「先輩がうざい後輩の話(TVアニメ動画)」

総合得点
74.0
感想・評価
353
棚に入れた
1104
ランキング
935
★★★★☆ 3.7 (353)
物語
3.5
作画
3.7
声優
3.8
音楽
3.6
キャラ
3.8

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ネタバレ

タック二階堂 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

俺の、俺たちの動画工房が帰って…キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

詳細は公式でも。

ん?「宇崎ちゃんは遊びたい」の逆バージョン?

いや、まあ設定だけ聞くと、そう思っちゃうよね。こちらは社会人のお話で、職場の先輩男子が優しいけども、デカくて声も大きくてウザいと悩む後輩女子の日常コメディー作品です。制作は日常系の名手・動画工房です。

あ、「おさま…

やめなさい!!
まあ、動画工房にはあの黒歴史を払拭してほしいところはあるけどね。で、そうは言いつつも、ヒロインは優しい先輩に少し惹かれているところもあって、ちょいちょいラブコメ展開になるといった話のようですね。

よくあるといえば、よくある日常系コメディですが、動画工房も「うちのメイドがウザすぎる!」とか「私に天使が舞い降りた!」とか実績もあるから、その路線で楽しめる作品になると思いますよ。

なんか「俺物語!!」っぽさも感じますかね。

=====で、初回視聴後、所感です。
{netabare}
俺の、俺たちの動画工房が帰ってきた!!!!

動画工房を信じろ!!

作画もストーリーも完璧。素晴らしい出来でした。冒頭、朝の五十嵐の部屋のシーンから始まります。卵焼きを作って、ニコニコしながら朝ごはんを食べて、スーツスカートを履いて髪をポニテに結わう。

これだけで、もう五十嵐のことが好きになるくらい可愛い。さすが動画工房。見事としか言いようがありません。

ちょこまかと働く五十嵐。そんな五十嵐を、優しい目で見守る武田先輩。失敗しても、リカバーすればいいんだよ。フォローは俺がしてやる。

そして、しょげてる五十嵐を遊びに誘う桃子と風間。なんて優しい会社なんだ。

可愛い可愛い五十嵐の声。最初誰だかわかりませんでした。楠木ともりるなんですね。いや、すごい声優だ。こんな演技もできるんですね。いや、すごい。天才なんですねやっぱり。

「おさまけ」で、あんなにお粗末な酷い作画を見せた動画工房ですが、刮目して見ろとばかりの完璧な作画。EDの五十嵐の踊りなんか、夏アニメの「メイドラゴンS」OPのエルマの踊りに引けを取らない。

やっぱ、KADOKA●Aがらみの作品と、一迅社の作品では力の入れぐらいが違うねw

というわけで、また1作品、今期の覇権候補が飛び出してきましたよ。
{/netabare}
=====第2話視聴後、追記です。
{netabare}
冒頭、五十嵐が前夜の「奥さんじゃダメなんですか」という発言に落ち込んでいるところからのスタートで、あら、ストーリー要素が強めなんだ、じゃあコメディとしてはどうなんだろうという思いがよぎりましたが…

控えめにいって最高の2話でした。

やっぱり可愛い女の子像を描かせたら、動画工房は素晴らしいですね。今回は五十嵐も桃子も、うー可愛いって感じです。キャラデザもさることながら、なんていうか行動言動とか、動きとか。これはアニメーションの力でしょうね。あ、もちろん声優も楠木ともりさんと早見沙織さんという、上手な方を付けているというのもあります。

そして、こういう女の子が可愛いアニメでは、往々にして男性キャラが好かれないというケースも多いのですが、武田先輩も風間も好感の持てる「男の優しさ」を見せましたね。

これはちょっと、今期でもトップクラスの作品になりそうな予感がしてきました。
{/netabare}
=====第3話視聴後、追記です。
{netabare}
とにかく五十嵐の可愛さにやられますね。

もちろん動画工房のキャラデザ、作画は言うまでもないんですが、これ楠木ともりさんだからこそ、という感じがしますね。今回のラストシーン、ネクタイを飾るとか言ってる武田先輩に放った一言「つけてよ!」。これがもう、最高でした。

一言のセリフで、ここまで引き付けさせる演技力は見事。

あんま好きな言葉じゃないのですが、この作品はお手本のような「萌え」を見せてくれています。そして、それこそが動画工房の真骨頂。「イエスタデイをうたって」だの「池袋ウエストゲートパーク」みたいな作品じゃダメなんですよ、動画工房は。
{/netabare}
=====第4話視聴後、追記です。
{netabare}
五十嵐が風邪引いて、武田先輩がお見舞いに来ました。

そして、Bパートでは逆に武田先輩が風邪引いて、五十嵐がお見舞いに行きます。お粥を作るんですが、ミトンが武田先輩サイズでバカでかい。五十嵐は何かに似ているなあと、

思い出したのは野球のミット。で、武田先輩がピッチャーで五十嵐がキャッチャーというシーンを挟み込むんです。豪速球を投げて、ど真ん中ストライク!そのときの五十嵐のセリフが秀逸です。

「ホームラン!」

うっかりさんなら「いや、そこはストライクだろ、間違えてんぞ」と言うでしょうが、それが違うんです。このセリフによって、五十嵐はスポーツにあんまり興味がないんだということを表しているんですね。

