「憂国のモリアーティ(2クール目)(TVアニメ動画)」

総合得点
72.2
感想・評価
163
棚に入れた
750
ランキング
1153
★★★★☆ 3.6 (163)
物語
3.6
作画
3.7
声優
3.7
音楽
3.5
キャラ
3.7

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

とりあえずの簡単な感想

 原作は未読。
 基本構図は1期と変わらずだが、のっけから新キャラのアイリーン・アドラー登場。
 レギュラーキャラだがストーリーにはあまり絡んでこないハドスンは別にして、初の
ヒロイン枠ということで、ウィリアム・ジェームズ・モリアーティやシャーロック・ホームズと
恋愛絡みの展開があるのかと思いきや、割と無難にモリアーティ一味に収まってしまった。
 それにしても男装後の名前がジェームズ・ボンドってw。
 そもそもコナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」シリーズに登場するキャラ達で
成り立っている作品ではあるし、他にもジャック・ザ・リッパーなど、本作オリジナルではない
キャラが登場する作品ではあるが、まさか時代設定の違うキャラの名前を借用するとは驚いた。
 遊びとしてはまあ面白いけど。

 新キャラでは、チャールズ・オーガスタス・ミルヴァートンも記憶に残る。
 本作は対立構造にあるモリアーティー一味もシャーロックも物語上における悪役ではないため、
レギュラーキャラの純然たる悪役ということで三つ巴状態を期待したりもしたが、意外と
あっさりと退場。
 対立構造と言えば、ウィリアムとシャーロックという二大主人公の体を取っているが、1期も
含めて、展開的には終始シャーロックがウィリアムによって踊らされていた感がある。

 終盤におけるウィリアムの行動だが、理想の高い天才肌による最終目標ゆえにかなり過激な
もので、それに伴いモリアーティー一味の犠牲も多々といったものを想像したが良く言えば
穏健な、悪く言えば温いやり方で、キャラの犠牲もホームズサイドも含めてなしという比較的
平和な終わり。
 まあ1期においてはウィリアムが貴族に対して否定的であったこともあって、てっきり
「プロレタリアート万歳」みたいな人かと思っていたが、本作の中盤においては共産主義者に
異を唱えたり、最終的な目標も貴族と労働者が手を取り合ってみたいなものだったりと
国家体制そのものを変えようとまでは思っていなかったのね。
 共産主義者に関してはイデオロギーうんぬん以前にそのやり方が気に入らなかったようだけど。

 全体的にはそれなりにまとまってはいるものの、無難なところで落ち着いた印象。
 後になって知ったが原作はまだ継続中だそうで、アニオリできれいに収めるための展開が
これだったのか。まあ納得。

2021/07/22

投稿 : 2021/07/22
閲覧 : 152
サンキュー:

4

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