「86-エイティシックス- 第2クール(TVアニメ動画)」

総合得点
79.5
感想・評価
416
棚に入れた
1379
ランキング
486
★★★★☆ 3.9 (416)
物語
3.9
作画
4.1
声優
3.9
音楽
3.9
キャラ
3.9

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ネタバレ

RFC さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

最高の俺たたエンド

1期の名作ぶりから、2期も継続視聴はもはや義務!
最後の2話が1クール後に伸びたので、
2周してのゴールとなりました。

【作品概要】
 1期の続きです。
 束の間の自由を勝ち得た  
 シンエイ、ライデン、アンジュ、セオト、クレナ。
 レギオンに襲われ、万事休すでしたが、
 ギアーテ「連邦」で目を覚ますところから始まります。

【作品に対する感想】
 レビュータイトル通り、最高の俺たたエンドでした。
 全てにおいて大満足です。

 特に物語に関しては7点付けたいくらいです。

 あまりにキレイに終わっているので、
 アニメ化はここでお終いかな?
 原作読んでみようか迷ってしまいます。

 きつい物語が好きな方にはお勧めです。
  
 
1)物語
 相変わらず濃ゆい物語ですね。
 俺たたエンドってモヤモヤして尻切れ蜻蛉なことが
 多いんですけど、今作の場合は綺麗に着地できています。
 エピローグも完ぺきだったと思います。
{netabare}
 というのは個人的な問題に関して
 きっちり答えが出たからです。
 これは上手いと思いました。
 以降、世界の物語がどんな風になっていくのか
 各陣営の深堀など興味深いですね。
{/netabare}
 
 1点引っかかってるのは1期で死亡したと思われていた
 シンエイをはじめとしたスピアヘッドの面々が生きてた件。
 相当裏切られました。
 いや、嬉しいんですけど。

2)作画
 動的な作画として、戦闘シーンでのレギンレイブの
 立体機動は相変わらず凄まじいです。
 カメラもぐりぐり動きますしね。
 この戦闘だけでも見る価値あると思います。

 静的な作画として、シンエイの心の内をちょっとした
 表情の変化に上手く乗せているなと感じました。
 後シンエイの飲まれかけの狂気の笑みもね。

 ところでEDの演出で赤色、青色をべったり塗ってるのは
 どういう意図なんでしょう?

3)声優
 声優というか、音響というか、
 「殺してやる」のうねりがヤバかったですね。
 四六時中あんなのが頭に響いてたら、
 頭おかしくなりますわ。

4)音楽
 OP「境界線」
 自分の首を持って、首だったところから花が咲いている
 カットが強烈過ぎました。


5)キャラ
 ➀シンエイ・ノウゼン
  感情の起伏が極端に少ない
  人間とはややコミュ障、レギオンとはツーツーという
  変わった御仁なのは相変わらず。

  ただこやつの最後の心の革新は
  見事と言わざるを得ません。
  EVAのシンジ君の補完くらい素晴らしかったです。

 ➁ウラディレーナ・ミリーゼ
  理想を抱きつつ、目的のためには交渉・脅迫など
  使えるものはすべて利用し動くようになったようです。
  いいですね。
  中身の伴わない理想で何も成し得ないことを知った
  彼女は大きく成長したと感じました。
  自分の本当にやりたいことを優先するならば、
  ぬるいことやってる余裕なんてないはずなんですよね。

  86との関係はすごいことになってますね。
  女王陛下って…。
  それだけ信頼関係が築けてると。
  また、共和国内でも新しい風となっているようですね。

 ➂エルンスト・ツィマーマン
  子供の前ではおどけた口調と態度。
  表向きは高い理想を目指す、ご立派な大統領。
  状況判断能力や洞察力もかなり高いですよね。
  
  ただ時折見え隠れする、やや壊れ気味の部分。
  1話視聴時点で、言葉面だけ聞いていてはいけない
  人物だとは感じました。
  なぜ彼がああなったのか見てみたいです。

 ➃フレデリカ・ローゼンフォルト
  こういうお子ちゃま、癇に障ることが多いんですけど、
  この娘の場合折れそうな心を必死で支えながらの
  言動であることが伝わってきたので、大丈夫でした。
  相手を想っての言動でもありますしね。

6)印象深いシーン
{netabare}
 ➀戦場を選択するみなさん
  一番幼いクレナが
  「もう十分」って言いだしたのが印象的です。
  私的にはエルンスト同様に
  「そこまでせんでも」と思います。
  しかし彼らには彼らなりの価値観あるんでしょう。
  仕方ないかなと。

 ➁レーナとアネットの関係
  アネットと一応仲直りできたんですかね?
  それが例え利害の一致からだったとしても
  いいと思うんです。
  1期の最後の方でお互いに
  ボロクソに叩き合ったんですから。

  そのうえで関係を築けるなら、それでもいいのかなと。
  アネットの部屋でのやり取り、これだけで泣けてきますね。

 ➂ギアーテ連邦側の唯一の友人、ユージンご逝去
  名前ありのキャラも遠慮なしですね、この作品。
  死亡フラグ立てまくってるのを「やめてぇ(T_T」って
  聞いてたらホントにそうなっちゃいました。
  「今どきこんな解りやすくってのはないかも」って
  希望は砕かれました。
  死に様きつかったですね。

 ➃レーナ決死の防衛
  レギオンの数おかしくね?

  レーナがパラレイドで全プロセッサーを
  指揮下に置いたシーンは鳥肌立ちました。
  カールシュタール准将の去り際の表情がまた…。
  この人も理想が折れた人なんだろうなと想像します。

 ➄シンエイの告白
  生きたいと思ってない…。
  だからやりたいと思うことがない。
  初めてシンエイが自分のことを
  不器用ながらしゃべってます。
  気持ちはわかるんですけど、生きる理由が見つからないと
  多分どうにもならないと思うんですよね。
  理由は些細なことでいいと思うんですけど。

  まあでもここで自分を見つめなおして言葉にしたから、
  ⑦に続いたと思うんですよ。

 ➅クズofクズ
  共和国の皆さん、あの状況でよく生きてましたね。
  助けてもらっておいてあの傲慢っぷりは
  まさにクズと言っていいでしょう。
  ただ、特権を享受し続けた人はそれが当たり前になって
  異常とも思わなくなっちゃうんでしょうね。
  目が覚める日が来るのか、そんな間もなく死んでいくのか。
  この辺はリアリティあって、物語としてはプラス点でした。
  胸糞悪いですけど(^^;

 ⑦再会
  直前で書いたウマ娘2のレビューで、
  「空っぽになった心は誰かに埋めて貰っても前に進めない」
  と書きました。
  抜け殻になったシンエイはちゃんと
  自分で生きる理由を見つけました。
  今までの自身をちゃんと見つめなおして、認めたうえで。
  シンエイの一歩にすごく共感して視聴できました。

  世界にとってはほんの些細なレーナの存在。
  でもシンエイにとっては世界をひっくり返すほどの
  大切な理由になったんですね。

  穏やかに挨拶するシンエイの表情がもう神作画に神演技。
  そらレーナ泣くわ!
  そして私も泣くわ!!
  後ろで笑いこらえてる元スピアヘッドの面々が
  余計に泣かせるわ!!!

{/netabare}

投稿 : 2022/04/30
閲覧 : 214
サンキュー:

20

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