「精霊幻想記(TVアニメ動画)」

総合得点
68.3
感想・評価
295
棚に入れた
950
ランキング
2076
★★★★☆ 3.2 (295)
物語
3.1
作画
3.3
声優
3.4
音楽
3.2
キャラ
3.3

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ネタバレ

タック二階堂 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 2.0 作画 : 2.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:途中で断念した

よくある“なろう”異世界転生モノ…

かと思いきや、これは意外と面白そうです。

あ、詳細は公式サイトでも見てください。

「小説家になろう」に2014年から連載され、ホビージャパン「HJ文庫」で書籍化されたラノベ作品です。現在も刊行中とのことですが、アニメ化が決まったからでしょうね、去年に「なろう」から削除された作品とのことです。

制作はトムス・エンタテインメント。最近では「Dr.STONE」、リメイク版「フルバス」、「かのかり」、「長瀞さん」などを手掛けています。手堅い作品づくりをする印象ですね。

主人公がバスで踏切事故に遭い、おそらく死んでしまって気がついたら異世界で少年の体になって目を覚ますという、これだけ聞くと「あー、まーたよくある“なろう”か。壊れるなぁ」と思うかもしれません。僕も思いました。

=====初回視聴後、所見です。
{netabare}{netabare}
異世界のスラム街に暮らすリオは、日本の大学生・天川春人だったころの前世の記憶を思い出すという形で転生します。これ、「はめふら」と同じで、要はリオの7歳までの記憶、人格を持ちながら、前世の春人の記憶を思い出して、これから生きていくという話になります。
{/netabare}
凡百の“なろう転生”モノが、それまでの異世界の少年の人生を乗っ取るひどいものになっているケースが多いのに比べると、きちんと整合性が取れていて好感が持てます。

バスの事故直前、春人が見たものは、結婚の約束をした幼なじみの少女によく似た少女の姿だったという描写があります。この伏線の張り方も、見え見えだけど悪くない。おそらく、この少女も異世界転生しているのでしょう。

スラム街のみすぼらしい少年・リオが、誘拐された王女を助けたのにも関わらず、近衛騎士団から拷問に近い取り調べを受けて……という話も、そのへんの“なろう異世界転生追放”モノとは一線を画している印象。これは、作者が流行りに乗らなかったというよりは、この醜悪な「追放モノブーム」前夜に書かれた作品なのではないかと想像します。

というわけで、“なろう異世界転生・転移”だからという色眼鏡で見始めましたが、これはなかなか悪くない出だしでしたよ。同時期の“なろう”である「現実主義勇者のなんちゃら」より数段面白そうです。

あ、ひとつだけ難点を。
キャラの描き分けが甘いのか、出てくるちっこい女子キャラ(大人の女性上司はOK)が、みんな同じ顔に見えて区別がつきません。キャラデザの問題なのでしょうけど、これがネックになってくる気がしますよ。だって、バスで同乗した幼なじみに似てるロリも同じ顔なんですもの。
{/netabare}
=====第2話視聴後、追記です。
{netabare}
1話で、なろうらしからぬ構成、展開で高く評価したのですが…

学校に入ったら、途端にいつもの「なろう」になってきましたね。文盲だった少年が、ちょっと子供向けの本で勉強したら期末試験(異世界で期末試験ですって)で学年1位タイになりましたよと。

わー、リオくんすごい。

で、12歳の先生の女の子とイチャコラしながら、いきなりリオの声が松岡さんにミラクルチェーンジ! 瞬きしている間に5年が経過しましたよと。

で、転生前の剣道の記憶を頼りに、剣術の先生に認められ、近衛騎士との練習試合。相手は、初回に拷問をしてきたアイツ。圧勝しますよ。

わー、リオくんやったぁ!

で、校舎裏にモブ子さんに呼び出され、試合で見て惚れられてお手紙を渡されちゃいます。ヒロイン先生が物陰から見ててグギギ。

一気に安っぽいなろうになってしまって少し興ざめです。まあ、主人公のリオが無双してもイキリ系ではないので、そのへんで観ていられますが。
{/netabare}
=====第3話視聴後、追記です。
{netabare}
やー、厳しくなってきましたねー。

リオとミノタウロスとのバトルシーン。作画がもう、笑っちゃうレベルでした。
意味のないカットイン、尺稼ぎの魔物の攻撃と防御するシーンの繰り返し、ミノタウロスの腕を駆け上がるリオの動き、首を切るシーン…
どれも微妙な作画で、ヒヤヒヤしました。

挙げ句の果てに、リオが学園を出て行く特殊エンディング。ここまでのリオと先生とのシーンを回想として流しますよ。

え?
2話しかやってねえのに?
使い回し? 厳しいですねー

ストーリーは、まあ変則型の追放なろうよね。追放ブーム以前の作品なんですけどね。にしても、リオが卑屈すぎてもうね…

ここで離脱してもいいかなとも思いますが、とりあえずギリギリ次回まで観てみますね。1話がピークでしたかね。
{/netabare}
=====第4話視聴後、追記です。
{netabare}
切るか継続かの分水嶺だった今回。結果としては…

セーフ!

アサシンとして送り込まれたケモミミ獣人のラティーファ。実はリオと同じバスに乗っていた転生者だったんですね。初回の予想が当たりましたね。

良かったのは、リオが簡単に自分も転生者だってことを明かさないし、ラティーファに「君は地球から来たんだね」とも(今は)言わないところ。これが何らかの意味を持つような気もしないでもないです。

演出は下手ですよ。最後に狼が光に包まれて「うわあ、なんだ?」って、ぶった切って終わるのも、なんだかなあという気もしますしね。

でもまあ、今回はそこまで悪くはありませんでした。ていうか、楠木ともりさん、こんなロリの演技も上手なんですね。才能のある人は何をやっても上手いもんだ。
{/netabare}
=====第5話視聴後、追記です。
{netabare}
うーーーん…

なにかが致命的にダメな気がするんですが、何がダメなのかわからない。脚本?原作?作画?

とりあえず、精霊の民の里に歓待されるまでの流れが、初回と一緒。誘拐犯の冤罪をかけられ、拷問に遭うという流れですね。こういうのを、なんとかの一つ覚えといいます。

でまあ、その後の流れは、ほぼ「神達に拾われた男」状態。高位精霊が眠っているなんてリオ様すごーい。これは聖人として扱わねば。みたいなw

そして、お約束のハーレム形成。いや、ホントに見事なまでに「なろう」ですね。いちおう、最後に人間たちの不穏な動きを見せて、待て次回という感じです。

なんていうんでしょう。落ちそうで落ちない、ダッチロール状態で飛行を続けているという感じ。「面白いですか?」と聞かれたら「いえ、面白くはないです」と答えますし、「つまらないですか?」と問われれば「時おり面白いところもあります」と答えるという感じでしょうか。
{/netabare}
=====第6話視聴後、追記です。
{netabare}
あーはいはい、アイテムボックスアイテムボックス。

ワイバーンの皮のコートを着たら、あーはいはい、キリトキリト。

安っぽいストーリー、安っぽい作画…
もう追いかけても面白さが掘り出されることはなさそうですね。ここで断念します。
お好きな方にはごめんなさいね。
{/netabare}

投稿 : 2021/08/10
閲覧 : 478
サンキュー:

5

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