「現実主義勇者の王国再建記 第二部(TVアニメ動画)」

総合得点
68.0
感想・評価
188
棚に入れた
663
ランキング
2164
★★★★☆ 3.3 (188)
物語
3.4
作画
3.2
声優
3.5
音楽
3.3
キャラ
3.3

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

守備範囲の広さは感心する

 原作は未読。
 1期は内政中心の内容だったが、1期終盤のアミドニア公国との戦争を機に、本作では
外政部分が増えたことで、話に広がりを感じる。
 一方、内政の方は奴隷や難民の問題などより深刻な問題を扱っており、ドラマに深みを
感じる。
 他にも医療衛生の問題、宝珠放送によるメディア利用、料理開発、都市建設など、他の
国作り系作品と比べても扱う範囲が広い印象。
 内政以外にもこの世界での科学技術や魔物と魔族の関係性など、取り上げる部分の守備範囲が
広いなと。

 ストーリー的にはソーマ・カズヤの即位の真相や、それに伴う1期での内乱の
ゲオルグ・カーマインの行動の真意などが明らかになり、解答編といった展開。
 内乱と言えば、これまで優しさを前面に押し出した感のある治世を進めてきたソーマが、
内通者とはいえ皆殺しにする展開はなかなかインパクトあるもの。
 作中でも触れられているようにマキャベリの「君主論」の影響がありそうな行為だが、
この内通貴族粛清以外の部分はマキャベリズムとは程遠い治世。さすがにマキャベリズムを
押し通すような主人公はピカレスクものでもなければ無理かな。

 一方、ソーマの恋愛事情だが、男性主人公に好意を持つ複数ヒロインがいるような設定の
作品をハーレムものと呼んだりするが、本作では本当にハーレム作りが始まってしまった。
 ハーレムものは主人公が複数のヒロインと関係を持つような展開になると倫理的に
批判されたりするが、異世界の王様による一夫多妻となると特に問題にならないようで、
ある意味面白い批判からの逃げ道といった感じ。

 1期に較べて内容的にバラエティに富み、面白要素が増えた感じだが、唐突に扱う内容が
変わることの連続で、ブツ切り感が凄い。

2022/06/22
2024/02/07 加筆・修正

投稿 : 2024/02/07
閲覧 : 136
サンキュー:

5

現実主義勇者の王国再建記 第二部のレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
現実主義勇者の王国再建記 第二部のレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

STONEが他の作品に書いているレビューも読んでみよう

ページの先頭へ