てとてと さんの感想・評価

3.6
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態：観終わった

なろう異世界版キテレツ大百科？見所がふわふわしているが嫌いじゃない

主人公がチート能力持って異世界でスローライフする系で、創薬(という名目の実質魔法じみた発明)で人々のお悩みを解決していくオムニバス形式のコメディー。

【良い点】
最初からB級と割り切って、異世界スローライフと女の子の可愛さなど要の要素を外さない作り。
原作の時系列を弄ってシリアスな導入をカット、山なし谷なしの日常系ファンタジーコメディーに仕上げている。
こういう取捨選択はむしろ評価すべき点、視聴者に見せたいコンセプトが明快なので。
ほんわかした空気感が好ましい。

スローライフで日常のちょっとしたお悩みを、主人公の実質発明魔法で解決する流れ。
ショートエピソードの連続、各話特に面白いわけではないが、不快要素少なく安定している。
良くも悪くも創薬無関係で、話にバリエーションがある。
ちょっとしたファンタジー絡めた日常コメディーとして悪くない。

ゲストのキャラが立っている回はそこそこ面白い傾向。フェリスちゃんとかやべー女。
キャラクターが善良で、ラブコメ絡みのドタバタ劇も微笑ましい回が多い。

女の子はケモノ系幼女で主人公に懐いているノエラちゃんがかなり可愛い。
もふもふや、「る～」な口癖があざとい。 松田利冴氏はまり役。
小動物と幼女合わせたような幼い思考言動行動が可愛らしく、彼女が巻き起こす騒動も微笑ましい。

もう一人のヒロイン、幽霊少女ミラちゃんも中々可愛い。
当初は普通に可愛いと思いきや、闇の本性現したシーンでむしろ魅力が増した。
第5話その2の、地縛霊になった経緯や母のブローチの話はハートフルで本作ベストエピソード。

作画クオリティーは高くないが、キャラデザ含めて優しいタッチで好感持てる。
毎度お約束の創薬バンク？が良くも悪くも特徴的。安っぽいB級感漂うが嫌いじゃない。
楽曲は作品内容に合っているほのぼのした歌で好き。
OPもEDも微笑ましい。

【悪い点】
話の面白さにムラがある。

なろう異世界系特有の主人公ヨイショも散見。

魔王の扱いが酷い。
存在が作品の面白みに全く貢献させて貰えてないし、蔑ろにされるのが気の毒。
(キャラ評価0.5減点)

最終話が微妙。
折角1話でシリアス排除してたのに、ここにきてシリアスな経緯とか蛇足。
この路線なら最後まで日常系のまま通せばよかった。
(物語評価0.5減点)

【総合評価】4～5点
低年齢向けでも遜色ない雰囲気装った深夜アニメ。
対象年齢のミスマッチ感もあってか、本サイト含めて低評価が主流だけど、自分は気に入った。
評価は良い付けたいところだけど減点要素も多く「普通」