「擾乱 THE PRINCESS OF SNOW AND BLOOD(TVアニメ動画)」

総合得点
63.1
感想・評価
90
棚に入れた
237
ランキング
3988
★★★★☆ 3.1 (90)
物語
2.9
作画
3.3
声優
3.2
音楽
3.3
キャラ
3.1

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ネタバレ

愛しのレイラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

美しき鵺の処刑人

史実とは異なる歴史の日本が舞台
徳川慶喜が存命し権力を握り続ける明治64年
江戸時代の文化と近代科学が融合したSF的な舞台が特徴
華美な都市の裏側では反体制派組織と徳川政府の闇組織が対立

青い血の鴉森一族の雪村と母・翔和
鴉森一族の警護に付く葛原の壮大な物語

裏切り、復讐、哲学、狂気、破滅、脆さ、強さ etc…

時に芸術的な戦で魅せ、徐々に明かされる謎
静かに語られる闇組織の形相、シリアスな人間関係
随所に垣間見える情緒と理性の狭間で揺れ動く
処刑人として有るべき姿と自問自答

徳川の組織と言えば、幕府側の鎮圧組織
そういう見解で言えば新選組を連想してしまう

ブライアン・シンガーの「ユージュアル・サスペクツ」
バイオレンスの詩人とも言われた「ジョン・ウー」的なテイスト
ケビン・コスナーの「ダンス・ウィズ・ウルブズ」を彷彿させる側面も
ま、一言で纏めるカテゴリーは難しいが、こういう趣きは好きです

ただ、こういった地味でダークな復讐劇と言う作品なのか
視聴者を限定してしまう傾向は有り、多くの人の評価は低いですが
じっくりと考察すれば本当に素晴らしい作品だと思います
良いエンディングで締めて頂き有難う御座いました。

■「キャラ」『雪村 咲羽』は言わずとも、メイン登場人物は全て良好

■「音楽」OP曲は和と洋 演歌とロックの融合の意欲作
ED曲はソウルフルかつ力強い佳曲、OP・ED共に見事な曲だと思います。

■印象的なエピソード 
4話「機密事項〇九九クチナワ」 
仇敵・蛇埜目の元へ立ち向かう、葛原と一線交わすも迷いが生じる
理性より情に流される脆さを描き、月城は目的の為に裏切った

雪村の青い血の一族の特殊能力の得た蛇埜目の刺客
狂気を帯びた蛇埜目の思想、生贄とされた兄、劣勢になった雪村を救った兄
覚醒した雪村の姿は美しく、光と色で魅せる映像美は余韻に満ちていた
兄と別離し、運命に身を任せ浅陽と共に生きるのか…

5話「機密事項六二〇カムナガラ」
親の仇でも有る雪村に対する浅陽の健気な所は安堵に満ちている
月城と花風は組織を抜ける決意を見せるが、両者の消息は如何に…

6話「機密事項六二三シノノメ」
兄を失い失意の底に落ちる雪村に対し、毒殺を企てる浅陽だったが
投薬した毒薬は実は3時間の間、仮死状態にするもので
そして時間内に助け出す、言わば偽装工作を行い奮闘する
かつて人を殺めた雪村は死んだ、生まれ変わる雪村

7話「機密事項六三七タマユラノハル」
地方へ逃亡した雪村と浅陽は、廃寺の主・凛子の世話を受け生活を送る
雪景色の抒情感、華やかな着物を纏った月夜、束の間のロマンスも一興
強さと脆さを備えた雪村は存在しなかった、そして月城は仕掛ける

8話「機密事項六四二ニオウマガトキ」
異形に変化した月城と雪村、蒼い世界で力と技の応酬
剣と剣との火花、金属音、この月夜の攻防の美しさは最たるもの
月城の命を奪ったのは蛇埜目の刺客なのか自問自答は続く…

雪村は自分の存在を問う、葛原も雪村も通じる生き様
この辺りの演出は、他の追従を許さぬ惹き付ける強さが有った

9話「機密事項六六八スダマノアイ」
雪村の前に現れたのは廃寺の主・凛子、共に自分の故郷を訪れる雪村
鴉森一族は龍脈を感じる事の出来た一族
龍脈を通してエネルギーに変換出来る能力が有り
それを知る者は戦に利用しようとする
争いに巻き込まれぬ様に転々と暮らして来た
古書店に久しぶりに舞い戻る、真相を知った雪村は葛原の元を訪れるが

10話「機密事項〇八九ダイゾクショウ」
十八年前。蛇埜目は慶喜に仕え非情な実験を繰り返していた
その材料だった若き仁は、生への貪欲さを買われ『鵺』の処刑人に選ばれる
蛇埜目の狙いは鴉森の青い血の特殊能力、葛原の任務は鴉森一族の警護
時は戻り、8話で葛原が見せた伏線が回収される演出は素晴らしい

葛原は雪村の母・翔和、彼女の純真さに心惹かれていく中
一転して今度は慶喜から鴉森一族の抹殺命令、命令には背けない
そして導き出した答えが、娘である雪村本人だったと言う事か

11話「機密事項七〇一コシカタユクスエ」
全てを悟る雪村、慶喜に居場所を嗅ぎ付けられるが逃がす葛原
死んだと思っていた花風に再会、古書店に戻り再開した人物は意外な人

浅陽と雪村、命を授かった経緯は本当に似ていて
血縁以上の繋がりの強さを感じずにはいられないものだ
そして浅陽には雪村が長年目を背けて来た、未来と言う言葉を託す
新たな二人の生活の始まり、交互に綴る日記も素敵な行為だ
深夜に妖しく光る刃と共に過去回想する、流れた涙の意味は…

12話「機密事項七〇七コトダマノサキハフクニ」
過去を清算する為に慶喜の元へ向かう雪村、
異形と化した葛原に連れ去られ想いをぶつけ合う二人
想いを抱いた人とは雪村の母・翔和だったと知る雪村
そして娘である雪村を全力で守ると誓った葛原、これで全て点が繋がる
賛否両論だが、個人的には良いエンディングだったと思います。

投稿 : 2022/04/27
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