「100万の命の上に俺は立っている 第2シーズン(TVアニメ動画)」

総合得点
65.4
感想・評価
177
棚に入れた
614
ランキング
3255
★★★★☆ 3.1 (177)
物語
3.2
作画
2.9
声優
3.3
音楽
3.1
キャラ
3.2

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ネタバレ

九会 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.5 作画 : 2.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

嫌いじゃないB級アニメ

アクションが多い作品なのにも関わらず、作画があまり良くなく戦闘シーンは正直安っぽいですが、作品の伝えたい事はなんとなく分かりますし、嫌いじゃない。そんな作品です。
本編は死んでも生き返るゲームのような異世界で神的な存在からRPGのようにクエストを受け、冒険をするお話。現実と異世界を行き来するタイプで今どき珍しいように感じられます。更には主人公達は弱っちく、無双モノが多いなろう作品のアンチテーゼのような作風です。この辺りは正直好きな部分なのですが、1クール目では主人公がやたら斜に構えた逆張り厨二病患者のようで協調性がなく、ヒロイン達と仲良くしようや……と感じていた部分がありました。
今作は2クール目で作品のメインである異世界の全貌が徐々に明かされ始める事によって、そんな主人公も少しずつ変わっていき、心境の変化が生まれます。特に1クール目で冒険を共にしたカハベルさんの話はそれを占める重要な話であったと思います。
{netabare}
異世界と現実世界の時間軸はずれており主人公達にとっては短い期間でも、異世界では何十年も時間が経ってしまうという設定があり主人公達は浦島太郎のような異世界人にとっては浦島太郎のような存在です。カハベルさんは主人公の事が好きだったのですが、その思いを伝えれらないまま、彼は異世界を去ってしまいました。再び主人公達が異世界を訪れた際には何十年も経っており、カハベルさんは結婚し子供がいました。またすぐに会えると考え、別れの挨拶を適当にしていた主人公でしたが、彼にとってはほんの短い期間であったに対して、カハベルさんにとっては何十年も時が過ぎていました。その事を後悔している彼に、あの頃好きだったと言うことを伝えたカハベルさんでしたが、時間は残酷であり既に家庭を持っている身。主人公とは違う時間を生きている存在であり悲恋に終わります。再び訪れた際には彼女は亡くなっており主人公は自分という存在が彼女にとってどういう存在であったかを考えます。出会いは一期一会であり、それを大切にしなければならない。カハベルさんとの出会いでそれを学び、彼の考え方に大きく影響を与えました。
{/netabare}
このエピソードは視聴していた中で1番好きなエピソードで一期一会、命の大切さなど、この作品が伝えたい事をよく表していると思います。これだけで言えば同じクールで放送していたアニメ作品にも負けないと思いますが、やはり作品全体で見ればあらが多く、意図が読めない演出や戦闘シーンに迫力がない事が足を引っ張っていると思います。話が面白くないというよりは単純にアニメの出来がなぁ……といった感じです。光るエピソードはあるだけに色々勿体ない。
(2023/1/19 点数調整)

投稿 : 2023/01/19
閲覧 : 212
サンキュー:

8

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