「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 ‐永遠と自動手記人形‐(アニメ映画)」

総合得点
87.2
感想・評価
517
棚に入れた
2554
ランキング
159
★★★★★ 4.3 (517)
物語
4.2
作画
4.6
声優
4.3
音楽
4.2
キャラ
4.2

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nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ヴァイオレットの男装とお風呂シーンを楽しんで、最後に泣くための映画です。

 普通にいい話です。仮初の姉妹の絆を描いたストーリーで手紙も活きていたと思います。外伝というだけあって、ヴァイオレットではなく姉妹に焦点が当たっていましたが、正直映画そのものの出来で言えば、劇場版よりもこちらのほうが素直にいい話でした。

 前半のイザベラのパートです。あまりにもヴァイオレットの内側が見えない話なので、そこは不満でした。ヴァイオレットが完璧すぎて、ロボットのように見えてしまいました。周囲のヴァイオレットに対するあこがれもなんというか演出以上のものがなにもないと言いますか。結果として友情をはぐくむような経過と、ヴァイオレットがイザベラを想う気持ちの描写が弱かったかなあという気がしました。

 極端なことを言えば、イザベラパートは「お話のためのお話」に見えてしまいました。映像美としてヴァイオレットをお耽美な騎士的なあるいは男装の麗人的な扱い方をしたかったんだとは思います。お風呂シーンもありましたし。なので見ているときは多分感心して「すごい奇麗なアニメ」と「美しいヴァイオレット」を楽しんでいたのですが、ほとんど記憶に残りませんでした。

 後半のテイラーのパートは少々冗長でした。映画通じてですが尺伸ばし感がかなりありましたが、特にテイラーパート中だるみで退屈でした。

 本当の本番は中盤の姉妹の過去の話と最後の手紙を渡す話になります。ここだけ抽出すると非常にいい話になります。極端なことを言えば4、50分のOVAで終わるような内容でした。

 1話完結で姉妹の別れと絆を描いています。感動的な「泣くため」のストーリーとして意味を考察するような話ではないので、奥行きはありませんでしたが、まあ楽しめたと言えるでしょう。

 ということでファンサービス的に美しい映像を堪能して、最後に泣ければいいや、というならいい映画だと思います。

投稿 : 2021/09/24
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サンキュー:

13

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