Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
――これは、彼女が彼女を殺すための物語。
この作品の原作は未読です。
何でも第11回GA文庫大賞の大賞受賞作なんだそうです。
このGA文庫大賞において大賞が選出されるのは、『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』以来7年ぶりらしいです。
きっと、原作は物語の遥か先まで描かれているのでしょうね。
確かに面白さと見どころは感じましたが、まだ物語の序盤なので、これから
いかようにも評価の変わる作品に思えましたので…
かつて日本から訪れ世界に大災害をもたらした《迷い人》。
彼らは過去に世界を滅ぼすほどの厄災をもたらしたことから「禁忌指定」となり、人知れず処刑する必要があった。
《迷い人》の処刑を生業とする《処刑人》のメノウは、ある日、日本人の少女・アカリと出会う。
いつものように任務を遂行しようとしたメノウだが、アカリの“とある能力”により失敗に終わってしまう。
アカリを確実に処刑するため、彼女を連れて、いかなる異世界人をも討滅可能な儀式場があるというガルムの大聖堂を目指すメノウ。
殺されるために旅をしているとは知らず純粋に楽しむアカリの姿に、メノウのなかで何かが変わり始めていた。
――これは、彼女が彼女を殺すための物語。
公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。
誰もが胸に秘めた秘密の一つや二つはあるというものです。
そしてそれは大いなる任務を背負ったメノウも同じ…
一方、アカリは旅行を純粋に楽しんでいるだけだと思っていました。
でも、この物語はそんな一方通行の生易しい展開では無さそうな雰囲気を醸し出していたと思ったのは、きっと私だけじゃないはずです。
純粋という言葉が一番しっくりくるのは、ひーちゃん演じるメノウを愛してやまないモモくらいなもの…
まぁ、M・A・Oさん演じるアーシュナ姫も純粋という部類い入るかもしれませんけど。
私たちは、何を見せられているんだろう…
もしかすると、物凄く巨大なミスリードの波に飲み込まれている気がしてなりません。
そう考えないと、色々と辻褄が合ってこないんですよね…
日常回には微塵の違和感も感じません。
アカリはメノウが大好きで、メノウもアカリに好かれていること自体は悪い気はしていないと思います。
モモがアカリに言動に地団太踏みながらも忠実にメノウの指示をこなしていく様にも違和感はありません。
いえ、メノウの言動や仕草だって、処刑人として見ればその枠内からはみ出ているとは思いません。
そう、全ての鍵はアカリが握って…
と視聴者が思うように誘導されているとしか思えないんですよね。
でも、きっとそれもミスリード…
もしかすると、アカリは純粋概念のイレギュラーで大災害をもたらさない存在なのかも…
アカリの「とある能力」には、代償を支払っても結果的にイコールになる気がするんですよね。
そして、禁断の扉をこじ開けるのは、他の誰でもない…実はメノウだったり!?
きっと、ちょいちょい出てきた謎の回想シーンが実は禁断の扉に繋がっていたり…!?
私は原作未読なので、好き勝手に書いてるだけですけど^^;
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。
オープニングテーマは、Miliさんによる「Paper Bouquet」
エンディングテーマは、ChouChoさんによる「灯火セレナード」
Miliさんの楽曲が好き過ぎて辛い…
どちらも甲乙付け難い良き楽曲でした。
1クール全12話の物語でした。
ここまでレビューを書いて思ったこと…
アニメがこれで終わったら、単なる原作販促作品にしかなり得ないということです。
もちろん、そうならないことを願っています。
ダンまちと同じ大賞受賞作品なら、アニメも続くのかな…
ダンまちだって、もう4期目ですし…
続編、期待しています!