こういう細かい演出が秀逸なんです。野球に興味のない女の子の認識って、あんな感じなんです。それを手を抜かずに描くのが、動画工房の仕事の丁寧さだと思うんですよね。

そして、その後に五十嵐が部屋を見渡して、柔道のトロフィーとかガッツリと筋トレ用具があるわけですが、そこよりも「そういえば、初めて男の人の部屋に入っちゃった><」になるんですね。そこに効いてくるわけ。これ、スポーツに対して、それなりに理解がある女の子だとブレちゃうんです。

こういう丁寧な演出を見せてくる作品が面白くならないわけがないです。本当に「おさまけ」を作った会社なんでしょうか。

あ、今週も楠木ともりさんの素晴らしい演技がありました。ラストのシーン。武田先輩がお見舞いに来てくれたことを社内でお礼したところで、恥ずかしいから言ってほしくなかった五十嵐が放ったひとこと。

「もお、やだぁ…」

このひとことで、五十嵐の可愛さをバーンと出せる演技力は素晴らしいです。
{/netabare}
=====第6話視聴後、追記です。
{netabare}
双葉のおじいちゃん登場。マッチョです。

バイクにグラサンのおじいちゃん。そうです。「ゆるキャン△」のしまリンのおじいちゃんを思い出しませんか?
だってキャストも同じ大塚明夫さんですもの。

そりゃ間違いはないですわな。

終始、笑える面白い回でした。
いやもう、コメディとしては完璧な出来。さすが、このジャンルは外さないですね、動画工房は。
{/netabare}
=====第7話視聴後、追記です。
{netabare}
何から何まで完璧な良回でした!

双葉と夏美の出会いから、親友になるまでのエピソード。好きなことをやることが大事ということを、美術部に入る双葉を描いてみせました。

そして、並行して会社の花見。武田先輩との距離が近づく。2人で笑い合ったところでエンド。からの、EDで「ねえ気づいて、大事な人は誰?」とほっちゃんの歌声。

完璧です。

もう動画工房は一迅社の日常系だけ作ればいいと思いますよ。Kドカワなんてやめてさ。
{/netabare}
=====第9、10話視聴後、追記です。
{netabare}
いや、もちろんね、日常系としては言うことない出来だと思うんですよ。

ただ、やっぱりどうしても拭えない違和感が直近2話でありまして…

これ、社会人モノにする意味あります?

みんなで海に一泊で遊びに行きますよ、とか、休日に集まってバスケやりますよ、とか。大学生の話でもいいじゃん。

こういう友達感覚の職場環境なIT系スタートアップとかあるのかもしれないけど、職場の人とこんな感じで遊ぶって本当に現実感がない。せいぜい帰りに飲んで帰るぐらいなもんで。

それと、あからさまにカップリングを作るのもなー。なんていうか、絵面のバランスを取っている感が半端ない。収まりはいいけど、こんなことある?って感じが強まるというか…

本当に丁寧に作っていて、安心安定の動画工房クオリティなんだけど、これもう原作か脚本の問題。もっとお仕事系に振ったほうがいいと思いますけどね。
{/netabare}
=====第11話視聴後、追記です。
{netabare}
なんというか、10000メートルを得意とする福士佳代子がフルマラソンを走っていて、30kmを過ぎて苦しくてもがいている感じ。

おそらく原作に、1クール12話をやれるだけの力がないのかもしれないです。もはや、やることがなくて苦し紛れという印象です。

それを感じたのが、公園で声をかけてきた幼女がトイカメラで、気絶してる風間にキスをする桜井の姿を撮ったというところ。

冷静なことを言うと、気絶するほどの強さで殴る五十嵐は、傷害罪だと思うし、幼女が盗み撮りして声かけてきたりしないでしょ、だし。

ちょっと無理やりなのよねえ…

いや、動画工房は頑張っていますよ。でも8杯分がせいぜいのカルピスの原液を、12杯に薄めようとしても美味しくはならないですね。

最後はヨレヨレでも頑張ったというのは、好印象にはなると思いますけどね。
{/netabare}
=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
いや、お見事!
最終話は綺麗にまとめてきました。マラソンで言えば、競技場が見えてきて息を吹き返し、ギアを一段上げたといった感じ。おそらく、こういう最終回にしようということは企画段階から決まっていたのかもしれないですね。

全体を通して、これが本当に「おさまけ」を作った動画工房なのかというくらい、作画もストーリー展開も秀逸でした。あ、逆に動画工房は普通に作れば、これぐらいのモノを出せる制作会社ではあるのですが。

特にOPの作画は神がかっていました。京アニ「小林さんちのメイドラゴンS」のOP映像に比肩するレベル。これを観て、今作は本気だなと思ったものです。

中盤から終盤、少しダレた感じなのはご愛嬌。もともと原作もストーリー漫画ではないし、起伏を作るのが難しいところを、うまくアニメ化したんじゃないかなと思いました。

豊作と言われていた秋アニメですが、回を追うごとに脱落する作品が続出して、気がつけばトップ争いは数えるほどしかなくなって、最終的にはこの作品が上位に残ったという感じでした。
{/netabare}

投稿 : 2021/12/27
閲覧 : 493
サンキュー:

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