同じく24歳になっています。
 このSF的な時間感覚を持っていると、よりこの作品を楽しめると思います。

 時間と距離のズレが生み出す、不思議な運命の少年少女のラブストーリー。SF的な視点も重厚な上に、美しい映像と淡々としたセリフで語られる内面描写。
 本当に素晴らしい作品です。

 さて、この後は物語と設定の考察です。2つの可能性を考えました。

 1つ目。ミカコの船団はワープができるんですよね。ほんのわずかな時間で、シリウスまで来てしまえるわけです。
 亜光速移動(超光速移動でも通常空間なら同じ)によるウラシマ効果は座標系に対する加速によって生じる効果だとされていますので、ワープでウラシマ効果は基本的には発生しないはずです。
 本作におけるSF設定としてのワープ航法をどう考えるかによりますが、移動によるウラシマ効果は発生しないものと考えると、ミカコが生きていれば、メールが届く前にミカコは帰ってきているはずです。

 ラストの段階であの船団はほぼ壊滅しかかっていました。ミカコのロボットも動力が切れているような描写でした。わざわざこのシーンを入れたということはつまり…私の誤解じゃなければ…ミカコは…ということかなあ、と思いました。最後の新聞記事も8年前の生存確認は取れた、としか言っていません。なんらかの理由で戻れないだけかもしれませんが…。

(追記;見返したら、一瞬映る新聞記事でアンカーとかショートカットネットワークとかいう文字がありました。ということはワームホールなんでしょうか。記事も見える範囲を読んでみましたが、画面からはSF設定に確証が持てませんでした)


 2つ目。しかしです。最後の新聞記事の通り、ミカコの船のみ健在という可能性もあります。なにせ異星人と会話をし、また会えるという約束と未来のミカコの姿を見せてくれます。結婚指輪?もしてました。
 ノボルが宇宙軍に入り、ミカコが生きていて、ワープでシリウスのミカコのところに行くと同い年になります。
 好きです、というメッセージが消えていましたが、これは自分の言葉で伝える言葉だ、という意味でしょうか。

 しかし、です。秒速5センチメートルでも電車の踏切りによる分断は、永遠の別れを示唆していました。うーん。
 希望としては2つ目なんですけど、まあ、1つ目かなあ、という気がします。もし生きていたら、新聞記事からミカコの戦闘の流れで見せないと思うんですよね。しかもラストは雪と涙、ですもんね。いやでもどっちとも取れますね。

 「ここにいるよ」というメッセージが、あなたを想った私は、確かにここにいたんだよ、という別離なのか、待っているから迎えに来てねなのか。まあ、どっちでもいいでしょう。素晴らしい話でした。

投稿 : 2021/06/17
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サンキュー:

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