徳寿丸 さんの感想・評価

3.1
物語 : 2.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態：観終わった

サンライズ作ロボットモノ

オリジナル作品(2022.2)
物語としては、近未来(2060年代)を舞台に政治・経済で破綻寸前の日本を世界の軍事経済圏4つに分割統治される中、日本の独立を目指すレジスタンスに身を投じた少年たちの戦いを描く。
シリアス目の作風で唯一のほっこりポイントは主人公達の搭乗機と連結している自律思考型AIのキャラデとノリ位である。
しかし、日本人の寛容度というか許容度というのは凄いのか情けないのか図りかねるが、自国を他国に分割統治させる設定時点で中々のものだと思う。これは実際にそういう歴史を経験してる国では嫌悪感すらあるかと思うのだが。
また、今後発展していくであろうAIも主人公側の扱いは敵対ではなく良きパートナーとして描かれ、所属不明機体は同じ自律思考型AIの危険性を仄めかしている。
一応、レジスタンスが正しいとか占領？軍が正しくないとか前半を観る限り明確ではない。が、軍人の横暴さは見る側に軍への嫌悪感は抱かせている。分割2クール制なので後半でイデオロギー的な話が展開されるかは不明だが、おそらく、主人公達が未だに無人機の破壊は行っても、人命を奪う事はしてないので、その辺はうまくチャンチャンで誤魔化す可能性はあると思う。

私のツボ：サンライズ、バンナムに吸収されたよね。バンナムもガンダムを本気でしゃぶりつくしにきたか(笑)。


後半クール視聴済(2022.7)
結局、後半物凄い盛り上がりもなく、戦闘シーンの作画なんかはむしろ低下した位だったかな。
ただ、前半のレジスタンスとして生き残りに無我夢中で組織としての果てしないゴールを感じる無常観から小さいゴールが見えた事で充足感は得られる展開になり、視聴が苦痛という事はなかった。
しかし、全体的に政治や汚職、その駆け引きや詮索等の行動と結果を含め、とにかくぺらい。ちょっと脚本が戦争や政治を扱っているにしては軽いのが原因かなと思う。
遂に主人公が戦闘で人を殺す事になるが、ここまで引っ張った割に少年の覚悟みたいな表現も伝わってこなかった。むしろ、合流した際の表情から覚醒＆闇堕ち的な展開かと期待したがただ、落ち込んでただけだというね。
自分がもう、クソ異世界アニメツクール作品に慣れてしまい、普通位に感じているが、サンライズのシリアスロボットモノとしては駄目な方だと思う。
進化するAIとの人類の付き合い方の模索という点では一定の評価はしたい。

私のツボ：最後の方、やっつけ感がね。