「JUNK HEAD(アニメ映画)」

総合得点
74.2
感想・評価
20
棚に入れた
101
ランキング
921
★★★★☆ 3.9 (20)
物語
4.0
作画
4.4
声優
3.5
音楽
3.7
キャラ
4.1

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ネタバレ

ドウ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

傑作ストップモーションアニメ映画、ここに爆誕

上映時間99分。
監督の堀貴秀さんが、ほぼ1人で7年かけて製作した傑作SFストップモーションアニメ映画が爆誕しました。

~あらすじ~
{netabare}人体を無機物に転化する技術により、人類は生殖機能を代償に不老不死を手に入れた。しかし、新種ウイルスの発生によって人類は存続の危機に陥ってしまう。
そんな中、遥か昔に創造した人工生命体「マリガン」に生殖能力の可能性を見出し、調査を開始する。
主人公パートンは地下調査員に応募し、マリガンと協力して地下の探索を始める。{/netabare}
(Wikipedia参照。)

監督の堀貴秀さんが、ほぼ1人で製作したとのことですが。完全に1人で製作したわけではなく、実際には堀貴秀さんを筆頭に3~4人のスタッフが入れ替わり制で作業を行ったようです。
 ただそんな少数による製作とは思えない程クオリティの高いストップモーションアニメ作品であり、シナリオ的にも引き込まれるので映像に目が離せなかったです。
特にSF好きの方はハマるのではないかと思います。

ストップモーションアニメというジャンルで見ても、自分の中で「チキンラン」や「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」以来のとても面白い内容でしたし。
SFが好きな自分としては、ストップモーションアニメの中でトップクラスに高評価な作品だったと言えます。

ストーリー的には、始まって主人公がどんどん地下世界の奥へと入っていくのですが。
未知のものが多く、冒険感がありましたし。
そこで出会うキャラクターもとてもコミカルな感じで面白かったです。
シリアスな内容の部分もキャラクターに深みを与えていましたね。
特にヒロイン?のニコとか、可愛いかったです。
終わり方としても{netabare}まだ世界がどうなるのか分からないような、完全に全てが報われたのか分からない余韻を残した感じも良かったですね。{/netabare}

内容的には自分は漫画の「BLAME!(ブラム)」との共通点もいくつか見出しましたね。監督自身が影響を受けているのかは分かりませんが。
例えば広大な地下世界や、様々な種の生活共同体。
また{netabare}生命の危機的状況を、遥か昔に創造した人工生命体による遺伝情報などによって解決しようとする主人公{/netabare}など。
恐らくBLAME!(ブラム)を読んだことのある方なら、この作品を観ていて少なからず頭を過ることがあるのではないかと思います。

アニメーション全体で見た時に、1つの表現方法に偏らないアニメーション映画「音楽」や本作「JUNK HEAD」のような良質な作品に出会えて幸せを感じます。
レンタル店に寄った際、何気なく手に取った作品でしたが。良い掘り出し物でした。
クリエイター様には感謝です。


余談ですが、最近知ったSF作品としてはweb漫画の「サツバツ世界」は面白かったです。
なんとwebで無料で読めるので、お時間ある方は是非読んでみてください。特にSF好きの方にはオススメです。

投稿 : 2022/04/30
閲覧 : 197
サンキュー:

11

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