「竜とそばかすの姫(アニメ映画)」

総合得点
69.7
感想・評価
218
棚に入れた
614
ランキング
1687
★★★★☆ 3.6 (218)
物語
3.1
作画
4.1
声優
3.3
音楽
4.0
キャラ
3.3

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ネタバレ

ねっち さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 2.5 作画 : 5.0 声優 : 2.5 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

細田守のなかで最高傑作かも(作画と音楽に限る)

元々見るつもりはなかったのですが色々あって見てみることになって見たのですが、一言で言うとまあ浅かったですね。自分の中では細田守作品はおおかみこどもの雨と雪で終わったと思っているのですが本作も残念ながらその思いを裏切ることにはなりませんでした。

設定としてはUという仮想世界のとある歌姫が実は田舎の冴えない女の子で、、、といった設定です。もう聞くだけでワクワクが止まらないほどに素晴らしい設定です。そこ、サマーウォーズににてるとか言わない!
さて、良かったところから語りましょうか。良かったところは明確です。作画、音楽、設定です。設定は先程触れたからいいとしてまずは作画です。現実世界は手描き作画でUの世界では3Dってかんじなのかな?美麗な作画というよりは物語にあった作画になっていてめちゃくちゃ良かったです。
次に音楽です。私はこの音楽のためだけでもこの映画を見に行った価値があったなと思いました。それほどまでにとてつもなく圧倒されました。これは是非劇場の音響で聴いて欲しいですね。

ここからは気になったところなのですが、全体的にもう少しテーマを絞って欲しかったなと思いました。本作では母親を亡くしていたり父親から虐待を受けているキャラがいたりかなり思い事情を持ったキャラが複数出てくるのですがそのキャラを全く深掘りできていませんでした。主人公であるすずの母親は知らない子を助けようと川に入って亡くなるのですがそれが主人公には納得できなかったんですね。しかし、竜との出会いを経て人を助ける気持ちを知り、母のやったことは正しかったと実感します。やりたいことは伝わってきますし、形にはなってると思います。ただ、そこに至るまでの葛藤だったりが浅いせいで感動できないんですよね。せっかくいい設定を作ったものの脚本が活かしきれていない印象でした。
それからストーリーがあっちこっちの方向へ行っちゃってることも感情移入できなかった要因のひとつかなと思います。すずが幼馴染のしのぶくんに腕を掴まれたことから他生徒がすずに対する悪口を書き込むシーンがあるのですがほんとに1、2分くらいで解決してしまいます。
すず「誤解なんです」
周りの生徒「ごめんねー」
正直何を見せられてるんだと思ってしまいました(笑)
あとこれは私が見逃しただけなのかもしれないのですがしのぶくんはなぜすずがベルだということに気づいたのでしょうか?おばさんたちが気づいていたのは歌声が一緒だからとか納得の付けようがあるのですがしのぶくんに関してはすず本人の歌声は聞いていないはずです。しかもそれをしのぶくんが意味ありげに言っちゃうものだからこちらもどうして分かったんだと気になるわけです。その理由が一切回収されないまま終わるものだから頭の中「?」だらけでした。ただこれに関しては流石に回収されないとおかしい話なので自分が見落としただけであることを願います(笑)
まぁ他にもすずが竜に何故ここまで肩入れするのかとか親友のヒロちゃんがなぜすずにここまでするのかとか色々つっこみたいところが多い映画でした。
ただひとつ言えることは音楽はほんとに素晴らしいです。

70/100点

投稿 : 2021/07/24
閲覧 : 183
サンキュー:

2

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