「フルメタル・パニック!(TVアニメ動画)」

総合得点
84.7
感想・評価
1621
棚に入れた
9630
ランキング
274
★★★★☆ 3.8 (1621)
物語
3.9
作画
3.7
声優
3.9
音楽
3.7
キャラ
4.0

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ネタバレ

蒼い星 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

面白かったか?肯定だ。

【概要】

アニメーション制作:GONZO・ディジメーション
2002年1月 - 6月に放映された全24話のTVアニメ。

原作は、賀東招二による富士見ファンタジア文庫 (KADOKAWA) レーベルの小説。
監督は、千明孝一。


【あらすじ】

20世紀末、現実と違いソ連が存続していて、米ソによる冷戦状態が続いている世界。
人型のロボット兵器があったり、一部の科学技術が発達してるなどの違いがある。
世界の各地でにテロなど紛争があり、その火種が拡大する前に鎮圧する、
米軍と比較しても圧倒的に優れた軍事技術、そして優れた人材を集めた、
極秘の軍事組織『ミスリル』があった。

そのミスリルに所属する、
腕利きの傭兵の相良宗介、クルツ・ウェーバー、メリッサ・マオの3名は、
東京在住の女子高生である千鳥かなめの護衛任務を命じられて、任務で宗介は、
秘密裏に身近な距離から彼女を守るためにかなめの通う都立陣代高校に転入する。

正体も任務も彼女に気づかれてはならないのだが、
戦場で育った生真面目な軍人気質の宗介にとっては、
日本の普通の男子高校生を演じる潜入任務に悪戦苦闘。
トラブルメーカーとなってしまうのだった。

今回、かなめを狙っていた敵の拠点が、
ミスリルの潜水母艦トゥアハー・デ・ダナンの攻撃で壊滅。
護衛任務は終了。メンバーは一週間の休暇。
宗介には高校生活を楽しむよう修学旅行に参加との通達。

しかし、修学旅行の陣代高校の生徒らを乗せた沖縄行きの旅客機が、
テロリストにハイジャックされた。その首謀者は、宗介の宿敵・ガウルン。

実はかなめは、様々なオーバーテクノロジーの知識をもたらし人類の発展に特別な意味を持つ、
「ウィスパード」という特殊能力者であり、彼女を得るメリットが莫大なために、
様々な国家や組織や企業から身柄を狙われている。

ガウルンは旅客機を爆破して乗客らを皆殺しにして、
かなめの拉致工作を偽装しようとしているのだった。

【感想】

京アニ元請けの初のTVシリーズ作品ではありますが、この1期はGONZOで後の4期はXEBEC。
見たところ、GONZO制作の1期で既にシリーズの面白さが確立されていましたな。

SF設定とロボットアニメの戦闘とボーイミーツガールの学園ラブコメのちゃんぽんみたいな内容。
暴力ヒロインのかなめやホシノ・ルリみたいな美少女艦長テッサや無駄なパンチラなど、
90年代アニメっぽさがありつつ、日常の学園コメディパートで適度にキャラを理解させ、
シリアスな長編パートでは、強くて憎たらしい敵・ガウルンとの3度の戦闘を軸にしていて、
全24話をテンポよく中だるみを感じずに、一気に完走できました。

このアニメで特に良かったのがムカつくぐらい強くて残虐な悪役のガウルンかな。
アニオリの 「故郷に舞う風」では、
宗介を残して傭兵チーム5人を皆殺しするなど圧倒的な存在感を見せつけて、
終盤ではミスリルの潜水艦トゥアハー・デ・ダナンを乗っ取って暴力をやりたい放題。
こんな悪党に好き勝手にやらせてはいけない!と気持ちが入りながら見ることができました。

対する主人公の宗介は確かに強いのですが、一人の力では限界があったりでして、
組織の力や戦友らとの協力で目的を達成したりで、あくまでも挑む立場。
苦戦していて戦死と紙一重が普通であったりで、無双しない作中のパワーバランスが絶妙ですね。

バトル展開の基本で、ヘイトをためまくったムカつく強敵だからこそ倒し甲斐があって、
2クールを費やした起伏のあるシナリオによる感情の上げ下げが上手く自分にハマった感じ。

戦場の駆け引きあり、裏切りありで、次はどうなるだろう?とワクワクできまして、
キャラが立っているからこそ、飽きずに楽しめる良作であると思いました。


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2022/01/06
閲覧 : 285
サンキュー:

34

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