CiRk さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態：観終わった
面白かったけど、進撃の巨人の中では下の方。
The Final Season(大嘘)
{netabare}
面白い部分は面白かったが、引っかかる点も多かった４期後半。
個人的に、2期>3期後半>4期前半>>>１期>>>今回>3期前半
全部面白いのは確かではあるけど。
良かった点で言えばさんざん言われている通り、やはり、先の読めない展開。常にストーリーが予想外の方向へ進んでいって、とにかく先が気になる。
序盤に貼られた伏線が今頃になって回収されていくのは見ていてすっきりする。
イェーガー派、ジーク、マーレ各勢力がそれぞれ思惑を持っていて、それぞれの勢力が裏切ったり、騙されたり、ぶつかり合ったりというのも良くかけてるなぁと思う。全勢力の考えに納得できるし、だからこそ全員に共感できて全体を通して暗い雰囲気というか悲しい雰囲気につながってる。
今回のパートは序盤とは違う形での巨人VS人類の戦いも見れたり戦闘面で言えば文句なしだった。
壁内の戦闘とか、アニ、ライナーVSイェーガー派とか、もう地ならしを除いては、巨人の力を以ってしても、簡単に人類を負かすことはできないんだなって感じさせられる戦闘でもあった。そういう変化を描けてるのも面白いところ。
地ならしのシーンやその後の演説も迫力があって良かった。主人公が最終的に悪役になるというオチも個人的にかなり好み。
最終回をエレンの「駆逐してやる。この世から一匹残らず」で締めるのもある意味初志貫徹というか、かっこよかった。
一方駄目な点で言えば、マーレとの合流辺りから少し納得できない点も多くなった。
エレンが地ならしを発動してまだ島内以外に被害が出てない状況で突然アルミンたちが「やりすぎだ」とか言ってマーレと合流して調査兵団や憲兵団を殺してまでエレンを止めようとするのは違和感があった。
エレンをこの段階で止めてしまったら島内だけに被害が出てる状況だし、危機を実感したマーレ含め諸外国が即島への攻撃を結構してパラディ―島の存続が危うくなるのでは？と思う。
にも関わらずいきなりマーレ側に寝返るのはどうなのって思ったというか、多分流れ的にもコードギアス的なオチになるんだろうなって察してしまった。
あのタイミングでのマーレとの合流は作りたい展開のためにキャラが動かされている感をかなり感じてしまった。
もう少しマーレと合流する理由に説得力が欲しかったところ。
キャラで言えば、キースに関しては一番納得いってない。
アルミンたちがマーレと一緒にいるのを見たというだけで、寝返って自分の教え子も乗っているであろう列車を爆発させるのはさすがに酷すぎると思った。
自分をボコった教え子たちを巨人から庇うシーンはかっこよかったのに、これのせいで一気に嫌いなキャラになった。
最後の船の防衛戦もなんというか。
あんな人数かつ相手は雷装持ちなのに死者を一人も出さずに任務を遂行できたというのは主役補正を感じてしまったかな。
巨人の力を持ってるアニやライナーはともかく持ってない人たちまで無双してるのはなんかね。
この変はかなり引っかかる所だった。
あと、コニーの母の話はさすがにもういらなかったし、あそこでコニーの母をあきらめて殺すならまだしも、何もしないならなんであのエピソード入れたしって思った。コニーの株が下がっただけ。
まあ色々不満も書いたけど、展開自体はほんとに先が気になる作りで、今期一楽しみだったアニメということには変わりない。
{/netabare}
