「アルドノア・ゼロ(TVアニメ動画)」

総合得点
87.1
感想・評価
2690
棚に入れた
14114
ランキング
156
★★★★☆ 4.0 (2690)
物語
4.0
作画
4.1
声優
3.9
音楽
4.1
キャラ
3.8

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ネタバレ

ERRUE さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 1.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 1.0 状態:----

これが面白いか?と問われればNO

ぶっちゃけると、コードギアスとガンダムSEEDのパチモン臭が半端ないです。

冴えない彼女の育て方より、詩羽先輩の言葉を借りるなら
「どこかで見たような作品の寄せ集め。しかもそれが劣化コピーにすらなってない」

{netabare}
他の方も書かれている話ですが、地球軍とヴァース帝国の争いが描かれる作品なんですが、ガンダムSEEDでいうところの「ナチュラルvsコーディネーター」の対立を思わせる内容です。

戦争には「お互いの正義を貫いて戦う」プライドや誇りが大事だと思うし、主人公が時に感情的になったり、どちらが正義なのか?葛藤するシーンがあってこそ群像劇として面白いのですが…

この作品の場合、主人公であるイナホを無双させるように、敵のヴァース帝国の人間がアホにされてる気がしてならない。※盾の勇者の成り上がりでも同じ事を書きましたね…。

◎ヴァース帝国人(火星人)の薄っぺらさ
とにかく地球人を「劣等種」と卑下する割には、君たちに秀でた部分ってあるの?と聞かれても無いんですよね。
自身で勝ち取った訳でもなく、アルドノアというオーパーツを見つけ独占しただけなんだと。未知のテクノロジーを掌握しただけで、精神面も肉体面も地球人のままなんですよ。

つまり「異世界転生して神様から最強の力を受け取っただけの俺TUEEE主人公」と何ら変わらねぇじゃないか…。

ガンダムSEEDだと「コーディネーター」になりますが、彼らは実際に遺伝子強化された超人なんですよね。まあ、俺TUEEEかもしれませんが、身体能力も知能も秀でているのは事実。だから、俺は地球人より上位の人間だと言われても納得なんですが。

特にヴァース帝国人(火星人)とて、元々は地球人なんです。別に進化のもう一つの可能性でも無ければ、身体的にも別の生物でも無い。
だから「劣等種」と声高に叫びながら「与えられた玩具」で地球人を蹂躙してもダサいだけでカッコよく見えない。というか寧ろ痛すぎる。

◎イナホの人格について
ロボットものアニメだと、主人公の性格には一定のパターンがあります。
エヴァのシンジ君のように、ひねくれタイプだったり
コードギアスのルルーシュのようなインテリ系中二病タイプだったり
言ってしまえば分かりやすい、本人の思考がそのまま行動に出る感じです。

しかしながら、このイナホは余りにも無機質なんですよね。
一応、頭脳明晰で主席クラスだという設定。
でも学生なのに感情の起伏が余りにもなさすぎる。

10代にしてメンタルが「数々の戦場を生き延びたグリンベレーの兵士」のような何事にも動じない鋼の精神を持っているんですが違和感しかないです。

◎まるでアンパンマンの構図
先ほどイナホの精神面の異常な強さを書きましたが、戦争において「危機に相対した時の柔軟な判断力」が生存のカギと言っても過言では無いのですが、イナホは10代とは思えないほど非情で合理的な判断が容易に出来るので、人が血を流して死のうが「冷静さを全く失わない」つよつよ精神の持ち主です。

では敵ヴァース帝国の人間はというと、圧倒的技術力を持っていながら、敵を見下す「傲慢さ」「自己中精神」が目立ちすぎるので、
戦争モノをよく見ている自分からすれば「これはフラグですか?」と言わんばかりにイナホに倒される。まるでアンパンマンのように、敵キャラが負けてしまうのが容易に想像出来るので余計につまらなくなり、ヴァース帝国軍の戦いに掛ける熱意も「地球人を劣等種と蔑む」妬み辛みしか表に出てこない。やられ様が「アンパンチで吹っ飛ばされるバイキンマン」と同レベルのダサさだけが残ってしまう残念な展開が多いです。

◎スレインと姫様の扱いが雑に見えてくる
上記に書いた通り、ヴァース帝国人が掲げる打倒劣等種の動機が余りにも「幼稚すぎる」事が原因なのか、第2の主人公であるスレインと、戦争のカギを握る姫様の行動原理が短絡的だったり、明らかに言動に矛盾が多かったり。スレインに至っては「彼自身の気持ちが見えてこない」場面があり、
その場で咄嗟に行動する「行き当たりばったり」の行動が目立ちます。

そのせいで結末がああなったのか…。

◎感想
物語を通して感じたことは、登場人物が舞台の上で踊らされている傀儡にしか見えませんでした。何というか、舞台装置って言うんでしょうか?主人公のイナホを輝かせる為に存在している様にしか見えませんでした。

盾の勇者の成り上がりでも書きましたが「主人公を目立たせる為に敵キャラを幼稚な人物にするのは悪手」だと感じました。

もうイナホとスレインの感情描写があからさま過ぎます。同じ青年のはずなのに、
「数々の戦場を潜り抜けたグリーンベレーの一等兵」顔負けのイナホ。

「自身の信念が定まらず、周りに流され右往左往し自爆する」スレインでは勝負は最初から見えていますね。

確かに声優陣の演出にも熱が入っているし、ロボットバトルもバトルシーンだけを切り抜けば良く出来ているし面白いでしょう。
しかし、映像技術にキャラクターの心情が追い付いてこない。
折角カッコいい演出が出てきてもキャラの心がここにあらず、シナリオ構成やプロットの時点でキャラの個性が纏まっていない。なので感情移入できない部分が多く、表面をなぞるだけの見方しか出来ませんでした。

最後まで視聴して「非常に惜しい作品」だと感じました。
{/netabare}

投稿 : 2021/12/25
閲覧 : 269
サンキュー:

4

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