QWERTY さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ファンタジー世界でリアルに生きたらこうなるという見本
定番の異種族が全部居る、剣と魔法の世界。
TRPG(テーブルトークでロールをプレイするゲーム)が物語の屋台骨。
だから、登場人物に固有の名前はない。
徹底してファンタジーなゲーム世界だと言い切り、そこで生活する生身の人間の生き様を描いた作品である。
愛らしいモンスターなどおらず、駆除すべき醜悪で残忍な魔物のみが登場する。
互いに命を賭けた戦闘をするのだから、目を背けたくなるほどグロテスクな状況が山と積まれるのは避けられない事実だ。
気分が悪くなるような映像をわざわざ見たくないという意見も当然だが、本作では「そこも描くことにしている」訳で、味付けが好みに合わないなら死人も血も出ないマイルドな作品に行けば良い。
このような悪魔の所行が描かれる作品は「存在してはならない」と主張した米国の議員がいたそうだが、ゴブリンスレイヤーが存在できる表現環境、それが日本だ。
適正なレーティングに整理され、これからもそこに存在していて欲しい。