「SPY×FAMILY(TVアニメ動画)」

総合得点
86.9
感想・評価
885
棚に入れた
2876
ランキング
176
★★★★☆ 4.0 (885)
物語
3.9
作画
4.0
声優
4.1
音楽
3.9
キャラ
4.1

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

とりあえず簡単な感想

 原作は未読。
 舞台となるのは架空の国家だが、これが東西冷戦下の統一前の東西ドイツを思わせるもの。
 この時代のドイツを舞台にしたスパイものの映画や小説は多く、スパイものとしての雰囲気は
抜群。
 街の様子や人々の服装などは1950〜60年代を思わせるもので、ある種のノスタルジーをも
感じさせる。

 とは言え、往年のドイツをそのまま模したわけではなく、当時の民生機ではなかったテレビ
番組を録画できる機器があったり、イーデン校の学食にオムライスがあったりと、細かい部分は
ストーリーに合わせて柔軟に変更されている感じ。
 異世界ものなんかで、服装は中世然としているのに下着や入浴施設は中世より遥かに後代の
ものだったりするが、ああいう感覚に近いのかな。

 スパイものと書いたが、本作部分を観る限りでは、本質的に描きたいのは「擬似家族が
一つ屋根の下で暮らしていくことで、本当に家族になっていく過程を描くホームコメディ」と
いった印象。
 この擬似家族の面々だが、夫のロイド・フォージャーがスパイ、妻のヨル・フォージャーが
殺し屋、娘のアーニャ・フォージャーが超能力者と、いずれも一筋縄ではいかない
バックボーンを持ちつつ、それを秘密にして過ごしていく二重生活が面白いところ。
 その中でアーニャだけは超能力でロイドとヨルの正体を知っており、「知っていること」
自体が第二の秘密と化している、これまた違ったスタンスであるところが面白い。
 この3人、いずれも魅力的であったが、本作がイーデン校入学やその後の学校生活に焦点を
当てた内容だったため、アーニャが頭一つ抜けていた印象。
 中の人である種﨑 敦美氏の演技も良かった。

 スパイだの殺し屋だの、設定自体は殺伐としたものがあるが、いい意味で毒気が抜かれており、
その分上品さやセンスの良さが印象付いた。
 国内外問わず人気を得たようだが、この毒気のなさが視聴者層の間口を広げていたのも人気の
一因だったんじゃないかと。
 とは言え、個人的にはこの殺伐とした設定を利用したブラックな笑いがもっと欲しかったかな。

2022/08/27

投稿 : 2022/08/27
閲覧 : 136
サンキュー:

9

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