「ハイ☆スピード!-Free! Starting Days-(アニメ映画)」

総合得点
67.4
感想・評価
127
棚に入れた
775
ランキング
2390
★★★★☆ 4.0 (127)
物語
3.9
作画
4.3
声優
4.0
音楽
3.8
キャラ
4.0

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ネタバレ

蒼い星 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

過去編。

【概要】

アニメーション制作:京都アニメーション、アニメーションDo
2015年12月5日に公開された110分間の劇場版アニメ。

原作は、おおじこうじによる小説、『ハイ☆スピード!』
監督は、武本康弘。

【あらすじ】

岩鳶中学校に進学した遙と真琴は学校の方針で部活動に所属必須で、
紆余曲折の末に水泳部に入部することになった。

同級生の旭に郁弥、水泳部部長の夏也、マネージャーで教育係の尚。
新たな出会いがそこにあった。

遙、真琴、旭、郁弥の新入生4人はメドレーのチームを組んだのだが、
それぞれに精神的な問題があって上手く行かない。

彼らがチームとして本当の仲間になるために、
問題を乗り越えないといけない。

これは、少年たちの苦悩と青春の物語である。苦悩と青春の物語である。


【感想】

いずれ3期を観るにあたって、
遙たちと大学の登場人物との人間関係を把握するために視聴。

原作のある話のためか?アニメ版の骨子を作った内海紘子さんが退社してフリーになったためか?
内海さんから監督を引き継いだ武本康弘さんがそうしたかったのか?
BL同人的なコミカルさが減って、シリアスな重苦しさが増量していますね。

最高の理想のチームを小6で経験したために、中学水泳部に対して溝を作ってしまった遙。
親友の傍にいるのが心地よくて依存してるのではないか?水泳が本当に好きなのか悩む真琴。
自分で自分の心が理解できずに突然のスランプに解決の糸口が見つからずに悩む旭。
個人の人間関係から寂しさで胸が押しつぶされそうになったのが態度に出ている郁弥。

どれも、形は違えど自身が遭遇した状況の変化を受け入れて心のなかで飼いならしていく話で、
悩んで苦しんで彼らが本当の仲間になる過程を、
それぞれの人間関係や個性を映画の尺で濃密な作画で丁寧に描かれていて、
そこは見ごたえがあったと思います。

思いのすれ違いを解消して、目的のために練習してひとつチームになっていく。

暗い水の底で溺れているような感情を彼らが散々味わって乗り越えてきたからこそ、
終盤のメドレーのシーンでカタルシスを発揮するのです。

ただ、Free!シリーズ共通の特徴ですが、
男が過剰にメソメソしてるのを好まない人には本当にあわないかも。

しかし、多感な時期に自分の気持ちを客観的に整理して上手く言語化出来ない、
だからこそ過剰にストレスを募らせるのはあの年代ではありうることだと自分は思います。

まあ、イケメンたちが涙を流して視聴者に弱みを見せる姿。
想定された客層に向けたキャラ萌えを狙ってる側面があるのも否定はできませんね。

ただ、お金を払っていく女性ファンがそれをみて満足して泣いてるので、
それはそれで正解なのかも知れませんね。


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2021/10/08
閲覧 : 194
サンキュー:

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