「猫の恩返し(アニメ映画)」

総合得点
73.0
感想・評価
721
棚に入れた
5317
ランキング
1045
★★★★☆ 3.7 (721)
物語
3.7
作画
3.8
声優
3.5
音楽
3.7
キャラ
3.7

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ネタバレ

蒼い星 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 2.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

こんな時代もあったねと。

【概要】

アニメーション制作:スタジオジブリ
2002年7月20日に公開された劇場オリジナルアニメ。
原作は、漫画家・柊あおいによる描き下ろしの作品である、『バロン 猫の男爵』

監督は、森田宏幸。

【あらすじ】

女子高生の吉岡ハルは寝坊して8時に起きて、学校に急ぐも不運が重なって遅刻するわ、
教室にこっそり入るも教師に見つかってクラスの笑いものになるわ、
気になる男子が女子と親しげに一緒に歩いてるのに気を取られて、
転んでゴミ箱の中身をぶちまけるわで気が滅入る日々。

そんななかで、トラックに轢かれそうになっていた猫を助けて生命の恩人になったことで、
実はその猫は猫の国の王子ルーンで、父親である猫の王様にロックオンされて、
ハルは猫たちに恩返しをされるのだが、どれもこれもありがたくないものばかり。
猫の国に招待されるハルであったが、猫王の家来は王様が王子ルーンの妃にハルを迎えるという。

家来は今夜迎えに来ると去っていき、真っ青な顔で怯えるハル。
そのハルの頭に直接、謎の声が聞こえてくる。

・猫の事務所を探すこと。
・そこにいる者が助けてくれること。

その言葉に従って十字街の大きな白い猫を見つけたハルは、
「付いて来な」と言われて、猫を追っていくと人間のものではない、
西洋風の小さな建物の並ぶ場所にたどり着いたのだった。

【感想】

宮崎駿でも高畑勲でもないジブリ作品のひとつで、
キャラクターデザインがいつものジブリっぽくなくて、
人間の顔が20年前のアフタヌーンで見そうな感じ。

主人公のハルが猫の国に拉致同然に攫われていって人間の世界に帰る話を、
ドタバタとしたコミカルタッチに描いた小さな冒険ですが、
展開もキャラの感情の起伏もあっさり味で、
これを映画館で見たら物足りなさで心にしこりが残りそう。

巻き込まれ主人公のふしぎな世界での体験をジブリのアニメーションで楽しむ、
アトラクション型の作品と言うべきでしょうか?

イケメンヒーロー猫のバロンのカッコよさだとか、
その他の猫の可愛らしさユーモラスさなどに浸かって、
展開が楽しくて笑ってしまえる人には多分これで十分だとは思います。

でも、この茶番劇は自分にはあまり面白くなかったかな。
子供の頃に見てたら、多分笑って楽しめてたかもしれないですけどね。

ジブリにしては、比較的に明るくて現代的な画風の作品ではありまして、
「巨匠」だけに頼らずにいろんな人材を使いながら演出家を育てて、
技術の継承をしながら後継者を作っていくそんな未来も当時はあったかもですが、
現実ではそうならなかった。ジブリがクリエイティブな部分で一代限りで、
将来的には、版権管理会社で終わってしまうんだろうな。
と、会社の歴史に関して想像してしまうのが、この作品でしたね。


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2022/09/12
閲覧 : 177
サンキュー:

23

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