nyaro さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態：観終わった
内容はオカルト少女の噂話レベル…だけど面白いんですよね。
ゴールデンウィークに見始めて一日数話ずつ、毎日のように見てしまいました。結局再視聴で完走です。映画があるのでお勧めに出てきたんですかね。
なぜ、本作って最後まで結構面白くみられるんでしょうか？非常に不思議です。主人公の性格は最悪だし、他のキャラは秘密主義なのか肝心なことをいつもしゃべらないで余計な事件ばっかり起こしている感じがするし。
一昔前ならオカルトオタク少女たちの噂話とか霊感少女が「私みえるの…」とか言ってしゃべっているような内容です。
都市伝説とかホラー芸人の話とか学校の怪談的なエピソード、寓話的に欲望が本性が跳ね返ってくる感じのエピソード、逆に怪異には人間の善悪とか関係ないみたいな話、ザシキワラシの恋、最後の２話に代表される百目鬼関連のエピソード、等々焦点がどこにあるのかわからない感じです。
キャラが秀逸かといえばザシキワラシ（かなり可愛い）、アメワラシ、管狐が可愛いくらいです。ヒロインのひまわりちゃんとか全然可愛くないし内面も見えないし。モロもマルもそうでもないし。侑子さんには全く萌えられないし。
そもそもキャラデザがモジリアーニかよという細さの変な等身です。ルルーシュよりも更に極端でした。
美術的に優れているかといえばまあ、独自性はありますね。でも、感動はないですね。
テーマ性とかホラーの恐怖度とかキャラ萌えとかギャグセンスとか一つの軸で語ると特筆すべきところがないんですけど、全体の雰囲気…話はもちろん、声優さんの演技とか妙なキャラデザ、独特の背景、作画の不安定なところとかそういうとことが組み合わさった結果なんでしょう。
全体に「おもしろーい！！！」という感じではないですが１話１話が「なかなか面白かったなあ」「まあまあ面白かった」「今回は良かったじゃない」とか何となくプラスな感じです。
例外はありますけど１話完結のエピソードがいいのかもしれません。「蟲師」をちょっと思い出します。それとゲストキャラが欲望に負けて痛い目にあうのは「笑うセールスンマン」を思い出しますね。
毎話完結なので、１話見るたびに感情の動きがあって結末で感想を持てるのがいいのかもしれません。
物語の展開についてのストレスが溜まらないですからエンタメとして丁度いいのでしょう。キャラの内面が見えないので感情移入できない他人事感もエンタメ性を高めているのかもしれません。
