「ロン 僕のポンコツ・ボット(アニメ映画)」

総合得点
計測不能
感想・評価
6
棚に入れた
15
ランキング
7131
★★★★☆ 4.0 (6)
物語
4.0
作画
4.1
声優
3.9
音楽
4.0
キャラ
4.0

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けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

イギリス史上最大規模のスタジオが贈る感動作・・・と見せかけたブラックコメディ!『ベイマックス』に似てるとは言わせないぜ!!むしろ『マッドマックス』だぜ!!!

イギリスでアニメと聞くと『ウォレスとグルミット』や『ひつじのショーン』のアードマンアニメーションズが思い浮かびますが今作は新進気鋭にしてイギリス史上最大規模の新興スタジオ【ロックスミスアニメーション】の処女作になります
20世紀スタジオの20世紀アニメーション製作なのですが2019年にディズニーが20世紀スタジオを買収した影響で本作はディズニー配給となっています
ぶっちゃけ『ベイマックス』とか『WALL-E』のEVEに似てる・・・とは思いつつも本編は全く違う内容なので安心して騙されてくださいw
今後は同社の作品はワーナー配給が決まっておりディズニー配給、20世紀アニメーション製作、ロックスミスアニメーション制作の最初で最後の映画になる予定です


ベンチャーIT企業、バブル社が開発した子供向けロボット型デバイス、「バブルボット(通称:Bボット)」が大流行した世界
中学生の少年、バーニーは昔の友達とは疎遠になり、Bボットも持っていなかったのでいつも独りぼっち・・・
Bボットを懇願されたバーニーの父親と祖母は誕生日プレゼントにと必死の思いで彼に手に入れたBボットを贈った
だがそれはネットワークには繋がらず、必要なプロトコルコードがインストール出来ない不良品だった
危険な騒動を引き起こす不良Bボットに振り回されるバーニーだが、やがて予測不能な不良Bボット行動に冒険心を掻き立てられ、愛着を持って「ロン」と名付けるようになる
バーニーは“友達作りを手伝う”という本来のBボットの役割をロンに果たさせる為、自分なりの友達の条件をロンに教え込んでいく
しかしロンが街や学校に繰り出した事で制御できないBボットが存在する、という騒動は大きくなっていく・・・


まず誤解して欲しくないのですが“友情”をテーマとしつつも本作はいわゆる「お涙頂戴モノ」ではなくコメディ、それもかなりブラックユーモアが満載の作品です
正直、映像のクオリティはピクサーの20年オチって感じでしたがわっちは1人でゲラゲラ笑ってましたw
ですが隣で観に来ていた小さいお子さん連れのお母さんは凍り付いていましたねw
劇中の言葉をそのまま借りれば「マッドマックスとセサミストリートのライブ」の様な映画です


まず冒頭のバーニーの独りぼっち具合ですが描き方によっては鬱になりかけるぐらい切ないもののはずが、バーニーが独りぼっちなのを必要以上に周りの人間が気に懸けている、とすることでただの痛々しい笑いに変えてしまっています
また動物がアレルギー体質なので苦手、と言ってるバーニーに対してやたらと羊毛の服を手作りして薦めたがるバーニーの祖母はもはや老害を通り越して狂人です
この祖母ですがロンの分析よると「元・反共産主義者」というプロフィールが明かされます
ファミリー向け映画でこんな単語が飛び交うとは思いませんよねw
察するにバーニーの一族のルーツは東側国家からの移民であり、家族がやや貧しい暮らしをしているのはそれに由来している事を暗喩した場面なのかと思います
また屠殺を理解できていないロンが生き物を絞め殺しかける場面もあります
これはBボットが生き物や人間を傷つけられないプロトコルコードを持っているのに対し、ロンは例外的になんでも出来るということを説明する場面なんですが、屠殺を笑いのネタにすると怒り出す人もいる世の中なのでこの映画やイギリス的にはOKということなのでしょうw
さらにパロディにおいてもディズニー配給の強みを活かし?『スターウォーズ』のキャラが登場する場面があったかと思いきや、一方でロンが『スタートレック』を引用した「新たなる未知へ」という台詞を口にするなど中々糸目をつけませんw


結局のところ本作はSNSや動画投稿など不特定多数を相手にすることに縛られても本当の友達は作れない!ってところに帰結するのがテーマです
・・・なのですがそれは本編の前半でスマホの通知に縛られまくっているバーニーの父親が口にしているので、とどのつまりこの映画は【壮大な自虐ネタ】であると言えますw
ブラックユーモアに笑いたい人にオススメする今年随一の笑える傑作でしょうb
ロンを吹き替えた関智一の心の籠もってない一定のトーンで淡々と喋りつつ冷たさを感じない芝居が良かったので特にこだわりがなければ吹き替え版をオススメします


数少ない問題点はディズニージャパンが本作のパンフレットを作ってないって事と、Dolby CINEMA対応作品なのにどこも上映していないって事でしょうか
買収すんなら全部面倒みろっての

投稿 : 2021/10/25
閲覧 : 160
サンキュー:

1

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