「チェンソーマン(TVアニメ動画)」

総合得点
71.0
感想・評価
136
棚に入れた
746
ランキング
1288
★★★★☆ 3.6 (136)
物語
3.4
作画
3.8
声優
3.4
音楽
3.6
キャラ
3.6

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ネタバレ

出オチ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 5.0 作画 : 1.5 声優 : 1.5 音楽 : 2.5 キャラ : 5.0 状態:今観てる

うーん・・・

藤本タツキがある種の天才である事は、全世界の読者が無意識的に共有している共通事項であろう。

少年ジャンプ由来の王道バトルマンガに林田球、大友克洋、沙村広明etc...より多大な影響を受けた癖の強いパーソナリティを油断なく調和させた奇蹟の作品。
毎回何が起こるか予想出来ないゴアな作品ながらも、常に清涼感・激情感で満たしてくれる様な心持ちを与えてくれる強かさ、常に一撃必殺の奥義の様な破壊力を与えてくれるキャラ達がブルータルに暴れまわりながらも作品の枠組みから脱線しない藤本タツキの筋力であり力量であり怪傑な才能には脱帽せざるをえない。(ファイアパンチとさよなら絵梨はそこまで好きじゃありませんが。)

そんな奇蹟の産物を、鶴の一声で決まった「若い感性」から始まった若い凡夫がこねこね弄り回して型にはまらないだのアニメチックな表現にならない様にディレクションしただの、実績あるスタッフをかき集めて一つの共通意志として推進していくだけならともかく、作者に近い世代をかき集めた監督・スタッフをかき集めて...不安でしかない。一国の首脳を格安航空で移送している感覚。

放送前からのメディアでの立ち回りにも疑問を感じる。社運をかけた最後の奥義だが、炎上系ラッパーやお笑い芸人をかき集めVTRゲストにも担当声優を誘致した特番、twitterでのハッシュタグを含めた喧伝ツイートを促す告知、既に始まっているチェンソーマンとの食品コラボ...

しゃっと構えているだけで儲かるドル箱なのにそこまで怯える意味とは?
ここまで記号を誤った宣伝をするという事は覇権クラスのクオリティを担保出来ているのか?
社運をかけているらしいが金の使い方を間違っているのでは?

さて、気構えなく視聴するつもりであったがインタビューの内容も含めてもはや不安しか残らないため、緊張した心持ちで視聴する羽目に・・・。

<<1話感想>>
{netabare}
作画は確かに綺麗だが、メイドインアビスやHELLSINGの様な原作のくすんだ肌触りをほとんど再現していない。のっそのっそとゾンビを斬りながらジリジリとチェンソーを響かせ相手を真ッ二つに・・・躍動感皆無。藤本タツキというベースメントは崩れ、「The 俺の感性」だけが独り歩きしている。「なんという男だ まるであの男達の様だ」とアーカードが驚嘆する程のアンデルセンの死物狂い、イスカリオテが死の河に突貫する様な快哉さと爆発的な動を魅せてほしかった。
言うなればレディオヘッドの影響を受けたバンドがオケコンやKID Aの雰囲気を完全再現しようとしたらアクモンやブロックパーティーを再現している、かの様な。

アニメチックに拘らない方向性で演技指導を行ったたらしいが、アニメという枠組みは超えられずすっぽり妥協点に収まった様に思う。むしろシアトリカリズムに雁字搦めにされようともがいている様にも思える。
マキマは林原めぐみを意識しているのか思ったよりは問題ないキャスティング。デンジはダメ。そこらのチャラい大学生を捕まえてきて無理やり演技させた様な表現力。長距離走を見越した実技も兼ねた演技指導であるならこれはチェンソーマンという事を理解して欲しい。デンジの声帯か?これが・・・。

OPは案外良かった。EDは新規絵無いんですか?刀語はED総入れ替えだったが用意はされていた。社運をかけたこっちは?炎上系ラッパー呼び込む資金で作れたのでは・・・。

総評としては金かけた割には呪術を超えられなかったんじゃないか、と。あっちは音楽センスが絶望的でしたが、それ以外のクオリティの高さは担保されていました。まだ一話ですが、ブリーチやぼっち・ざ・ろっく、前期のメイドインアビスで感服させられた身としては今期のダークホースと呼ぶには筋力が足らないかと思います。
{/netabare}

【2話追記】
{netabare}
やはり全体的に作画のクオリティは高いが、原作から迫りくるオプテミスティックな狂気とインダストリアル要素はどこか世界の果てに飛んで行ってしまった。飯は美味そうだしエロ本の描き具合も熱を感じるが、本腰を入れる所違くない?
劇伴は分かりづらくしているとインタビューで記載されていたが、悪く言えば緩急が無い、ムードが無い、心がない。なるほど、映画を観ているとは言い得て妙だ。「あぁ、その映画観たよ!途中で寝てしまったから最後しかおぼえてないけど・・・」とシニカルに返答出来てしまうぐらいに、かぶりついて観るべき強烈なシーンですら淡白に感じる。音響が悪いのか?
作品全体はアニメ映画を意識しているかの様な、いや再現しているかの様なエモい心持ちを受ける。それこそ細田作品の様な。褒めてないです。唐突なCGは笑いました。
アキの声はボソボソ喋っていると違和感ないが、荒らげた声で感情を表現するとボロボロメッキが剥がれ落ちる。パワーは仕事だから必死に寄せてみました、的な演技。
マキマは凄みのあるシーンで読者の心を舐め回す様な演技は出せないんじゃないかと思います。原作後半を意識してるは都合良すぎるぜ~。
全体的に、ベテラン声優の再現を意識した回帰的指向でディレクションしているかの様にも思えた。デンジは岡本信彦、マキマは林原めぐみを意識している演技と私は捉えた。結局、アニメの枠組みから脱却出来てないような・・・。
{/netabare}

【3話追記】
{netabare}
バトルシーンの作画の評判が高かったため気楽に視聴。
一話よりかはマシだが、にしてもテンポ悪いなぁ。アニメアニメしないと釘を刺されながらも、溜めや引き絵が多く原作が兼ね備えていたダイナミズムを抑えている。シャフ度もありますよ笑。
「まだ一揉みもしてねーんだよー!」すら引き絵にする意図が分からない。「食っちまうぞ」は棒読みすぎて草。
バトルシーン以外は、劇伴を分かりづらくしたついでにBGMまで分かりづらくしている。第三者からの俯瞰視点、背景移動が多く、殆どのやり取りが対岸の火事に思える。ムードもエモも無い昼ドラを観ているかの様な・・・。原作が強かに持ち合わせていたナーバスで神経症的感覚に陥るかの様な雰囲気が、ラフでフラットな雰囲気に置換されている。肝心要のギャグパートもグダグダノロノロ・・・。なるほど、「お得感はあっても納得感は無い」がこのアニメを通して感じる異物感なのか。まるで神絵師が描いたチェンソーマン、みたいな。作画だけ良いアニメは唸るほどあるのヨ。
{/netabare}

投稿 : 2022/10/28
閲覧 : 198
サンキュー:

5

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