cubemania さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
身勝手な理由での連続殺人鬼による能力者への暗殺の果ては。。。
原作未読。
連続殺人鬼による特殊能力のある学生への連続暗殺の話だが、設定や展開には突っ込みどころ満載だが、細かいことを無視すれば、主人公と刑事的な役割の銀魂の坂田銀時のような同級生キョウヤとの完全殺人をめぐる戦いは面白い。
まあ、さすがに異時機会の連続殺人で状況証拠のみにせよ、すべての殺人にことごとく深く関わっていて疑わない方がおかしく、被害者が増えるにつれてかなり無理がでてきて、このままでは尻すぼみで無理があるなと思っていたら、{netabare} 島の誰もと面識のない無敵キャラ級の先輩がでてきて、島というか能力者をめぐる問題への端緒が提示されたようで先のない連続殺人からこちらへ物語がシフトしていくのだろうか。
「委員会」という組織からの離反として殺人に関して自己暗示の正当化の展開が増えてくるし、主人公の過去などの展開から改悛で能力者や先輩などの共闘の展開になる布石があるのかなと思ったら、最後で同級生の少女の犠牲的献身で改悛?なんとなくドストエフスキー「罪と罰」における主人公ラスコリーニコフに改悛を促すソーニャを思い出させるが、ソーニャも自己犠牲のひとであったから、エゴイスティックな理由での殺人からの改悛には対照的な自己犠牲のキャラクターが効果的なのかもしれない。
おそらくは第二期はつくられるのだろうが、そこで共闘で単なる謎解きみたいになっていったらつまらないだろうなと思うが、ダークヒロインの話がそう単純とも思えず、その後の展開に期待したい。 {/netabare}
子供の頃に現在のホモ・サピエンスから進化した超人が現われたとき、どのように置き換わったり、駆逐されていくのだろうかといろいろ夢想したが、この物語にあるように旧来と異なり圧倒的な個体数の中で進化形が現われたとして、うまく役割が置き換わっていくのかという疑問はある。この作品を視聴していてそんなことを思い出した。