でこぽん さんの感想・評価
2.2
物語 : 1.0
作画 : 3.0
声優 : 1.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
監督の意図もストーリィ展開も、私の常識では理解不能でした
私は細田監督がつくられた『時をかける少女』のすばらしさに魅かれてこの映画を見たのですが、期待を完全に裏切られました。
期待が大きかっただけに、その落胆は大きかったです。
監督の意図もストーリィ展開も、私の持つ常識からは理解不能でした。
以下はあくまでも個人の意見です。
声が棒読みなのですが…、監督の意図が不明です。
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プロでない方たちの自主製作映画でしたら納得できますが、
これでお金を稼いでいるのでしたら、真剣にしてほしいものです。
私は上手にしなさいとは言っていません。真剣にしてほしいと言っています。
誰でもできることです。
声優さんを非難しているわけでもありません。
あの俳優さんが声優としてはど素人だと知っていながら採用し、棒読みしてもOKとした人たちのやり方が理解できないだけです。
ど素人だと知ってて採用したのならば、懸命に育てるべきでした。
そうでなければ、実力がありながら選考に漏れた声優さんたちに申し開きがたちません。
もしかして、俳優さんの知名度で集客数さえ多くなれば品質はどうでも良いという考え方だったのでしょうかね?
もしそうでしたら、お金を出して映画を見に来られた方々を馬鹿にしていますよ。
ストーリィ展開も理解不能でした…
世界の危機に対して家族だけで戦いを挑む。
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どうして家族だけで戦いを挑もうとするのでしょうか?
この展開からついていけなくなりました。
スーパーコンピュータを用意したにもかかわらず
冷却装置は持ってこず、氷を用いる。
しかも、その氷の管理を全くしないで稼働させる。
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世界の危機を救うための戦いに、これはないでしょう。
ここで私の気持ちがプツリと切れてしまいました。
いまどき町内会主催のゲーム大会ですら暑さ対策を怠りません。
盗まれたIDを取り戻すためにAIに対して花札で挑む。
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この行為も理解できませんでした。
例えば、あなたが銀行のIDを盗まれて悪用されたために多額の借金ができたとして、
警察が犯人と格闘することなく花札をして、仮に負けたとき、
「正当な勝負で負けたから諦めろ」と言われたら、あなたは納得できますか?
賭け事をするということは、
①相手の持ち物が既に正当なものであることを認めてしまっていること
②負けた時のリスクを当然考えたうえでのこと
を意味しています。
何も考えずに、負けたときの覚悟も持たずに賭け事をするのは、浅はかな行為です。
正直、この映画はお勧めできません。