をれ、 さんの感想・評価
3.0
物語 : 2.5
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
バカモノの親?
いわゆるアマプラ見放題で視てみました。
公式サイト;
http://www.bakemono-no-ko.jp/index.html
まず、お話の内容に触れる前に、評価点がいつもよりもかなり低いことについて触れます。その原因は、ほとんどの他作品で4.0以上を通常設定している声優ポイントが低いことによります。劇場の舞台ならば、その必要もあるでしょうが、大声でガナリたてるとウルサイだけではなくなく、音が割れて聞き取り難いです。その一方で声が小さすぎて、あるいは滑舌のせいかハッキリ聴き取れなかったりする処も少なからずあります。意図的な悪意さえ感じる程です。劇場アニメはあまり見ないのですが、声優さんじゃなくて他の分野のプロならば仕方ないことかもしれませんが、開始5分で、初っ端から作品の印象が挽回不能な程悪くなります。
次に、このお話についての私のスキキライについてですが、多くのテーマを扱っていますが、それ故にその各々が中途半端に感じ、その各々の解決法や答えがワタシの考えからは遠いので、あまり好きになれそうもない作品です。尺の短い劇場作品として、余計なサブストーリーを削いでもっと簡潔にしてメッセージを分かりやすくしたらワタシでもわかりやすかったかもと思います。邪推すれば、ストーリーより先に、おそらく事情で、キャラを先に決めて、それを上手く使うことに相当腐心しているように感じられますが、これはワタシ個人の勝手な思い込みである可能性を否定できません。
本作でワタシが唯一の納得できる点は、九太の成長へのきっかけを与えた百秋坊の役割です。旧態依然の徒弟制が機能するためには、リアルでも兄弟子のように身近に面倒を見てもらえる存在が不可欠だと思います。本作は成長物語な訳ですが、紆余曲折があっても目標点が熊徹というのは全く納得がいかないですし、久太は結局何になりたいのかどうしたいのか、感情を共感できる処もほとんどなく最後まで分からなかったです。そして、本作最後まで視るのは少しだけ苦痛でした。