「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||(アニメ映画)」

総合得点
84.1
感想・評価
429
棚に入れた
1962
ランキング
293
★★★★★ 4.2 (429)
物語
4.0
作画
4.4
声優
4.3
音楽
4.2
キャラ
4.1

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ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ロボットアニメのような何か、或いは「父の名」

アマプラ
いやー最高でした。エンドロール動けなかったっス。
Cパートなんかもなくてほんとによかった。

制作期間長すぎなので全てが最新技術ってわけでもないのでしょうが、古典的な演出技法も取り入れながらも超一流の技術との融合が堪能出来る素晴らしい映像作品でした。さまざまな実験的な演出も楽しい。あえてヘボいゲームっぽく見せるとか。背景美術も廃墟、パイプ、配線好きにもたまりませんね。ガジェットデザインやインフォグラフィックなんかも良かった。エヴァという枠の中で出来る限りやってると思います。エヴァですからライバルボスキャラやっつけてスカッと爽快ってことには出来るわけもありませんが。

私小説的オ○ニー作品って、そんなのTV版からしてそうだったでしょう。
エヴァに限らず作品におけるバトル描写ってのは比喩表現ですからね。

庵野さんやシンジくんみたく「ほぼ詰んでる状態でも死に物狂いでその場に立ち続ける」といったギリギリの戦いを経験した者には、それはもうほぼ全てのセリフが笑えるくらいにブッ刺さりまくり(笑)。わざわざ具現化せずともみんな小さい槍でブッ刺してくるの、お前もかYO!みたいな。

ここに辿り着くまで新生児が中堅社会人になれるくらいの年月。
わざわざきちんとエヴァを卒業出来るような作りにしています。
「こんなのぼくのみたかったエヴァじゃないやいプンプン!」
「もうエヴァなんてしらない!庵野なんてしらない!」
これはもう完璧に正しい意見。そうなって欲しかったんだから。


世の中は素晴らしい!ってな人も、
世の中ってマジでクソってな人も、
これからも生きていかなくちゃいけない。
そして間違った人間でさえ、未来はあっていいはずなんだ。

「さあ、行こう!」
手を取り合って、未来へと続く階段を駆け上がるシンジとマリ。
素晴らしいラストシーン。非常に素晴らしい作品でした。

──

「父の名 ─ 去勢と主体の確立」
「誰か」がいないと「自分」にはなれない。
でも「誰か」ってのは、誰でもいいわけじゃないんだよ。

相手がいないボクチンはどうしたらいいんだYO!って言われても、知らんがなとしか言えないし、これ見てまだ「恋人」ではなく「母親」を必要としてる自分に気づかないってのは残念としか言えない。自分自身で自分の生き方を見つけましょう!!!!


最高でした!!!!文句なしのオール5!!!!

投稿 : 2021/08/13
閲覧 : 174

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