「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(アニメ映画)」

総合得点
76.5
感想・評価
176
棚に入れた
704
ランキング
692
★★★★☆ 4.0 (176)
物語
3.8
作画
4.5
声優
4.0
音楽
4.0
キャラ
4.0

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二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

汚泥のような絡みつく闇の中の閃光

「UC NexT 0100」プロジェクトの第二弾として制作された作品。
宇宙世紀0105、既存作品の時系列としてはNTの次となります。
タイトルの通り、ブライト・ノアの息子、「ハサウェイ・ノア」が主人公で、シャアの反乱とも呼ばれる"第二次ネオ・ジオン抗争"から10年経った世代の、新たなガンダムのサーバが幕を開けます。

原作は富野由悠季氏が1990年に書き上げた小説で、1988年の『逆襲のシャア』の続編として書かれています。
また、『逆襲のシャア』とパラレルワールド的な関係となる小説『ベトルーチカ・チルドレン』の後日談であり、小説版は『逆襲のシャア』だけ観ている場合、細かな食い違いがでる可能性がある内容だそうです。
私自身、不勉強ながら『ベトルーチカ・チルドレン』は未読なのですが、一応、劇場版にするにあたり、本作は『逆襲のシャア』に続くよう調整を行っているとのことです。
そのためか、『ベトルーチカ・チルドレン』未読、アニメの『逆襲のシャア』しか観ていないのですが、特に違和感なく楽しめました。
小説は小説で読み進めないといけないなと思うと、ガンダムは本当に底の見えないコンテンツですね。

また、本作は、元々3部作であることが発表されています。
3部作の最初の作品であり、ラストも色々残した終わり方になっていますが、一区切りはついているので、本作単体でも楽しめると思いました。
3作観るかどうかをひとまず本作視聴して考えるのもありかと思います。

宇宙世紀0093、ハサウェイは、初恋の少女「クェス・パラヤ」を戦乱の中に失い、また、アムロとシャアのぶつかり合いを目の当たりにした。
それから時が流れた宇宙世紀0105、"シャアの反乱"以来は大きな戦乱が無いまま、世界は安定してきたかに見えたが、特権階級により平然と行われる環境汚染など、地球連邦による地球の私物化が進み、反地球連邦組織として「マフティー・ナビーユ・エリン」というテロ組織が創設され、各地で地球連邦要人を狙ったテロが頻発していた。
つまりは、地球連邦と反地球連邦組織の争いであり、その中心人物として、ハサウェイが『Ξガンダム』で駈ける内容となります。

あらすじを読むと簡単な内容に見えますが、例によって、立場の異なる複数の主要人物が登場し、ドラマが進んでいきます。
懇切丁寧に今起きている行動の理由の説明等行ってくれないので、理解しながら見る必要があります。
また、一作目だからか、モビルスーツ戦もあまりなく、個人的には特に作画が素晴らしいという印象も受けませんでした。
ガンダムの登場も終盤なので、本作についてはお膳立てまで、次回作から激化していくであろう戦いに期待を高める内容と思いました。

なお、『逆襲のシャア』は絡んできますが、『NT』などは事前に必須で観る必要は無いと思います。
『逆襲のシャア』さえ見ていれば楽しめると思いますが、『逆襲のシャア』を見る場合、最低でも初代とΖ、できればΖΖも観ておいた方がいいと思うので、結構ガンダム観てる方向けの作品と思いました。

投稿 : 2021/10/29
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サンキュー:

6

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